書籍・雑誌

『すぐわかる沖縄の美術』刊行

Photo 2007年11月10日に東京美術から『すぐわかる沖縄の美術』が刊行されます。
 本書の特徴は、沖縄工芸の分野、琉球王国時代の絵画、近代以降の絵画・デザイン、建築、民俗文化の<美術>を最新の研究成果をふまえ、沖縄の若手研究者が執筆を担当している点と、沖縄県立博物館・美術館、沖縄県立芸術大学、那覇市歴史博物館、壺屋博物館や県外の各機関の所蔵品が、豊富にフルカラー図版で紹介・掲載されています。
 監修は、宮城篤正(沖縄県立芸術大学学長)、後の執筆者は小林純子(芸大芸術学准教授)、宮里正子(那覇歴史博物館学芸員)、倉成太郎(壷屋博物館学芸員)、平川信幸(沖縄県立博物館学芸員)、翁長直樹(沖縄県美術館学芸員)そして私は、「グスク、首里城、庭園、民家、金工、民藝運動と沖縄の民具」の執筆を担当しました。GWに識名園や中村家、勝連グスク、中城など写真を撮りにいったりしてました。
 本の構成は、第1章漆芸、第2章染物、第3章織物、第4章焼き物、第5章絵画、デザイン、第6章建築・彫刻・民具です。
 編集者の日本アート・センターの島田さん(女性)が大変優れた編集者で、やってよかったなー思う仕事でした。
 『すぐわかる沖縄の美術』は県内書店、県立美術館ミュージアムショップで購入可能の予定です。県外では書店のほか、東京国立博物館、九州国立博物館などの県外の博物館・美術館のミュージアムショップでも購入できるようです。Photo_2   

本の帯には2007年11月1日にオープンする沖縄県立博物館・美術の館見学の前後におすすめの本とありました。

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『首里城研究』と首里城研究会

Photo_14 『首里城研究』は、首里城友の会で発刊されている首里城研究の文章を掲載した冊子。現在No9まで刊行されている。
 2ヶ月に1回、発表者を決めて研究会活動をしている。友の会の事務局が担当しお世話になっている。毎回、発表された研究テーマについて議論が展開される。歴史、考古、文学、建築、文化人類学、学芸などの分野のメンバーが自由に質問や発言できる研究会で、私は、1994年ごろから参加している。
 私は、『首里城研究』では、No3「耳盃について」(1997年)、4号に「琉球の錫について」(1998年)、5号に「金属文化の素描ー神女の簪についてー」(2000年)の沖縄の金属文化関係の論考を発表している。
 それまで研究の少なかった金属文化関係の思考を始めたのもこの機関紙である。未熟な分析も訂正内容も、その後の研究で気づいた点も多い論文たちであるが…。
 「耳盃」「錫」「簪」などをキーワードにこの10年間、金属文化を個人の重要なテーマとしてフィールドワークを進めてきた。考古学、歴史民俗学や美術工芸、文学などとリンクする情報を集め整理してきた。「何学の研究」ではなく「金属文化研究」としかいいようがない。途中3,4年離れていた時期もあったが、テーマの情報を集めて、年に1回は研究会で発表してきた。いろんな意見を聞いたり議論する中で、遅々としたものではあるが、課題や問題が見えてくるし、勉強になる。
 私の中の金属文化研究のスタートとなった首里城研究会…金属文化を研究しているとどこかで王権につながっていくこと…こうした経緯もあり専門の学会誌ではなく、この『首里城研究』に金属関係の論考は発表しようと自身の中で決めている。ここ数年は発表ばかりで論考にまとめていない…反省!しきりですが…。原稿料なども出ない(会費はちゃんと支払っています)、どこからも研究費などもでない個人的な研究の発表である。このへんは、知人達にも誤解されているようで…。「なぜ金属なのか」はいずれかの機会に…。
 ちなみに『首里城研究』のバックナンバーは首里城公園の首里杜館の売店で購入できます。

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『伊是名村銘苅家の旧蔵品および史料の解説書』

Photo_10 『伊是名村銘苅家の旧蔵品および史料の解説書ー公事清明祭をめぐる公文書とご拝領の品々ー』
 発行日:2007年1月  139P
 発 行:伊是名村教育委員会
      沖縄県伊是名村字仲田1385-1
     電話0980-45-2318
 編集:株式会社 国建
 目次:1、本書の背景ー尚円王を追憶する王国の論理ー
     2、銘苅家美術工芸品の解説
      *漆器(上江洲敏夫)*金工(粟国恭子)
      *陶器(津波古聰) *染織(与那嶺一子)
   3、公事清明祭に関する銘苅家文書の解説(高良倉吉)
   4、その他の銘苅家文書の解説(村史掲載資料)  (高良倉吉)
   5、伊是名玉御殿調査概報 (高良倉吉、安里進、田名真之) 
   コラム
  
 琉球国第二尚氏の尚円王の出身島、伊是名島は、首里城から遠きにありながらその存在は琉球王府にとっては重要な島であった。文献資料、王家ゆかりの墓、そして祭祀用具の品々が残っている。それらを写真や図などを多用しビジュアル化した上で、村史発行以後の最新の研究成果を元に作成された解説書。編集を担当している国建の西村氏(文化人類学)、大城涼子氏(歴史学)の力量も存分に発揮されている。
 金工品の解説を担当した。文書に見られる重要な金工品は多くは残っていないが(簪や耳盃など)、王府祭祀における金工品、香炉、茶道具などの解説を執筆。
 伊是名村教育委員会では、有料(2000円?)で販売している。問い合わせは村、教育委員会まで。
    

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特別展図録『久米のきみはゑ500年』

Photo_9 特別展図録『久米のきみはゑ500年ー祭祀用具にみる神女の世界-』
 
編集・発行:久米島自然文化センター
 発行:2001年
 
 この図録は2001年(平成13)年11月3日(土)~12月9日(日)まで開催された特別展:久米のきみはゑ500年ー祭祀用具にみる神女の世界ーの図録である。
 沖縄民俗研究の中で論考の多い神女関係のテーマの中で、マテリアルな部分、祭祀道具からの研究が少ないとその必要性を地域史などの集まりで語ったり、自ら金工調査を祭祀道具の簪からすすめていた時期に開催された展示会であった。この展示会へも奄美の神女関係資料を、館長の上江洲均先生、担当の山里克也氏とともに資料調査段階から関わった。「神女の祭祀道具ー神女の簪ー」の文章を寄せた。シンポジウムにもパネリストで参加。
 久米島には琉球王国時代からの神女きみはゑ関係の祭祀や道具をはじめとした神女関係資料が多く残されており、現在も祭祀がおこなわれている。具体的に残された祭祀道具の中に、王府時代の技術史や芸術感や信仰の形がある。とても重要な分野で、現在もそのフィールドワークは続行中。東アジアへとつながる資料群でもある。

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『東北学Vol6』「琉球王府の女たち」

Photo_8 『東北学Vol 6-特集<南>の精神史』
 発行:2002年4月
 発行人:赤坂憲雄    371P
 発行所:東北芸術工科大学東北文化研究センター
 発売所:株式会社作品社    定価 :2,000円
 ISBN4-87893-471-9

東北文化研究センターの赤坂憲雄氏が沖縄県立芸術大学附属研究所の波照間永吉所長や田場由美雄氏らの交友で
沖縄で集中講義などをされていた時期に立ち上がった企画ではなかったか?
 谷川健一・藤井貞和・赤坂憲雄氏の<「海上の道」と南島文化ー柳田国男の思想の再検討ー>の座談会と考古学、民俗学、歴史学、思想などの奄美・沖縄の地元研究者を中心に<特集「<南>の精神史」が組まれた。依頼の際の企画書をみて女性執筆者が2人ほどだったので「断ってはいけない」と自身に言い聞かせて、引き受けた。「琉球王府の女性たち」で論考を発表。「王権と民俗のはざま」をテーマに「王府と女性たちの関係」をーとの内容依頼であった。2001年『なは・女のあしあと』で執筆した内容事例を組み立てなおしての内容にしてある。
 特集とは別の巻頭座談会「<新しい歴史>とは何かー国民国家の帰趨と戦争の記憶ー」(姜尚中、上野千鶴子、三浦佑之、赤坂憲雄)があり、姜尚中と同じ雑誌に掲載されたことが感慨深かった記憶がある。

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『那覇女性史(前近代編)なは・女のあしあと

Photo_7 『なは・女のあしあと 那覇女性史(前近代編)』
 編集:那覇市総務部女性室
 発行:2001年3月 定価:1800円    295P
 発行所:株式会社琉球新報社事業局出版部
 ISBN4-89742-038-5

 『なは・女のあしあと』は<前近代編><近代編><現代編>の全三冊が発行。<前近代編>は古琉球から1609年の島津侵入を経て、琉球王国末期(1879年の廃藩置県)までの那覇を中心として女性のあゆみを綴ったもの。近代編、現代編など資料も比較的ある時代と違い琉球王国時代の女性達の歴史に光を当てる作業。書き手も容易に引き受けない中で、編集委員を務めていた責任から第2章首里王府と女性の「王家の女たち」、第3章女の一生の「結婚とその形態」、第6章女性と信仰の「村落・祭祀」「仏教と女性」の執筆担当が半ば強制的に決定し担当することになった。歴史専門ではない私も、歴史文献と格闘しながら書いた記憶がある。
  小野まさこ、稲福みき子らの女性執筆者に加えて、田名真之、豊見山和行、真栄平房昭、池宮正治、古塚達朗氏らの男性執筆者が多いのも特徴である。
 「那覇女性史ではあるが、那覇を中心にしつつ琉球王国時代の女性たちの世界にも考慮して書いてください。」と編集を担当した宮城晴美さんは<沖縄女性史>の認識が強かったと思う。沖縄女性史の世界を取り上げた文献では、2001年段階ではよくまとまった本だと思う。また、その内容を引用、検討、批判などの作業がすすめられて、今後、多くの研究者がより沖縄女性史研究が深まっていくことを願わずにはおれない。

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『沖縄を知る事典』

Photo_6  『沖縄を知る事典』「第16章沖縄の民俗・文化」執筆担当
 編集:「沖縄を知る事典」編集委員会
 発行:2000年5月発行 510p
 発行書:日外アソシエーツ株式会社
 ISBN4-8169-1605-9

 「沖縄を知る事典」は沖縄の地域史研究・特に近代・現代を研究している屋嘉比収、宮城晴美、新城栄徳、伊佐眞一、鳥山淳、宇根悦子、輿石正氏が編集委員をつとめ発刊されました。書き手も50人以上でほとんどが沖縄地元の書き手です。
 その中の第16章沖縄の民俗・文化の章執筆を担当しました。担当した項目は「解説」「シマと御嶽(ウタキ)」「清明祭(シーミー)と亀甲墓」「石敢當と獅子(シーサー)」「トートーメー(位牌)」「風水(フンシー)」「豊年祭・海神祭・イザイホー」「ユタ」「ウナイ・ノロ・カミンチュ(神人)」を担当。いずれも沖縄民俗文化を語る際にはキーワードとしてはずせない項目です。
 ちなみに、その後より現代的な問題項目を充実させた『深く沖縄を知る事典』が発刊されています。

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「琉球の芸術文化のあり様―古琉球から近世琉球の王朝文化と変容―」

Photo_15 『民族藝術vol.23』民族藝術学会編(2007年3月発行)の特集 沖縄の民族藝術紹介
<目 次>
粟国恭子「カラーグラヴィア:首里城の工芸文化―国宝琉球国王尚家関係資料―」
粟国恭子「琉球の芸術文化のあり様―古琉球から近世琉球の王朝文化と変容―」
伊從 勉「新発見の<首里城古絵図>の測量法について」
板谷 徹「唐躍について」
久貝典子(*)「紅型を通してみた鎌倉芳太郎の琉球工芸観」
児玉絵里子(*)「第2次世界大戦後の琉球紅型像―<紅型復興期>知念績弘・城間栄喜とその弟子達が目指した美の表現と試みー」
乾 淑子(*)「照屋勇賢の世界」
小林純子(*)「表象の沖縄―戦前期における紅型イメージの変遷」
岡本亜紀(*)「戦後アメリカ人向けに作られた琉球漆器についてー<㈱紅房>の漆器を中心に」
倉成多郎(*)「近代壺屋焼の歩み」
大城ミナ(*)「歌舞団と沖縄イメージ」

 今回の<特集:沖縄の民族藝術紹介>の論考の多く(*)は、2006年5月27日(土)28日(日)に沖縄県立芸術大学で開催された第22回民族藝術学会で発表された内容を中心としたものである。学会会員ではない粟国の担当したグラヴィアと「琉球の芸術文化のあり様」は、掲載される論考のほとんどが近代から現代における沖縄芸術文化に触れる論考であったため、その理解を深める役割として琉球王朝時代の芸術文化の紹介する内容の文章をーと、板谷芸大教授からの依頼を受けての執筆掲載になっている。

<『民族藝術』のお問合せ>
発行所 民族藝術学会
〒560-8532 大阪府豊中市待兼山町1-5
 大阪大学大学院文学研究科芸術学・芸術史講座内
 TEL:06-6850-5120 FAX:06-6850-5121
発行者:木村重信   編集:醍醐書房 

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「沈金と堆錦技法の琉球漆器」

『沖縄県立芸術大学紀要N0.15』(沖縄県立芸術大学発行.2007年3月31日発行)紹介
  Img0071 沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館の芸術資料館担当として2006年1月から勤務している。
  2006年度沖縄県立芸術大学発行紀要に<附属図書・芸術資料館所蔵品紹介>(カラーグラヴィア)として、琉球漆器の作品を紹介した。「沈金と堆錦技法の琉球漆器―朱漆鳳凰牡丹文沈金東道盆と黒漆山水文堆錦総張文庫」のタイトルで小文を掲載している。73_1   紹介作品は、ともに1980年代に制作された琉球漆器で、所蔵品の朱漆鳳凰牡丹文沈金東道盆と朱漆飛魚文沈金文庫(金城唯喜氏制作)と黒漆山水文堆錦総張文庫(嘉手納並裕氏制作)の三点を取り上げ紹介。
 『沖縄県立芸術大学紀要N0.15』ISSSN0918-8924

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岸秋正氏所蔵資料の世界

1997(平成5)年7月31日(木)『琉球新報』掲載

   「岸秋正氏所蔵資料の世界」

Photo_11  この夏、沖縄関係文献の収集家として高名であった故・岸秋正氏の所蔵資料が沖縄県公文書館で公開される。8月1日から約二ヶ月かけて、「岸秋正文庫の世界~沖縄へのまなざし~」と題した特集企画展である。
 今回紹介される「岸秋正文庫」の資料は、今年1月に寄贈された約1万1千点の資料蔵書群の中から整理された資料の一部である。岸氏の所蔵資料に触れた沖縄研究の各分野の専門家達が、それぞれの分野で「貴重な資料である」と一様に感嘆する全蔵書の整理には、数年が必要と聞いていただけに、大変嬉しい公開である。
 岸氏所蔵の沖縄関係資料群は、昭和30(1955)年ごろから約40年の歳月をかけて収集された。その世界は、あくまでも<沖縄>にこだわり続けた岸氏の私的な知の領域で育まれたものである。
 この膨大な資料群に触れ、氏が丹念に記した資料の「収集日誌」を手にしてみると、沖縄関係の古書類を求めて費やした時間の長さと、その密度の深さに、ただ感動するばかりである。
 時間を見つけ、古書店に佇み、積み上げられた本の中から、沖縄関係の記事や本を丹念に探し出す。手に入れた資料を書斎でじっくり読み込み、その箇所に付箋を挟み込み、保存を考えて大切にパラフィン紙のカバーを丁寧にかける。その資料の命である情報を「収集日誌」と「目録」に詳細に記録していく几帳面な作業が、静かにゆっくりとした時間の中で繰り返される。その資料が存在する意味や価値を確認する事によって、資料に命を吹き込む玄人の仕事である。さらに沖縄県資料編集室(現公文書館内)の史料収集活動や、多くの研究者・機関、『伊波普猷全集』『東恩納寛惇全集』刊行事業等へ、命の吹き込まれた資料を提供する。活用されることで呼吸の出来る場へ資料を導いている。こうした氏の尽力やエピソードは、氏と交流の深かった金城功氏をはじめ、多くの方々の話題に上ることも多い。
 厳選されたコレクションには、沖縄地元の図書館や機関でも所蔵されていない貴重な本や雑誌、史料が多く含まれている。一点ものの古典籍や図版、絵資料の収集はもとより、沖縄資料を捉える視点として、これまであまりなされていない同著作の各版を揃えたり、雑誌の変遷体系に配慮した収集内容で、書誌学的な眼差しも忘れない。
 こうした資料の達人の世界に触れる時の感覚は、幼い頃時間の経つのを忘れる程夢中になって覗いた万華鏡の世界を思い起こさせる。一つ一つの部分が光・視点や角度によって変化し、新しい表情を見せてくれる。けれどもその変化を続ける世界には、乱雑な表情になることはない。何かに魅せられた人々の知の世界は自由でしなやかで、しかも整然とした秩序を生み出し、何かしら凛とした美意識さえ感じられる。そして何よりも、その世界を自ら楽しんだ事を、言葉を使わずに圧倒的なエネルギーで伝えてくれる。
 資料が発行された時間・分野・形態の枠を超えて、<沖縄>というキーワードの下で収集された貴重な資料が公開されるこの企画をぜひ多くの方々に楽しんで頂きたい。そして資料収集という<知の体系>の豊かさと、氏の沖縄への眼差しと豊かな情熱の世界に触れて頂きたい。
 今回は、前期は新発見の「渡地村文書」を含む近世古典籍(冊封使録、江戸上り、為と朝関係や漢詩文集『琉球神道記』『中山伝信録』『南島志』『六諭?義』など)を中心に、後期は<行政資料><沖縄学><文学><考古><自然科学><産業・糖業>の各分野の明治以降に刊行された雑誌類が中心に展示される。岸秋正氏文庫に関しての情報は、沖縄公文書館だより『ARCHIVES第5号』でも特集されており、また展示機関中には「岸秋正文庫の世界展示図録」も発行される。これらを参照しながら展示資料に触れると、より文庫の世界の奥行きが見えてくると思う。
 最後に、今回公開されていない文庫未整理資料には、夫人の朝子氏の父・宮城新昌氏関連の貴重な沖縄産業関係資料や、古い絵葉書など、その他の貴重な資料が多く含まれていると聞いた。こうした資料に触れる日を心待ちに氏ながら、この夏の展示会を楽しみたい。
            (特別展「沖縄へのまなざし 岸秋正文庫の世界」によせて)

 *その後1999年に委託を受け、岸秋正文庫の資料整理を手がける。

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