首里城研究

『首里城研究』と首里城研究会

Photo_14 『首里城研究』は、首里城友の会で発刊されている首里城研究の文章を掲載した冊子。現在No9まで刊行されている。
 2ヶ月に1回、発表者を決めて研究会活動をしている。友の会の事務局が担当しお世話になっている。毎回、発表された研究テーマについて議論が展開される。歴史、考古、文学、建築、文化人類学、学芸などの分野のメンバーが自由に質問や発言できる研究会で、私は、1994年ごろから参加している。
 私は、『首里城研究』では、No3「耳盃について」(1997年)、4号に「琉球の錫について」(1998年)、5号に「金属文化の素描ー神女の簪についてー」(2000年)の沖縄の金属文化関係の論考を発表している。
 それまで研究の少なかった金属文化関係の思考を始めたのもこの機関紙である。未熟な分析も訂正内容も、その後の研究で気づいた点も多い論文たちであるが…。
 「耳盃」「錫」「簪」などをキーワードにこの10年間、金属文化を個人の重要なテーマとしてフィールドワークを進めてきた。考古学、歴史民俗学や美術工芸、文学などとリンクする情報を集め整理してきた。「何学の研究」ではなく「金属文化研究」としかいいようがない。途中3,4年離れていた時期もあったが、テーマの情報を集めて、年に1回は研究会で発表してきた。いろんな意見を聞いたり議論する中で、遅々としたものではあるが、課題や問題が見えてくるし、勉強になる。
 私の中の金属文化研究のスタートとなった首里城研究会…金属文化を研究しているとどこかで王権につながっていくこと…こうした経緯もあり専門の学会誌ではなく、この『首里城研究』に金属関係の論考は発表しようと自身の中で決めている。ここ数年は発表ばかりで論考にまとめていない…反省!しきりですが…。原稿料なども出ない(会費はちゃんと支払っています)、どこからも研究費などもでない個人的な研究の発表である。このへんは、知人達にも誤解されているようで…。「なぜ金属なのか」はいずれかの機会に…。
 ちなみに『首里城研究』のバックナンバーは首里城公園の首里杜館の売店で購入できます。

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『東北学Vol6』「琉球王府の女たち」

Photo_8 『東北学Vol 6-特集<南>の精神史』
 発行:2002年4月
 発行人:赤坂憲雄    371P
 発行所:東北芸術工科大学東北文化研究センター
 発売所:株式会社作品社    定価 :2,000円
 ISBN4-87893-471-9

東北文化研究センターの赤坂憲雄氏が沖縄県立芸術大学附属研究所の波照間永吉所長や田場由美雄氏らの交友で
沖縄で集中講義などをされていた時期に立ち上がった企画ではなかったか?
 谷川健一・藤井貞和・赤坂憲雄氏の<「海上の道」と南島文化ー柳田国男の思想の再検討ー>の座談会と考古学、民俗学、歴史学、思想などの奄美・沖縄の地元研究者を中心に<特集「<南>の精神史」が組まれた。依頼の際の企画書をみて女性執筆者が2人ほどだったので「断ってはいけない」と自身に言い聞かせて、引き受けた。「琉球王府の女性たち」で論考を発表。「王権と民俗のはざま」をテーマに「王府と女性たちの関係」をーとの内容依頼であった。2001年『なは・女のあしあと』で執筆した内容事例を組み立てなおしての内容にしてある。
 特集とは別の巻頭座談会「<新しい歴史>とは何かー国民国家の帰趨と戦争の記憶ー」(姜尚中、上野千鶴子、三浦佑之、赤坂憲雄)があり、姜尚中と同じ雑誌に掲載されたことが感慨深かった記憶がある。

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「琉球の芸術文化のあり様―古琉球から近世琉球の王朝文化と変容―」

Photo_15 『民族藝術vol.23』民族藝術学会編(2007年3月発行)の特集 沖縄の民族藝術紹介
<目 次>
粟国恭子「カラーグラヴィア:首里城の工芸文化―国宝琉球国王尚家関係資料―」
粟国恭子「琉球の芸術文化のあり様―古琉球から近世琉球の王朝文化と変容―」
伊從 勉「新発見の<首里城古絵図>の測量法について」
板谷 徹「唐躍について」
久貝典子(*)「紅型を通してみた鎌倉芳太郎の琉球工芸観」
児玉絵里子(*)「第2次世界大戦後の琉球紅型像―<紅型復興期>知念績弘・城間栄喜とその弟子達が目指した美の表現と試みー」
乾 淑子(*)「照屋勇賢の世界」
小林純子(*)「表象の沖縄―戦前期における紅型イメージの変遷」
岡本亜紀(*)「戦後アメリカ人向けに作られた琉球漆器についてー<㈱紅房>の漆器を中心に」
倉成多郎(*)「近代壺屋焼の歩み」
大城ミナ(*)「歌舞団と沖縄イメージ」

 今回の<特集:沖縄の民族藝術紹介>の論考の多く(*)は、2006年5月27日(土)28日(日)に沖縄県立芸術大学で開催された第22回民族藝術学会で発表された内容を中心としたものである。学会会員ではない粟国の担当したグラヴィアと「琉球の芸術文化のあり様」は、掲載される論考のほとんどが近代から現代における沖縄芸術文化に触れる論考であったため、その理解を深める役割として琉球王朝時代の芸術文化の紹介する内容の文章をーと、板谷芸大教授からの依頼を受けての執筆掲載になっている。

<『民族藝術』のお問合せ>
発行所 民族藝術学会
〒560-8532 大阪府豊中市待兼山町1-5
 大阪大学大学院文学研究科芸術学・芸術史講座内
 TEL:06-6850-5120 FAX:06-6850-5121
発行者:木村重信   編集:醍醐書房 

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