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2022年8月15日 (月)

2022年復帰50年 三嶋啓二編『アメリカ世の軌跡』刊行

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 復帰50年を迎えた2022年の沖縄は、復帰50年の企画が目白押し。

 その中で三嶋啓二編『アメリカ世の軌跡』(しまたて協会、2022年6月23日、2800円)が刊行されました。アメリカ世とは1945年から1972年5月15日の期間…沖縄が米国施政権下にあった期間のことです。
 「アメリカ世」の詳細な年表(現在この時期の年表としては一番詳細です)と当時の写真・解説、アメリカ世の文化をひも解くキーワードをコラムが掲載されています。
 特別寄稿で、粟国恭子「時間軸と記憶の断片としての「沖縄文化」」を寄稿しました。

 

2022年8月 1日 (月)

連載「敗戦と文化財(1)」『しまたてぃ』101号発刊

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 『しまたてぃ』102号のシリーズ復帰の源流を探る連載の3回目「敗戦と文化・文化財(1)ー破損・焼失した国宝をめぐって」が掲載されました。1945年沖縄戦では多くの人命と5世紀余の歴史的文化財が戦禍によって破損・焼失しました。戦後10年間の米国占領政策や沖縄側の文化財に関わる活動を紹介しています。失われた文化財は戦後77年以上たってもすべてが再建されているわけではありません。
 掲載内容は、203年3月開催された「川平朝申とその時代」シンポジウムで、粟国恭子「戦後沖縄の文化政策を捉える視点ー文化財・博物館・図書・美術」発表内容を文章化したものです。
 今年はロシアによるウクライナ侵攻のニュースでも、歴史的な街並みが戦禍に破壊されていく風景を見ながら、沖縄の現代史を考えずにはいられません。

2022年5月31日 (火)

戦後沖縄うるま市の「アメリカ世」生活 展示会

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2022 年5月から6月のうるま市石川歴史博物館の展示会です。
今年は復帰50年の年ですが〜1945年から1972年までアメリカの施政権下にあった沖縄社会の生活を振り返ります。

2022年5月10日 (火)

「すぐわかる沖縄の美術」4刷発行

F425a99677274462834d98eab56afc0e 沖縄美術の魅力が全てわかるの一冊として2007年に発行されたた「すぐわかる沖縄の歴史」(東京出版)の内容を修正加筆した4刷が発行されました。

今年は戦後27年の米国施政権下で歴史を刻んだ沖縄が1972年5月15日に日本へ「復帰」して50年目になります。記念の特別展「琉球」が東京国立博物館や九州国立博物館で開催されます。 

2afde9e605384b1bbb0cb48ebef0e26b#沖縄 #粟国恭子 #金属文化 

2022年5月 9日 (月)

勇崎哲史追悼写真展「光の記憶」

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写真家の勇崎哲史さんは2021年7月1日に亡くなられました。享年71。1971年に沖縄の写真を撮った勇崎哲史さんの写真展が開催されます。戦後27年間の米国占領・施政権下の歴史を歩んだ沖縄は1972年5月15日に日本へ「復帰」しました。その前年に来沖した勇崎さんは沖縄の写真を撮りました。中でも宮古諸島の小さな大神島に滞在して「大神島・記憶の家族」の写真集を残しています。

☆2022年5月10日から15日
☆会場:沖縄県立博物館・美術館 1階県民ギャラリー
☆入場無料

2022年4月16日 (土)

連載「復帰の源流を探る」2回目『しまたてぃ』100号

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 連載「復帰の源流を探る」2回目「敗戦と沖縄の若者たち-講和条約前後の学生活動の軌跡」掲載の『しまたぃ』100号(沖縄しまたて協会、2022年4月)が発刊されました。
 99号に続き、戦後10年(1945~1955年)の期間の沖縄社会・文化理解に努めます。今回は戦後間もない時期に占領下沖縄の若者たちの学びと活動を取り上げました。2015年に自主開催した4回目「戦後沖縄研究コロキウム」 の発表内容になります。

#日本復帰 #沖縄 

2022年3月 3日 (木)

「復帰の源流をさぐる」連載1回目

174b4376524143feadac2b593d7d9f06 2022年の今年は沖縄が日本に〈復帰〉して50年ということで、いろいろな企画が出ています。

 2022年2月に発行された📙「しまたてぃ」99号に〈復帰の源流をさぐる〉で連載が始まりました。終戦直後の沖縄と日本の関わりを私なりに確認していく連載が始まりました。第1回は「敗戦と在日沖縄研究者たち」です。ダイジェスト版になります。

2021年11月17日 (水)

2021「女性と復興とミシン」展示会のお知らせ

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 2021年11月から始まる展示会のお知らせです。うるま市内石川歴史民俗博物館で「女性と復興とミシン」をテーマに開催されます。2022年1月30日まで

#ミシン

#戦後沖縄

#戦後復興


2021年4月10日 (土)

写真集「沖縄・宮古島島尻の秘祭 ウヤガン」

1edc3e89b1454fb2bfde2fd37fe0f90e沖縄で活動する写真家の大城弘明さんが、1972年前後に撮影した宮古島島尻の祭祀のウヤガンの写真集を発刊しました(榕樹書林 1430円)。

49年前の1972年に撮影された貴重な民俗写真です。大城さんは当時地元の新聞社・沖縄タイムス社の報道カメラマン記者で、特集誌面記事の文章は、宮古島出身の記者・川満信一さんが書いています。写真集にはその文章も収録されてます。

沖縄は戦後27年間の1972年に日本に「復帰」しました。その後急速に島々の有り様は変化していきます。約50年前の宮古島の祭祀文化も社会の変化と共に消えつつあります。

2020年4月28日 (火)

『沖縄県史 民俗編』2020年3月刊行

7a6cf2eba2a24b7e8bfce0784eeefa73「沖縄県史 民俗編」が2020年3月に刊行されました。大勢の執筆者がさまざまない内容で自然や日々の暮らしの有り様を描いています。

現代の読者にとって「民俗」とは何だらうかを考えさせられます。

 

2019年11月21日 (木)

第8回戦後沖縄研究コロキウム「<象徴>と沖縄ー2019年の問いー」

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戦後沖縄を考える研究会(コロキウム)の第8回が開催されました。
 「沖縄」の歴史や文化を問いにしている者は、どのようなテーマで自由に思考していても、なお自らに問われる思想的な問題があるのではないか。
戦後の沖縄を思考する時、「昭和」「平成」そして「令和」と名付けられた時代をどのようにとらえるかは重要な視点である。。
 「来るべき言葉のための巡航誌『越境広場』6号では「沖縄と天皇制」の小特集を組み2019年10月に発刊された。今回はその編集に関わり寄稿された3名と共に、「令和」の始まった2019年の沖縄で どのような問があるのかを議論しました。
 今回は『越境広場』6号発刊記念企画でした、

*期 日:2019年10月22日(火)午後5時30分から
*テーマ:<象徴>と沖縄ー2019年の問いー
*場  所:てぃるる2階第一会議質
*内  容:百次智仁「沖縄戦と天皇制」
      田仲康博「2019年夏、占領下の沖縄から」
      仲里効「<象徴>と<統合>を考えるー沖縄戦戦後世         代の経験と視点からー」
*会  費:無償
*主  催:第8階戦後沖縄研究コロキウム実行委員会

2019年7月13日 (土)

『沖縄県史 図説編 前近代編』刊行記念シンポジウム 2019年7月14日(日)

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2019年3月に『沖縄県史 図説編 全近代』が刊行されました。発行記念のシンポジウムのお知らせです、
ふんだんに絵図や地図、発掘された遺物、文献資料などを駆使し、テーマも従来の歴史では語られなかった音や匂いなどを採り入れー琉球の新しい歴史像を提示した画期的な県史です。

*喜重 :2019年7月14日(日)15時~17時
*会場 :沖縄県立図書館3回ホール
*参加費:無料
*第1部 貴重報告
     里井洋一「ここが面白い!図説編前近代」
  弟2部 :どう見る?どう使う?新たな視点と活用法」
    コーディネーター・里井洋一(琉球大学教授)
    パネリスト
    豊見山和行(琉球大学教授)
    粟国恭子(沖縄国際大学・沖縄県立芸術大学非常勤講師)
    安里 進 (元沖縄県立博物館・美術館館長)
    麻生伸一(沖縄県立芸術大学准教授)
*主催  沖縄県教育委員会

2019年7月 1日 (月)

国場幸太郎『沖縄の歩み』復刻刊行記念シンポジウム のお知らせ

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  国場幸太郎『沖縄の歩み』復刻記念のシンポジウムのお知らせです、
*期日 2019年7月13日(土)午後3時~午後6時30分
*会場 浦添市社会福祉センター3階
*資料代 500円
*内容 弟1部 基調報告: 新川明「「沖縄解放論の継承と課題」
       報  告: 仲宗根勇「私の思想”遍歴”における国場幸太郎」
       報     告:島袋まりあ「沖縄における非合法、Aサイン業者、マルクス主義
    弟2部 ディスカッション  コディネーター 仲里効

*主催 同シンポジウム実行委員会

2019年6月 5日 (水)

2019年6月15日トーク企画「六月の群蝶ー<サバルタン(subaltern)>のうたー」

                                Photo_17

 那覇市前島にある「本の虫」から、第6回 本の虫夜会のご案内がありました。

*日 時: 2019年6月15日(土)午後5時より
*場 所:本の虫(那覇市前島2-14-28グリーンマンション2階 )
     TEL:070-5810-5415  (検索は「ジンギスカン 羊やさん」1階店舗で)
*会 費:1000円(1ドリンク+資料代)
*ゲスト:粟国恭子(大学非常勤講師・文化論・沖縄文化・工芸研究所主宰)
*話 題:「六月の群蝶ー<サバルタン(subaltern)>のうたー」
*世話人:上原幸三、久万田晋、渡久地健

<本の虫>地図
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2019年5月20日 (月)

〈「宮古」をめぐる写真文化史ー終戦直後を中心にー〉

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一般社団法人フォトネシア沖縄が開催している沖縄写真史講座で発表します。
昨年6月にも、沖縄戦中及び終戦直後の時期の沖縄本島周辺離島の写真をこの講座で発表しました。
昨年の発表の一部は記事にしました(「『YUNK』の中の沖縄」『しまたてぃ』2019年4月発刊)。

今回は、出身の宮古島の戦後状況をふまえて「<宮古>をめぐる写真文化史ー戦後直後を中心にー」で発表します。
チラシも自身で作成。使用した写真は私が2016年3月に撮影した宮古の風景です。

テーマ:「宮古」をめぐる写真文化史ー終戦直後を中心にー
期  日;2019年5月25日(土)18:00~19:30
話  者:粟国恭子(大学非常勤講師・沖縄文化・工芸研究所主宰)
場  所:INTERFACE-Shomei Tomatsu Lab
参加費:500円

2018年11月 5日 (月)

鎌倉芳太郎の残した琉球芸術写真『しまたてぃ86号』

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 2018年10月に発刊された『しまたてぃ』No86に「鎌倉芳太郎が残した沖縄文化・芸術写真」(粟国恭子)を寄稿しました。編集・発刊は一般社団法人沖縄しまたてぃ協会。
 季刊誌でもある『しまたてぃ』は、今年の表紙写真に大正期に撮影された鎌倉芳太郎の沖縄文化財の写真を採用しています。

 表紙の写真を残した鎌倉芳太郎と沖縄の関係、その写真資料の意義などを紹介する内容となっています。構成は以下
 1、鎌倉芳太郎と沖縄文化
 2、琉球芸術と鎌倉写真
 3、写真と技術ーそのように撮影されたかー
 4、鎌倉写真と時代の評価

 内容詳細は、粟国恭子「鎌倉芳太郎と写真ー琉球芸術写真の文化史ー」『沖縄芸術の科学』27号、沖縄県立芸術大学附属研究所紀要に2015年に発表された論文の概略にもなっています。
 紀要掲載の論文は附属研究所HPにデジタル版でご覧になれます。
 

2018年10月 4日 (木)

2018年11月2日「首里城というグスク」講演会

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 グスクに関係する講演会のお知らせです。
*テーマ:「首里城というグスク」
*講 師 伊從勉(京都大学名誉教授)
*期 日:2018年11月2日(金)午前10時~
*会 場:パシフィックホテル沖縄 2階 (那覇市)
*入場無料

2018年8月 7日 (火)

2018年8月「東松照明写真展ー沖縄・宮古1972~1983」 in宮古島

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 日本を代表する写真家・東松照明は、沖縄や東南アジアで撮影した作品を多く残している。沖縄の宮古島で撮られた写真作品の展示会のお知らせです。

 今回は1972年~1983年の間に撮影された作品。チラシには「40年前、子どもだったあなたは今どうしていますか?」と書かれています。被写体の宮古島の人々(子ども達)と、時を越えて出会える機会になるのではないでしょうか?

*展覧会名:「東松照明写真展ー沖縄・宮古 1972~1983」
*期   間:2018年8月10日(金)~9月16日(日)
*会   場:宮古島市総合博物館
        沖縄県宮古島市平良字東仲宗根1166-287 
*入館時間:9:00~16:00 閉館16:30 休館日 毎週月曜日
*入 場 料:一般300円、大学・高校生 200円 小学生100円
*主    催:宮古島市教育委員会 主管:宮古島市総合博物館
 
 

2018年8月 3日 (金)

201808仲里効×大城弘明写真二人展「ボーダー&パンセ」のお知らせ

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 フォトネシア沖縄が企画する沖縄写真史プロジェクト特別企画連続写真展、仲里効×大城弘明二人展「Boder&Pense'es」のお知らせです。
 大城弘明氏の「路上のパンセ」(写真大城・文J)は1988年7月から1989年4月までの9ヶ月の40回、仲里効氏の「ラウンド・ボーダー」(写真・文とも仲里)は1993年6月から1994年12月までの1年6か月78回、沖縄タイムス紙面毎週1回土曜日文化面で企画掲載された。
 沖縄写真史を語る中でも89年~90誌年代の重要な写真企画であった。沖縄における写真批評シーンに一石を投じた企画でもあった。
 今回はその時に発表された両氏の写真とその後に撮影された作品が一人約80点程展示され、時期を変えリレー風な個展となっている。

 
201808_2仲里効写真展「ラウンド・ボーダー
 期間:2018年8月13日(月)から8月21日(火)
 *仲里効氏トーク8月18日(土)午後6時
 
◆大城弘明写真展「路上のパンセ」
 期間:2018年8月23日(木)~8月31日(金)
 *大城弘明×仲里効氏トーク8月26日(土)午後6時~
*会場:フォトスペース・ラーゴ
 那覇市牧志2-7-18(モノレール牧志駅より徒歩1分)
*会場時間:13時~19時入場無料 トーク
         は入場500円
*問合せ:フォトネシア沖縄
        080―9108-  3966

2018年6月 9日 (土)

フォトネシア沖縄写真史講座「占領と沈黙の肌触りー」2018年6月30日

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 月に一回開催されている「フォトネシア沖縄」主催の沖縄写真史講座6月のお知らせ

*期 日:2018年6月30日(土)PM6:00~7:30
*タイトル:「占領と沈黙の肌触りー<写真>の時代を読み解く・文化史の視点から」
*話 者:粟国恭子(沖縄文化・工芸研究所主宰、沖縄国際大学・沖縄県立芸術大学非常勤講師)
*内容:
 近代に広く普及した写真機は、近代から現在に至るまで多くの「沖縄」を写し出してきた。写真家や学術研究者、記者一般の人と様々な位相で撮られた「沖縄」写真が無数に存在する。その写真自体は、いずれも無音で語りの言葉を持たない。
 
撮る側と撮られたもの、そして観る者の「眼差し」と「語り」の関係は、互いに揺れ動き続けて変化し時を刻む。
  今回は、沖縄戦時中終戦直後に撮影された「沖縄」の写真を中心に、1945年から1950年代の「沖縄写真史」を考える。
 
米軍・米国の占領期に圧倒的な「強き眼差し」で撮られ残された写真の中にある「沈黙の肌触り」を感じとること。そして写り込まれた時間の意味や沈黙の向こう側に聞こえる人々の声を拾うことーー70年以上の時を超えた今、撮られた沖縄と時代を「語る」視座を問う。
*会 場:フォトスペース「Reago」(ラーゴ)
      那覇市牧志2-7-18 3F モノレール牧志駅1分
*受講料:500円
*主 催:一般社団法人フォトネシア沖縄

2018年6月 5日 (火)

新垣辰雄写真展「大東島」 2018年6月16日 in那覇

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Photo_6 *展覧会名: 新垣辰雄写真展「大東島」
*期 日:2018年6月16日(土)~6月24日       (日)午後1時~7時まで
*料 金:入場無料
*会 場:フォトスペース「Rqago」(ラーゴ)
  沖縄県那覇市牧志2-7-18  3F
*ギャラリートーク: 2018年6月16日(土)  午後6時~  会費ワンドリング付き500円
 仲里効(映像批評家・大東島出身)×新垣辰雄 

2018年5月20日 (日)

上江洲均『おきなわの民俗探訪』刊行と『がじゅまる通信』82号追悼文

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2017年12月17日に永眠された、沖縄の民俗学者・上江洲均先生の最後の著作が刊行されました。2018年5月15日に榕樹書林から刊行されたこの著作は、二校目まで原稿に目を通された上江洲先生でしたが、病気で亡くなられて刊行を見届ける事がありませんでした。
 簡略ですが、収録の年譜は学恩に感謝を込めて粟国恭子が簡易ですが担当しました。

Photo_4 榕樹書林の発行本には、『がじゅまる通信』と呼ばれる本に関わる研究者の原稿が編集されて冊子が発行されます。
 今回は上江洲均先生の追悼号(『がじゅまる通信』82号)に、関わりの深かった11人が原稿を寄せています。沖縄県立博物館の歴史、沖縄民俗学会の歴史、沖縄県文化行政、久米島文化研究などなど故人の思い出と共に貴重な歴史資料となっています。

*宜保榮次郎「上江洲均さんの思い出」
*宮城篤正「上江洲均大兄の思い出」
*朝岡康二「上江洲均さんとのこと」
*津波高志「沖縄民俗の知恵袋」
*稲福みき子「上江洲先生を偲んで」
*赤嶺政信「上江洲均さんをしのぶ」
*盛本勲「上江洲均先生と民具研究」
*萩尾俊章「上江洲先生との思い出」
*粟国恭子「上江洲均先生への感謝の言葉」
*山城勇人「上江洲均先生との出会い」
*宮良みゆき「旅の途中」
*武石和美「上江洲均先生の本をめぐって」

2018年4月21日 (土)

「ミシンをめぐる沖縄技術史」 4回目 『しまたてぃ』84号

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雑誌『しまたてぃ』(編集・発行:沖縄しまたてぃ協会、年4回発行)に連載してきた粟国恭子「ミシンをめぐる沖縄技術史」も84号(2018年4月)で最終回です。
 今回は、<時代の技術④ー1960年代~1972年前後>のミシンをめぐる沖縄社会のあり様をまとめました(40-43頁)。
 連載の4回ともに課題の多いテーマであることを確認しました。

『しまたてぃ』84号の表紙写真は、大正年間に鎌倉芳太郎撮影の沖縄の「円覚寺仏殿」。沖縄戦で消失した16世紀の琉球文化遺産の一つでした。

上江洲均先生 追悼文掲載 『民具研究』157号

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沖縄の民具研究の第一人者である上江洲均先生が2017年12月17日に永眠されました。
その追悼文を先生が長年参加活動された日本民具学会の機関誌『民具研究』157号(2018年3月30日発行)に、追悼文を寄稿しました。
 追悼「沖縄の民具と向き合ってー上江洲均先生追悼ー」粟国恭子(99P)

学生の頃から大先輩からの学恩は大きく、亡くなられて本当に寂しい。多くの後輩たちも同様の気持ちであろう。ご冥福をお祈りいたします。

2018年3月31日 (土)

沖縄県立芸術大学文化講座「琉球・沖縄の技術史」2018年

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2018年沖縄県立芸術大学附属研究所 文化講座琉球・沖縄の技術史』のお知らせ
 
一般の方も参加可能なので、事務局の方へご連絡ください。
 私(粟国恭子)は、第1回目と第9回目を担当します。

 <開催趣旨>(チラシより)
 人びとは日々の生活のなかであたらしい技術を獲得し、その技術を発展的に継承してきました。これら技術は 人びとの生活を豊かにするだけでなく、社会、文化、思想、経済、政治へも影響を与えてきました。琉球・沖 縄ではいかなる技術がはぐくまれ、そこにはどのような特徴があるのだろうか。本講座では、技術史を通して 琉球・沖縄を見つめ直してみたい。

【と き】平成30年4月11日(水)〜7月18日(水)
     毎週水曜日 18:30〜20:00 
【ところ】附属研究所3F 小講堂
     那覇市首里金城町3-6(芸大首里金城キャンパス内)
【対 象】一般県民
【定 員】80名

【申込方法】①お名前(ふりがな)②〒ご住所 ③ご連絡先(お電話番号、メールアドレス等)を明記のうえ、はがき・FAX・e-mailのいずれかにて下記宛にお申込みください。
※申込期間:平成30年 3月1日(水)〜平成30年4月6日(金)締切
沖縄県立芸術大学附属研究所
 〒903-0815 那覇市首里金城町3-6
 TEL:098-882-5040  FAX:098-835-5711
 E-mail:k-jimu2@ken.okigei.ac.jp

4/11
「琉球・沖縄の技術史の現状と課題」
粟国 恭子(沖縄県立芸術大学非常勤講師)
4/18
「近世における首里王府の技術組織」
山田 浩世(沖縄県教育委員会)
4/25
「東アジアの陶業技術と琉球」
森 達也(沖縄県立芸術大学全学教育センター教授)
5/2
「琉球・沖縄の窯業技術」
倉成 多郎(那覇市歴史博物館)
5/9
「アジアと琉球・沖縄の織の技術―機をめぐって―」
柳 悦州(沖縄県立芸術大学附属研究所客員教授)
5/16
「王府時代の布をめぐる技術史の現状と課題」
小野 まさ子(沖縄県教育委員会)
5/23
「王府から近代の織文化(生産体制・道具・素材・布の種類)」
新田 摂子(沖縄県立芸術大学附属研究所講師)
5/30
「近世琉球の絵画技法-現状と課題-」
平川 信幸(沖縄県教育委員会)
6/6
「東アジアの中の琉球金属技術史」
粟国 恭子(沖縄県立芸術大学非常勤講師)
6/13
「近世琉球の医療技術―東アジアの中で―」
勝連 晶子(沖縄美ら島財団)
6/20
「近世琉球の船舶―造船技術の現状と課題」
高良 倉吉(琉球大学名誉教授)
6/27
「近現代沖縄の造船技術」
前田 一舟(うるま市立海野文化資料館学芸員)
7/4
「近世期の漆芸技術研究の課題―東アジア各地と琉球の技術―」
安里 進(元沖縄県立博物館・美術館長/沖縄県立芸術大学附属研究所共同研究員)
7/11
「近世琉球の舞台芸能をめぐる技術―舞台構造・装置や道具をめぐる―」
鈴木 耕太(沖縄県立芸術大学附属研究所講師)
7/18
「技術者・職人と王府」
麻生 伸一(沖縄県立芸術大学全学教育センター准教授)

2018年3月30日 (金)

フォトネシア沖縄講座「取材現場から見た沖縄の写真」2018年4月28日

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フォトネシア沖縄(一般社団法人)の主催する「沖縄写真史講座」シリーズの2018年1回目の講座案内です。
  2018年度でROUND3になるこの講座は、沖縄の若手の写真家・批評家たちが企画してフォトスペース「ラーゴ」で開催しています。地道な活動で注目されています。毎回多彩な講師による90分のトーク企画です。

*テーマ:「取材現場から見た沖縄の写真」
*講 師:真久田巧(元沖縄タイムス学芸部部長・文化事業部次長)
*期 日:2018年4月28日(土)午後6時~7時30分
*会 場:フォトスペース「ラーゴ」(那覇市牧志278:3F)
      沖縄モノレール牧志駅から1分、牧志御願公園の隣)
*参加費:500円

2018年2月27日 (火)

『脈96号』「特集:芥川賞作家・東峰夫の小説」 2018年2月発行

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比嘉加津夫さんが編集・発行している雑誌『脈96号』は、作家・東峰夫特集号です。依頼があったので、文学については力不足ですが、フィリピンに生まれ、戦後沖縄に移住した東の青年期頃に視点を注ぎ、「内観し続ける作家・東峰夫―「魂の青年」の頃」を寄稿しました。

*脈 96号 芥川賞作家・東峰夫の小説」比嘉加津夫・編集(
A5判/240頁 定価1400円+税 脈発行所)
*目次
 特集 特集 芥川賞作家・東峰夫の小説
    東峰夫   父母に捧げる散文詩
    仲程昌徳  言葉を入れる、言葉を繋ぐ―東峰夫の作品姿勢
    内田聖子  東峰夫の夢
    川満信一  沖縄で気の合う作家
    松島 淨  東峰夫ノート
   乙部宗徳  東峰夫さんインタビュー
          「『オキナワの少年』を書いた頃」をめぐって
    青柳瑞穂  のんびり屋の思索者 東峰夫 怠けて生きたい私たち(13)
    松原敏夫  沖縄出身作家・東峰夫の生成と変貌
    坂口 博  「オキナワの少年」―原作と映画のあいだ
    伊野波優美 要請され仮定された作者―東峰夫の『オキナワの少年』論
    粟国恭子  内観し続ける作家・東峰夫―「魂の青年」の頃
    樹乃タルオ 『オキナワの少年』―帰還と脱出―
    豊里友行  私のコザ語り―「オキナワの少年」から見えてきた街
    比嘉加津夫 東峰夫という作家―インタビュー記事を中心にして
    東峰夫年譜
   俳句 仲本彩泉   「記憶は影絵」(3)
  詩  仲本 瑩   白い丸テーブル(他1編)
      波平幸有   那覇港のどこか(他3篇)
   小説 伊良波盛男  雨音
      仲本 瑩   バラードの斧ひかりの檻(44~47)
      杼該 至矢  密室(1)
   論考
      村上一郎   村上一郎未発表日記と『試行』(8)
              (佐伯修 編・註)1962(昭和37)年の日記(7)
      山口弘子   『無名鬼の妻』その反響と晩晴
      松岡祥男   言葉の力を信じて 吉本隆明さんのこと(16)
      安里昌夫   虚無的な倦怠感の内実―梅崎春生の「桜島」について
      比嘉加津夫  乱読・断録
 

2018年2月 1日 (木)

「ミシンをめぐる沖縄技術史」三回目『しまたてぃ』83号

83

 昨年から季刊誌『しまたてぃ』(一般社団法人沖縄しまたて協会発行)紙面で連載している「ミシンをめぐる沖縄技術史」の3回目が掲載された83号・若水号が発行されました。
 今回は、「ー時代の技術③終戦直後~1950年代ー」の沖縄におけるミシン事情をまとめました。特に終戦直後の宮古島のミシン事情については、先行研究もないので事実確認としても重要な情報ではないでしょうか?
<内容構成>
1、宮古とミシンの物語ー終戦直後ー
 1)終戦当時の宮古群島
 2)待ちわびる戦後配給物資と女性の労働
 3)終戦直後の宮古の洋裁講習所
2、市場と衣料・手作りの<簡単服>販売
3、モダンファッションと洋裁(ミシン)技術
4、1950年代のミシン税
5、ミシンと阿旦葉製品

 『しまたてし』83号から表紙写真は鎌倉芳太郎が記録した琉球芸術写真」シリーズで、83号は旧円覚寺山門の写真です。旧円覚寺は臨済宗総本山(山号は天徳山)で第二尚氏王統歴代の菩提寺です。荘厳な建築の山門も戦禍で失われています。

2018年1月13日 (土)

フォーラム「戦前・戦後の沖縄写真」in國學院大學 のお知らせ+

20180121

 2018年1月に東京の國學院大學で開催されるフォーラムのお知らせです。

沖縄研究、民俗学・民族学、民俗写真関連に関心のある皆さま、寒い日が続いていますがご参加ください。

國學院大學 学術資料センター研究フォーラム 「戦前・戦後の沖縄写真―画像アーカイブの意義と活用―」

 日時 2018年  121日(日) 1317

 会場 國學院大學 渋谷キャンパス 学術メディアセンター棟 常磐松ホール

13001330 (1)小川直之(國學院大學教授)「折口信夫の沖縄民俗採訪と写真」

13301400 (2)粟国恭子(沖縄県立芸術大学附属附属研究所共同研究員)「鎌倉芳太郎と写真―琉球芸術写真の文化史」

14001450 ■映画上映「イザイホウ 神の島・久高島の祭祀」(海燕社)

14501500  休憩

15001530 (3)齋藤ミチ子(元國學院大學日本文化研究所助教授)「久高島・1978年度のイザイホー写真」

15301600 (4)狩俣恵一(沖縄国際大学教授)「竹富島・種子取祭の敬称と映像について」

16001610  休憩

16101700 ■討論

2017年10月27日 (金)

連載「ミシンをめぐる沖縄技術史」2回 『しまたてぃ』82号

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 『しまたてぃ』82号新北風(2017年10月、沖縄しまたて協会))が刊行になり、81号につづき粟国恭子「ミシンをめぐる沖縄技術史―時代の技術②戦時下~終戦直後ー」が掲載されました。
 1、戦時下のミシンのある風景
 2、終戦直後の沖縄社会ー人口の不均衡―
 3、戦後の生活を支えるミシン
 4、戦後日本のミシン産業
 5、洋裁学校の増加―1950年代ー
の構成(文章・写真6枚)です。

 こうしたコンパクト紙面(4頁)の字数の少ない原稿は、集めて文章の根拠にした元資料を展示することもできず、原稿の3分の2(この回だけで)くらいを削って紙面に反映しました。
特に補給物資修繕屋関連のその他の資料も発掘しましたが、紙面には反映できませんでした。
今回も課題確認の意味が強い原稿になっています(訂正:*注4 1945年は文中通り1949年)

同号には「沖縄の戦後を歩く」シリーズ連載もあり今回で25回目で「那覇市(国際通り下)」がも掲載されています。編集室取材の紙面は人気もあります。今回は聞き取りによって作成されたマップには洋裁店などミシンに関係した店舗などの情報も掲載されています。

最近の『しまたてぃ』は、天然記念物の動植物の写真が表紙に採用されていていいですね。82号はダイトウウグイス(大島うぐいす)。1922年に捕獲確認され、1984年以降確認できず絶滅とされていのすですが、2008年に喜界島で見つかった貴重なうぐいすだそうです。貴重な南西諸島固有亜種。鳴き声にも調味がありますね。

2017年10月 5日 (木)

テオ・ヤンセン展 in OKINAWA 2017

2017

久しぶりに心躍る美術の展覧会が地元沖縄で開催されている。
「テオ・ヤンセン展覧会 in 沖縄2017」は、2017年10月3日~11月11日まで、沖縄県立博物館・美術館で開催されている。
 それは、一人の女性(那覇のカフェオーナー)の情熱と諦めない気持ちからスタートし、作家を動かし、この展覧会成功に心を添わせる団体や個人が実行委員会となって実現した展覧会である。
 すごい!すごい!感謝!なのである。

 数年前にテオ・ヤンセンを知って大変興味をもった。哲学的なデザインが自然の中で命を得る瞬間を…驚き感動とをもって知りえた喜びが大きかった。
 実際に沖縄で作品を観ることができるとは思いもしなかった。

  「テオ・ヤンセン(オランダ語: Theo Jansen 1948 - )はオランダの彫刻家(キネティック・アーティスト)、物理学者。オランダ、デン・ハーグ、スヘフェニンゲン出身。デルフト工科大学で物理学を学ぶ。1990年、風力で動作するストランドビースト(ビーチアニマル:オランダ語で、砂浜を意味する”Strand”と生命体を意味する”Beest”の2語を繋げた造語。)の制作を開始。科学を利用した多くの芸術作品を作成している。」(<テオ。ヤンセン展覧会 ㏌ 沖縄2017>公式HPより>
「生命を与えられた芸術が、沖縄の風をまとい、今、歩き出す。」
チラシのデザイン(沖縄在住のウチマヤスヒコさん担当)もテオ・ヤンセンの世界観を十二分に表現したハイセンスは素敵なチラシだ。同じくウチマさんのデザインしたグッズも楽しみです。

展覧会の公式HPはこちら
https://theojansenokinawa.com/

沖縄のある島は「エコアイランドの島」とアピールしている。細やかな風で人工生命体が動き出すテオ・ヤンセンの作品を支える哲学も含め、沖縄地元の多くの方に展覧会を観ていただきたい。
 

2017年8月28日 (月)

『脈』94号ー特集:沖縄の詩人・思想家 川満信一

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 沖縄で長年、文芸・思想の論考を掲載する雑誌『脈』94号が、2019年8月20日に発刊されました。今回の特集は「沖縄の詩人・思想家 川満信一」です。川満さんと同郷宮古島出身の書き手をはじめ、13人の文章が掲載されています。私も(粟国恭子)も大先輩へ届ける文章を書きました。恐縮です。
 編集の比嘉加津夫さんお疲れ様です。

「脈 94号 特集・沖縄の詩人・思想家 川満信一」比嘉加津夫・編集
 A5判/238頁 定価1300円+税 脈発行所

*目次
 特集 沖縄の詩人・思想家 川満信一
  仁衡琢磨  島尾、川満、奄美に逢う――島尾敏雄生誕100年記念祭参加記
  黒島敏雄  時代の同伴者―古代的な陰影と全人的対応
  仲里 効  1968年沖縄・夏の分れ歌――川満信一と伊礼孝の分水界を巡って
  坂口 博  川満信一の詩――「飛翔」と「風葬」をめぐって
  新城兵一  川満信一論序説―〈時後〉思想としての〈反復帰論〉
  かわかみまさと 母語なき時代の超「骨」の思想家――ヤポネシア論を越えて
  松原敏夫  詩は手套のような―川満信一の詩と思想
  仲程昌徳  「母」なるもの――川満信一の詩
  後多田敦  川満信一をめぐる断想「しまのねあがり」としての川満信一
  伊良波盛男 さとりと無碍の人
  仲宗根将二 川満信一大兄とふるさと宮古
  粟国恭子  呟く川満信一さんへ届ける断章―見えない縁を巡って
  比嘉加津夫 川満信一と島尾敏雄

  *
川満信一年譜

 俳句 仲本彩泉  記憶は影絵
 詩  仲本 瑩  フロリダの男(他三篇)
    東木武市  若い頃のメモ帳より
 小説 伊良波盛男 ニルヤカナヤ王国
    仲本 瑩  バラードの斧ひかりの檻(全100)(3739
 論考 村上一郎  村上一郎未発表日記と『試行』6(佐伯修 編・註)
 1962(昭和37)年の日記(5
    松岡祥男  『吉本隆明全集』第37巻に触れて
           吉本隆明さんのこと(13)
    深谷 考  野呂邦暢、風土へのヴィジョン(6)
    金田久璋  「眼の華」とはなにか―島尾敏雄「眼華」補論
    青柳瑞穂  篭川京の「怠けのすすめ」怠けて生きたい私たち(11)
    比嘉加津夫 甲状断録
    安里昌夫  日々の断章(8
    編集後記

*表紙写真 川満信一氏提供(本文写真含む)
 題字= 比嘉良治 本文カット= ヒガカツオ

2017年8月13日 (日)

連載「ミシンをめぐる沖縄技術史」1回目 『しまたてぃ』81号

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2017年4月から南風原文化センタ―で開催された戦後の沖縄の女性達の技術関連の展示会「暮らしを支えた女性たち」の期間内に、第7回戦後沖縄研究コロキウムを開催した。

20170726 その企画に興味をもった『しまたてぃ』(一般社団法人しまたて協会、編集発刊、年4回発行)の編集の砂川敏彦さんから連絡があり、「ミシンをめぐる沖縄技術史」と題した連載が決まった。

 これからの研究課題の多い状況であるが、その確認を含めて原稿を寄せた。
一回目は「ミシンをめぐる沖縄技術史―時代の技術戦前―」(『しまたてぃ』81号、2017年7月発行)が刊行されました。

 近代以前・以降の沖縄技術史は、興味深いテーマでいろいろな角度から議論や、研究が必要な分野です。 
 

2017年5月10日 (水)

「戦後の沖縄社会と女性への視座ー技術史の課題」研究会のお知らせ

201705147aol 第7回戦後沖縄研究コロキウムー終戦~<復帰>前後を中心にーのお知らせです。 
 *企画:「戦後の沖縄社会と女性への視座―その手から産まれたもの・技術史の課題ー」
 *期日:2017年5月14日(日)午後2時~5時 
 *会場:南風原文化センター(沖縄県南風原町)
 *内容:
  ・ 「戦後沖縄の技術史の課題―時代の技術ー」粟国恭子(近現代文化史・沖縄県立芸術大学非常勤講師)
  ・「ミシンと『復興』」謝花直美(沖縄戦後史・沖縄タイムス編集委員)
  ・「戦後南風原のモノづくりと女性」(学芸:南風原文化センター職員)
  ・コーディネーター:秋山道宏(社会学・沖縄戦後史、沖縄国際大学非常勤講師)

  *入場無料
 *主催:戦後沖縄研究コロキウム実行委員会
 *問合せ:実行委員会事務局(粟国恭子 E-mail 00142aguni@gmail.com

展示会「暮らしを支えた女性たちー戦後復興した織物業とミシンの活躍」in南風原

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 第77回南風原文化センター企画展のお知らせです。
*展覧会名:「暮らしを支えた女性たちー戦後復興した織物業とミシンの活躍」
*期 間:2017年4月28日~5月21日 *毎週水曜日休館
*会 場:南風原文化センター(沖縄県南風原町)
*入場無料
*体験コーナー:絣のコースターを作ろう。足踏みミシンを使ってみよう
*講演会 2017年4月29日(土)午後2時~
*「戦後生活と琉球絣ファッション」
  講師:仲井間文子(ファッションデザイナー)
*シンポジウム(第7回戦後沖縄研究コロキウム)
*2017年5月14日(日)午後2時~5時 入場無料
 内容はこちら 

*<ゆんたく会>5月20日(土)午前10時~
 「戦後南風原の布づくりとミシン」
*問い合わせ:南風原文化センター tel:098-889-7399

2017年4月 9日 (日)

『沖縄思想のラディックス』書評『琉球新報』 

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 仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』(未來社)書評を書きました。2017年4月9日『琉球新報』紙面に掲載されています。
 一つ訂正です。後半部分の「沖縄思想の飛沫」はルビは<しぶき>です。何故だか原稿になかった「沖縄思想の飛沫(ルビ:ひまつ)しぶき」と変な日本語となり紙面で発刊されています。前の文章「発露」からの大事なイメージだったのですが…残念です。

未來社『沖縄思想のラディックス』発刊記念企画のお知らせ

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2017年2月に刊行された仲宗根勇・仲里効編『沖縄思想のラディックス』(未来社)の発刊を記念して、トーク企画が開催されます。

*企画名: 「オール沖縄=翁長県政への<賛歌>と<挽歌>を自在に語るー『沖縄思想のラディックス』が問うこと、喚起すること」
*発言者:仲宗根勇、仲里効、コーディネーター:長元朝浩
*期   日:2017年4月15日(土)午後1時30分~
*会  場:沖縄県立博物館・美術館1階博物館講座室
*入場無料 *対称:一般
*主催:未來社、『沖縄思想のラディックス』の会

************************************
『沖縄思想のラディックス』目次

【内容情報】(出版社より)

「季刊 未来」にリレー連載《オキナワをめぐる思想のラディックスを問う》として掲載された沖縄の現在的諸問題をめぐる論考をベースに、米軍基地問題でますます緊迫する沖縄の政治情勢のなかで、現代沖縄の代表的論客たちが沖縄の歴史、政治、思想を縦貫する独自の沖縄論を展開する。翁長県知事体制の確立から現在の変節にいたるまで、ドラマチックなまでのリアル・ポリティクスを根底にすえ、ブレることのない沖縄の現状を思想的にえぐり出し、これからの沖縄のあるべき姿を遠望するラディカル・メッセージ。今後の沖縄を考えていくうえで避けて通ることのできない理論と実践のための画期的なオキナワン・プログラム。

・総括的まえがき 二〇一六・一二・二六 繰り返された民衆裏切りの政治史~ 枯死する闘う民意(仲宗根勇)
第一部 〈オール沖縄〉の生成と変容
 
八重洋一郎:南西諸島防衛構想とは何か 辺境から見た安倍政権の生態
 桃原一彦:「沖縄/大和」という境界 沖縄から日本への問いかけ
 宮平真弥:ヘイトスピーチ解消法と沖縄人差別
 仲宗根勇:島の政治的宴(うたげ)のあとで 沖縄・二〇一四年知事選後の新たな政治主体:「沖縄党」生成の可能性
 仲宗根勇:沖縄・辺野古 新しい民衆運動
 仲宗根勇:沖縄・全基地撤去へ渦巻く女性殺人等遺体遺棄事件の波動 辺野古新基地問題=裁判上の『和解』後の闘い

第二部 沖縄文化の根と飛翔のダイナミックス
 仲里効:「WHAT A WILD WORLD OKINAWA」をめぐって
 仲里効:〈水〉と〈骨〉と〈島ぷしゅー〉の想像力
 川満信一:島の根と思想の根 上村忠男さんへの返信

展望的あとがき 流動化への予感と根源への下降(仲里効)

 

2017年3月11日 (土)

展示会「時を越えて響き合うもの」in沖縄市

201703 沖縄在住の現代アート作家フリオ・ゴヤさん他5名の県外で活躍する作家のインスタレーション「時をこえて響き合うもの」の展示会が沖縄市のプラザハウスで開催されています。

*展覧会:六人の作家によるインスタレーション「時をこえて響き合うもの」
*期  日:2017年3月4日~3月12日(日)11:00~19:00
*入場料無料 

*参加作家 長谷川勢津子(ファイバーアート)、草間喆雄(ファイバーアート)、後藤健吉(漆芸)、後藤朝子(人形ヒトガタ)、フリオ・ゴヤ(現代アート)、武田浪(陶立体)
*会場:プラザハウスショッピングセンター3階
 
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大型の作品で有名なフリオさんは、今回は約50㎝の「船シリーズ」を展示していました。
170311_2 沖縄から2ヶ月船に乗ってアルゼンチンに渡った移民を祖先に持つフリオさん。
 様々な金属やオブジェを組み合わせた表情豊かな船シリーズの作品です。

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2017年2月27日 (月)

映画「海流」上映会とトークセッションのお知らせ

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華僑華人研究者の八尾祥平さんから企画のお知らせが届きました。1959年公開された映画「海流」は、「戦後」初の沖縄ロケ映画として知られます。沖縄・台湾映画史に関心のある方はぜひご参加ください。

*内 容:上映会+トークセッション<松竹映画『海流』とまぼろしの「中琉合作映画」>
*期 日:2017年3月5日(日) 14:30会場 15:00:開始
*会 場:桜坂劇場(那覇市)ホールC
*登壇者:仲里効(映像批評家)、世良利和(映画史研究家)、八尾祥平(華僑華人研究者
*参加費:無料(2月25日より桜坂劇場にて先着順で入場整理券を配布します

2017年2月 6日 (月)

公開シンポジウム「うるま市のマーラン船」のお知らせ

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 うるま市教育委員会主催の公開シンポジウムのお知らせです。うるま市立海の文化資料館が中心になった企画です。
 スタッフは、うるま市の市民や一般向けに広く新たな視点も加えたマーラン船の文化を伝えていきたいと張り切っています。時間も夕方からなので、ゆっくりご参加ください。

*公開シンポジウム「うるま市のマーラン船」
*期 日:2017年2月24日(金)午後6:00~午後9時まで
*場 所:うるま市民芸術劇場 燈(ともしび)ホール
*市民一般公開 ・入場無料
*<内容>
 ☆基調講演
  ・波照間永吉(沖縄県立芸術大学名誉教授・琉球文学)
  ・豊見山和行(琉球大学教授・歴史学)
 ☆事例報告
   ・平良徹也(沖縄県立芸術大学附属研究所共同研究員・ウスデーク)
  ・前田一舟(うるま市教育委員会文化課 学芸員・民俗学)
 ☆コーディネーター
  ・粟国恭子(沖縄国際大学非常勤講師・文化人類学)
*問い合わせ;うるま市教育委員会 

2017年1月16日 (月)

文化講座「伊波普猷の沖縄研究と浦添」in浦添

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20170114 
2017年1月14日(土)午後6時から浦添市中央公民館で、うらおそい歴史ガイド友の会主催の市民文化講座が開催され、約70名の参加者がありました。

 講師:粟国恭子(沖縄国際大学非常勤講師・沖縄文化論)が「伊波普猷の沖縄研究と浦添」をテーマに2時間ほど話ました。
 講師の粟国は、没50年にあたる1997年に「浦添市立図書館紀要」8号では、「特集:伊波普猷没50年」の編集担当及び複数の記事を執筆してい
ます。
 昨年2016年は伊波普猷生誕140年
そして2017年今年は、伊波普猷没70年にあたります。
 伊波普猷が東京帝国大学学生(言語学専攻)の時、沖縄関係の論文は琉球国が統一される以前の、浦添関係の論文でした。「浦添考」など後に著書『古琉球』に収録されるこの論文は、後に「沖縄学の父」と呼ばれる沖縄出身の若き研究者・伊波普猷の誕生を機する活気的な文章でした。
 また、近代期にまとめられた浦添関係の論文としても、最も初期の頃にまとめられたもので、浦添の歴史を学ぶ上でも重要な文献です。
20170114_2 1947年8月13日に亡くなった伊波普猷の墓と顕彰碑が浦添城址の一角に建立れたのは、占領期の1961年の事でした。
 それから約55年余りの時間が流れました。
 文化講座では、伊波普猷の人となり、沖縄研究で彼をめぐる人々など浦添との関係、伊波普猷をめぐる言説の時代ごとの変化、そして2017年没70年の現在伊波普猷を学ぶことの意味を考えることについて話ました。

2017年1月 8日 (日)

2017年新年のご挨拶

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恭賀新年 
 2017年がスタートしました。皆さまのご健康とたくさんの幸せが花開く1年になりますようにー。今年もよろしくお願いします。
 <沖縄>をめぐっていろいろな言説が飛び交う状況です。見極めながらどのような思考でどのように実践するかが重要ですね。
 出来ることを少しずつ重ねていこうと思います。(粟国恭子)
                      2017年正月 

2016年12月18日 (日)

「写真の<ポジション>2―交叉する視角―」2016年12月25日

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2016年9月10日に第5回戦後沖縄研究コロキウム「写真の<ポジション>1」が開催されましたが、その第2弾の企画です。

*企画:第6回戦後沖縄研究コロキウム―<沖縄を撮ること・記録することを問う>シリーズ
*企画名:「写真の<ポジション>2―交叉する視角ー」
*期    日:2016年12月25日(日)午後1時から5時30分
*会  場:沖縄県立博物館・美術館1階博物館講座室
*一般参加可・無料
*主催:戦後沖縄研究コロキウム実行委員会 *共催:沖縄文化工芸研究所
*後援:沖縄国際大学南島文化研究所、沖縄タイムス社、一般社団法人フォトネシア沖縄
*問い合わせ:aguni00142@gmail.com
<プログラム>
はじめに 開催趣旨
Ⅰ部:表彰される沖縄―占領期を中心にー

*「実る恋と実らぬ恋トー松竹映画『海流』と「中琉」合作映画を中心に」
     八尾祥平(社会学・移民:華僑華人)
*「ジャーナリスト・森口豁と沖縄」
     大盛伸二(映像・写真)
*「『太陽の鉛筆』から『新編 太陽の鉛筆』へ」
     友寄寛子(写真・芸術批評)

Ⅱ部「<島・シマ>への眼差しー交叉する視角
*「沖縄への<文化認識>と写真―<復帰>前後のトライアングル・コンタクト」
     粟国恭子(文化人類学、近現代文化史)
*「平敷兼七と<島>」
     仲里 効(映像批評・沖縄文化思考)
*「写真家と研究者―戦後沖縄民俗祭祀世界の証人たちと映像」
     伊從 勉(建築史、空間人類学)

Ⅲ部  合同ディスカッション   コーディネーター:須藤義人(映像人類学)
 

2016年12月14日 (水)

講座「美術工芸にみる琉球の「四季」201612月14日

2016

 沖縄県立芸術大学附属研究所の平成28年度の文化講座「琉球・沖縄と四季」のシリーズ(担当窓口:附属研究所講師・鈴木耕太)が開催されています。毎週水曜日の午後6時30分から一般向けに長年開講されている文化講座です。
 9回目「美術工芸にみる琉球の四季(工芸論)」が12月14日(水)に開講され、粟国恭子(沖縄県立芸術大学・沖縄国際大学非常勤講師、専門:文化人類学、文化史)が担当しました。
 

2016年9月25日 (日)

あらかきひろこの歌ー「ナライブサン「-

最近知人が教えてくれた、アーティストの歌をご紹介します。
 沖縄出身の若きアーティストの歌で、「その歌詞から、まさに、このいろんな意味での閉塞感・葛藤を乗り越えるヒントが潜んでいると思います。
 リンク先を貼っておきますので、ぜひ聞いてみてください。」と知人がかたっていました。歌声はいいなーと私は思います。
耳を澄ませば…いかがでしょうか?。若いアーティストの部分も加味ください。
 
 アラカキヒロコ『ナライブサン』 https://www.youtube.com/watch?v=6NAhAad-OKo
 
<一部歌詞>
 私の生まれた島は人の島 欲望の集う場所
 終わりなき 答えなき パワーゲームの闘技場
 涙を吹き飛ばす爆風 歯?みかき消す爆音
 私を背負える 勇気 育む
 私の言葉 聞こえますか 知恵を授けて欲しいのです
 愚かな私を笑わないで
 歌いたい 踊りたい 学びたい
 (ウタイブサン ウドゥイブサン ナライブサン)
 
 この歌を紹介した知人は「沖縄の若者い感性から、こんな風にまっすぐに問われて、返す言葉を持っているのでしょうか。」という言葉つきでした。

若い世代の問いかけに…こたえられるように真摯に歩いていきたいと思います。

2016年9月 6日 (火)

2016年9月10日「写真の<ポジション>1」戦後沖縄研究コロキウム

20160910 第5回戦後沖縄研究コロキウムは、「沖縄を撮ること・記録することを問う」シリーズで、2016年9月に研究会を開催します。

5回戦後沖縄研究コロキウム 「沖縄を撮ること・記録すること」シリーズ
*写真の<ポジション>1―写真家と学術調査の記録をめぐって―」
*<期 日> 2016910日(土) 午後1時~午後5
*<会 場> 沖縄県立博物館・美術館 1階博物館講座室
*<開催趣旨>

 写真は、近代に入り広く定着した記録媒体及び表現媒体である。19世紀後半には沖縄地元でも写真館が開業され、写真文化は一般にも 広がっている。近代以降、写真家や沖縄研究の学術調査において、様々な沖縄の写真が撮られ、記録されてきた。古くは鳥居龍蔵、折口信夫、鎌倉芳太郎、アール・ブール、河村只雄などの記録写真がある。写真家では、木村伊兵衛や土門拳、坂本万七が戦時下文化統制の厳しい中で多くの写真を残している。 戦後の米国占領期には、国内外の研究者が学術術調査の際に撮影された写真も多い。<復帰>前後には<沖縄・奄美>へ多様な眼差し(比嘉康雄、大城弘明、芳賀日出男、東松照明、岡本太郎など)から島の暮らしや祭祀などが撮られ、時代を表現した。また、島々の民俗文化と向き合う研究者自らも写真記録を残している。今回の企画は、戦前・戦後の写真家と学術調査の記録(写真)めぐって、沖縄の〈民俗文化〉を「撮ること・記録すること」への問いを立ち上げ、そのあり様と残された課題を確認していく。
*<プログラム>
はじめに 開催趣旨・内容について 「近代以降の沖縄研究と写真」
         粟国恭子(近現代文化史、民俗学)  
 1:001:20
Ⅰ部 基調報告:<沖縄と写真家>  会:粟国恭子
1)「撮ることを問う―比嘉康雄と東松照明―」仲里効(映像批評家:フォトネシア沖縄)  1:202:00
Ⅱ部  
Ⅱ研究
発表:<民俗学・学術調査と島の写真>
(2)「初期民俗学と写真―技術と人 柳田・折口を中心として―」  小島 摩文(鹿児島純心女子大:民俗学)) 2:002:25
()「(3)「パラオ熱帯生物研究所の写真資料と沖縄」坂野 徹(日本大学:科学史) 2:252:50
(4)「奄美の写真―九学会調査と芳賀日出男―」 菊地 暁(京都大学人文科学研究所:民俗学)2:503:15
(5)「宮本常一が撮った沖縄の史的素顔」前田一舟(るま市立海の文化資料館:民俗学)3:153:40
< 休 憩 >   10
Ⅲ部 合同デ合同ディスカッション 3:505:00
*主催戦後沖*主 催:戦後沖縄研究コロキウム実行委員会
*共 催:一般社団法人フォトネシア沖縄、沖縄文化工芸研究所
*後 援:沖縄国際大学南島文化研究所、沖縄タイムス社、琉球新報社
*連絡先:戦後沖縄研究キウム実行委員会事務局(粟国恭子) メイル:aguni00142@gmail,com

 

2016年8月26日 (金)

『越境広場』2号発刊 2016年7月

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雑誌『越境広場』2号が2016年7月に刊行されました。今回も多くの書き手が興味深い論考を寄せています。3つの特集が組まれています。県内大型書店(ジュンク堂など)やインターネット通販のブックス・マングローブから購入できます。(
http://mangroove.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=1930011&csid=0&sort=n) 

〈特別インタビュー〉
等身大の言葉、等身大の私で(玉城愛、聞き手・玉城江梨子)

【特集1】越境者たち/ひとびとの流紋

*初期移民終焉の物語 大城立裕「エントゥリアム」をめぐって(仲程昌徳)

*選抜徴兵制にみるハワイ沖縄系移民と『国家』への包摂(伊佐由貴)
*饒平名(永丘)智太郎の「遙かなる大陸」と「遙かなる南洋」(粟国恭子)
*フィリピン、ペルー、そして沖縄への〈旅〉(普久原サオリ)
*移動・移住が芸能にもたらしたもの 大宜見小太郎の大阪時代から(伊佐尚記)
*旅する”うた”の経路(本山謙二)
*「非琉球人」の登場と境界化への問い 第一次出入管理令の成立をめぐって(土井智義)
*米国施政権下の沖縄ロケ映画にみる「三角関係」 『海流』『琉球之戀』『夕陽紅』を中心に(劉青龍)

【特集2】東松照明 光と風の旅人
*カメラをもったディオゲネス 『新編 太陽の鉛筆』の編集を終えて(今福龍太)
*『太陽の鉛筆』をめぐる写真断層(石川竜一)
*全ては透明な光に還元されるー『太陽の鉛筆』から『新編 太陽の鉛筆』へー(友寄寛子)
*東松照明写真展『光源の島』開催記(石川直樹)
*東松照明X森山大道(新里義和)
*東松照明はなぜ沖縄へ向かったのか?(金子隆一)
*東松照明と沖縄イメージの変容 「OKINAWA 沖縄 OKINAWA」をめぐって(仲嶺絵里奈)

【特集3】詩と思想

〈詩〉
*ブロック・苦海の位置(新城兵一)
*島(1)(佐々木薫)
*すみれ(高良勉)
*アナーキスト ひと(崔真碩)
〈詩・批評〉
*[詩]木のふるえ・竹があってよかった・線、[評論]沖縄という地域性。個人という地域性。(市原千佳子)
*[詩]会えないお前に、[評論]分断を越えて(宮城隆尋)
*[詩]町には町のにおい肌をすべるのは季節、[評論]沖縄振興策の戦略性(仲本)
〈評論〉
*島言葉詩作の現場 疎外言語を詩的言語へ(松原敏夫、東中十三郎)
*〈沖縄〉からのインスピレーション(網谷厚子)
*「ミミコの独立」に思う(白井明大)
*イメージの詩学 清田政信の詩と思想について(松田潤)

【トピック】新作映画「変魚路」高嶺剛監督 新たな映像の森へ突き進む どこを切り取っても沖縄の水脈  
インタビュー風対談(T:高嶺剛、Q:親泊仲眞)

【状況への発言】

*琉球処分の布石 陸軍分遣隊の派遣をめぐって(真栄平房昭)
*南西諸島防衛構想について(八重洋一郎)
*基地問題を世界的米軍再編の構造から読み解くための断章(森啓輔)
*沖縄の貧困 子どもたちの今(高江洲洋子)

【小説】
*私の来歴(上)(玉木一兵)
*さかしまの街(崎浜慎)
【コラム「交差点」】
*平和の礎の前で 屋嘉比収を読みながら(仲井眞建一)
*沖縄戦の言葉を聴く(百次智仁)
*寄せ場における生活保護化 資本主義による移動性の飼い馴らし(持木良太)

【執筆者一覧】
【編集後記】(O)(A)

2016年8月15日 (月)

ミネリ編『家族写真をめぐる私たちの歴史』 と書評 20160814

Photo_3 沖縄の歴史や文化やに興味のある方には、是非読んでいただきたい著作の一冊である。 
 ミリネ編 皇甫康子責任編集『家族写真をめぐる私たちの歴史ー在日朝鮮人、被差別部落、アイヌ、沖縄、外国人女性ー』(御茶ノ水書房、2200+税)である。

 「家族写真」をめぐって、ジェンダー、民族的マイノリティーの問題を取り上げている。24人の女性たちが、それぞれの家族写真をめぐって文章を寄せている。

 その書評記事(粟国恭子執筆)が、沖縄地元紙『琉球新報』に掲載されている。
 2016年8月14日、日本では終戦記念日にあたる日の前日に掲載された。8月15日は、アジアの各地で解放記念日でもある。
 書評記事にも書いたが、日本の近現代史(沖縄の近現代史)や女性史、ジェンダー研究をする皆さんにとって、この著作が投げかける問題をどのように受け止めるのかが、今後問われるのではないでしょうか?
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2016年7月28日 (木)

東松照明 新編『太陽の鉛筆』関連展示会 in 那覇 2016年8月

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 沖縄がアメリカに占領されていた1969年に初めて来沖して、基地や沖縄社会を撮っていた戦後日本の写真家の重鎮である東松照明。沖縄の島々(宮古島には1年程滞在)そして東南アジアへと移動しながら撮影した写真集『太陽の鉛筆』が発刊されたのが1975年である。1975年版の写真集は沖縄県立図書館にも所蔵されていない。

 東松の死後、2015年12月に新しく編集れた新編『太陽の鉛筆』(赤々舎)が発刊されて話題になっている。それを記念して「沖縄写真タイフーン《北から南から》関連イベントの一つで、「新編『太陽の鉛筆』」展覧会が開催される。掲載作品の中から選ばれた60点が今回展示されます。
   戦後<宮古島>を撮った写真家は東松照明以外に、比嘉康雄、地元の豊島貞夫、佐渡山安広らが代表てきである。約40年前に才能溢れる写真家・東松がまなざした宮古や八重山の島から、海で繋がる東南アジアの写真作品世界と、2016年に出会える機会になります。
 入場無料でありがたいです。この機会にぜひごらんください。

*会場:那覇市民ギャラリー 第二展示室(那覇市パレットくもじビル内)
*会期;2016年8月16日(火)~21日(日) 10:00~19;00
*入場無料 

*関連企画;「クロストーク;今『新編 太陽の鉛筆』を見る」
        2016年8月20日(土)午後2時~(2時間の予定)
 出演は、新編編者の一人 今福龍太(文化人類学者)と、粟国恭子(宮古島出身:近現代文化史)、友寄寛子(フォトネシア沖縄 写真論)


********************************************::
 2016年8月の写真展企画「沖縄写真タイフーン《北から南から》関連イベントには、若手写真家たちの展覧会も企画されている。会場は東松展と同様に那覇市民ギャラリーで。

*展覧会名:「Reflectionー反射する感性・内省する眼ー」
*会期:2016年8月16日(火)~21日(日)
*会場:那覇市民ギャラリー 第一・三展示室
*参加作家:石川竜一、渡久地葉月、北上奈生子、伊波リンダ、七海愛
 

      
           

2016年7月22日 (金)

下地イサム 「スマフツ THE GOLDEN LANGUAGE」 CDアルバムはいい

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 シンガーソングライターの下地勇(今回は下地イサム)のCDアルバム『スマフツ THE GOLDEN LANGUAGE 』(1500円)が凄くいいのです。友人のRさんにすすめられて聴いてみた。涙あり、笑いあり…。
 「スマフツ」とは直訳すると「島の口」で、宮古諸島の人々は島で使われている言葉を「スマフツ」と呼んでいる。
 ここ数年沖縄の方言保護の「シマクトゥバ」(島の言葉)活動が盛んでるが…宮古の人はその言葉は使わない。「スマフツ」である。
 このCD「スマフツ」は、3つのン楽しみ方が盛り込まれている。①日本の名作童謡を宮古のスマフツに翻訳し歌った世界、②下地勇のオリジナル作品で島の心情風景を歌った世界、③スマフツの語りも存分に、島の人の切ない情感やユーモアをこれでもかと言うほど生き生きと表現した世界 どちらも素晴らしい。小さな島に寄せる波や風や光が…鮮やかに立ち上がる。
 現代的な音楽・演出に乗せて、豊かなスマフツの世界が奥深く広がる。宮古出身者・関係者、宮古に興味のある人は、是非聴いてほしい。

<内容>
1、椰子の実 (名作童謡の椰子の実を スマフツに翻訳し歌う)
2、あめふり  (「あめあめふれふれかあさんか…」の同様をスマフツに翻訳し歌う)
3、うさぎとかめ (童謡をスマフツに翻訳し歌う)
4、波ゆらの里 (作詞作曲歌:下地勇)
5、夏の夜 (語り)
6、もうひとつのうりずんの島( オリジナル曲)
7、浜辺の歌 (名作歌謡をスマフツに翻訳し歌う)
8、島の季節 (オリジナル曲)
9、旅前夜 (語り)
10、400m走実況中継 (語り)

10の「400m走実況中継」の早口のスマフツを聞き取り、その爆笑実況中継の世界に即反応できる方は、宮古スマフツの上級ですね。日本語の古い「パピプペポ」のP音のスマフツは、聴きごたえあります。 

2016年6月24日 (金)

『AERA』No28 沖縄大特集号(2016年6月27日)発行

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ニュース週刊誌「AERA」(朝日新聞出版)は、2016620日発売(沖縄での発売日は24日)の627日号(定価390円)で、総テーマ「沖縄を他人事だと思っていませんか」の沖縄特集号が発行された。
 興味深い内容になっている。
 地元の書店では、発刊間もないが品薄状態である。辺野古基地反対運動を現場で実践している芥川賞作家・目取真俊と、「県外移設論」を主張する哲学者・高橋哲哉の対談は両者の<差異>を明確にしている。

主な内容(以下広報文章は朝日新聞出版AERA編集部)**************

【大特集】沖縄を他人事だと思っていませんか(扉写真=石川竜一
*川平朝清さん(88・元琉球放送アナウンサー)「キャラウェイが耳元でささやいた日本の閣僚の二枚舌」ジョン・カビラさん(57・パーソナリティー)「生まれて初めて読んだ新聞の号外がコザ暴動だった」
*いっこく堂さん(53・腹話術師)「友だちの家には毒ガスマスクがあった」
*今日マチ子さん(漫画家、ひめゆり学徒隊に想を得た漫画『cocoon』作者)「「ガマ」に入ったとき、ひめゆり学徒隊が自分の同級生のように思えた」
*牛島貞満さん(62・沖縄戦司令官・牛島満の孫、小学校教諭)「司令官の孫として沖縄戦を語り継ぐ」
【インタビュー】池澤夏樹さん、6年ぶりに訪れた辺野古を語る:「生まれ故郷の北海道に基地を持ってきたらどうかと言おうと思っている」

【緊急対談】芥川賞作家・目取真俊×哲学者・高橋哲哉(写真:大城弘明)
140万の沖縄県民が変われば基地は撤去できる」(目取真)「沖縄の自己決定権を尊重したい」(高橋)その他記事
*「米海兵隊が沖縄にいるのは「日本政府の希望」」(屋良朝博)
*「嫌沖」の空気と沖縄叩きの深層」(安田浩一)
*「君が代流れると身体が震える 戦後70年経っても癒えぬ戦争体験者の心 精神科医・蟻塚亮二さんに聞く」(編集部・渡辺豪)
*体験者が減っても「風化」させない 沖縄戦継承の現場から」(渡瀬夏彦)

【チャート】写真で振り返る沖縄の歴史(早稲田大学助教・小松寛)
【映画・本ガイド】ニュースでは伝わらない多様な沖縄をガイドする(仲里効)

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2016年6月 6日 (月)

「遺骨が呼んでいる・鎮魂の地図」沖縄大学土曜講座のお知らせ

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 沖縄大学の須藤義人氏から沖縄大学の土曜教養講座の案内がありました。以下転送内容です。6月23日に近い土曜日18日の開催になります。

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平素よりお世話になっております。
沖縄大学地域研究所より近日開催されるイベントのご案内です。

6/18(土)第537回土曜教養講座
「遺骨が呼んでいる・鎮魂の地図」を開催いたします。
イベントのチラシを添付いたしますのでご覧いただければ幸いです。
沖縄大学ホームページからもダウンロード出来ます。
http://www.okinawa-u.ac.jp/chiken/ex_lecture/663
 
【日 時】 2016/06/18 14:00~16:00
【会 場】沖縄大学 3号館101教室
【講 師】豊里友行(写真家) 大城弘明(写真家) 仲里効(批評家)
【聴講料】300円
なお、講座参加に際し事前予約は不要です。
直接会場へお越しください。
駐車スペースに限りがございますので、
ご来場の際は出来る限り公共交通機関をご利用下さい。
皆様のご来場をお待ち申し上げております。
 
沖縄大学 地域研究所
〒902-8521 沖縄県那覇市国場555
TEL:098-832-5599
FAX:098-832-3220

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2016年5月27日 (金)

2016年5月 東松照明「長崎」写真展、そしてオバマ大統領 in 広島 

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 2016年5月26日からサミットが日本で開催された。その来日を期に任期終了間近のアメリカ合衆国オバマ大統領が、戦後71年目に広島の原爆平和公園を訪問した。27日午後5時過ぎに公園に到着し直ぐに原爆資料館へ入館。しかし10分もしないうちに出てきて来館帖にサインを残しただけ、記念碑に献花とスピーチ。スピーチは17分…「過去ではなく人類未来が大事だ」という…就任時核兵器廃絶へ向けての主張をした彼だが…何も変わらない…スピーチするオバマの傍には「核のフットボール」と呼ばれる有事の際、大統領が核爆弾発射司令できるスイッチ装備の入った黒い鞄が置かれていた。…この演説をTVでは大スピーチで格調高い演説と評価している…複雑な儀式だった。

 この5月広島の地では同じように原爆被害の地・長崎の戦後を撮った写真展が開催される。
 2016年5月28日(土)から広島市現代美術館では、戦後日本を代表する写真家・東松照明(1930ー2012)の「長崎」をテーマにした展示会が開催されます。東松は戦後日本の米軍基地や被爆地や沖縄を撮ってきた作2016_3 家である。奇しくも原爆投下をした米穀大統領が広島を訪問した2016年5月から展示会が始まります。

*展示会:東松照明「長崎」
*期   間:2016年5月28日(土)~7月18日
*会  場:広島市現代美術館


期間中も様々なイベントが開催されます。 

2016年5月 6日 (金)

『沖縄県史各論編8 女性史』コラム「戦後八重山への出稼ぎ」執筆担当

 2016年3月に刊行された『沖縄県史各論編8 女性史』の第四部にコラム「戦後八重山への出稼ぎ」(粟国恭子)を執筆担当しました。Photo
 戦前からパイン産業を展開した八重山、戦後の経済復興にもパイン産業が重要な役割を持ち、その労働者として八重山や宮古の女工たちが関りました。宮古の主婦や農林高校研修を名目に女学生も八重山パイン産業へアルバイトに出向きます。
 後にグローバル化される市場動向に翻弄されるかのように、1960年頃から生産効率。低賃金、加工技術の高い台湾女工が導入されるようになります。
 その動向と反対に、役割をおえるように宮古農林高校農業研修プログラムが終了。小さな島の女性たちとパインとの関りの一つの物語としてコラムは書かれています。

『沖縄県史各論編8女性史』「近代における祭祀の変容」執筆

2016年3月に刊行された『沖縄県史各論編8 女性史』の第二部第四章に「近代における祭祀の変容」(粟国恭子)について執筆を担当しました。
 文化人類学や民俗学の伝統的なテーマである<祭祀>や<神女><ユタ>について久しぶりに文章を書きました。紙面数の都合かなり縮小して概要的な記述になりましたが、今回はジェンダー・ポロティクスの視点から以下の構成で論じています。

はじめに
第1節 公的な祭祀と神女の近代
 1、王府時代の神女の祭祀
 2、近代化による神女祭祀の変容
 3、ノロの改宗ー新しい「神」とのコンタクトー
第2節 仏教・神道の祭祀と女性たち
 1、臨済宗・真言宗と王府祭祀と神女たち
 2、真言系神社・琉球八社と女性司祭(内侍)の近代と国家神道
 3、浄土真宗と那覇女ー遊女たちの祭祀ー
第3節 近代化における「巫女・ユタ」ー私的な祈りの女ー
おわりに

沖縄の民俗信仰の世界は、女性の優位性が語られるが、その多様な実践を記したつもりです。また近代以降の多様な女性たちのあり様を「沖縄の女=祈る女」のステレオタイプで<抱え込む>危うさもあることも記せたことは「女性史」ならではだとおもいます。

『沖縄県史 各論編8 女性史 』刊行のお知らせ

 2016年3月『沖縄県史 各論編8 女性史』(沖縄県教育庁文化財課史料編集班編、沖縄県教育委員会発行)が発刊されました。
 「琉球王国以前から現代までの沖縄の歴史を女性の視点から捉え、論述したもの」で、総論を始め、第1部から第8部、18のコラムで構成されています。
 執筆者は、約40名がそれぞれの視点からテーマを追っています。
女性史研究の重鎮たちから若手研究者、多くの女性研究者が執筆しており、なかなか意欲的な県史になっています。

 執筆者の中でも、アカデミズムの専門研究者ではなく、報道の取材現場で、地道に取材し、長年取り組んだテーマを、社会への切り口としてジャーナリストの女性たちが書いているのも注目です。
 例えば、重鎮の一人、山城紀子(元沖縄タイムス記者)「長寿社会と介護の実態」は、社会と福祉(女性)問題とに長年取り組み、質の高い切り口を常に提示してくれる方です。
 そして、澤岻悦子(元沖縄タイムス記者、現財アメリカ在)さんのコラム「戦争花嫁としての沖縄人女性」は、『那覇女性史』(全三巻)の頃から取材活動を続けて、今回も執筆していることは重要な仕事です。
 現役記者の謝花直美(沖縄タイムス社記者)さんの、「沖縄戦とジェンダー―総力戦を支えた女性たち―」の内容も興味深いものです。

 『沖縄県史 女性史』は一般にも有料で販売する予定。既刊の新聞資料集成の女性史関連記事と合わせてご覧ください。

2016年5月 5日 (木)

写真展示会 「大森一也作品展 祈りの島々 八重山」 のお知らせ

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 沖縄八重山石垣市在住の写真家・大森一也(1962年~)さんから個展の案内が届きました。2000年から石垣島へ移住し、八重山の島々の暮らしを人々の祈り・祭祀行事や芸能を撮影される大森さんの魅力ある写真作品を是非ごらんください。

*展覧会:「大森一也作品展 祈りの島々 八重山」

*会期:2016年4月26日(火)~5月29日(日) 午前10:00~午後5:00
*会場:JCII PHOTO SALON   月曜日休館
     東京都千代田区1-25JCIIビル1階 (日本カメラ博物館の隣ビル)

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壺屋焼物博物館新収蔵品展 2016

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  那覇市立壺屋焼物博物館の企画展「新収蔵品展」のお知らせです。

*会期:2016年4月26日~5月15日(日) 10:00~18:00
*観覧料:無料 

照明環境が画期的に良くなったニュースが流れた那覇市立壺屋焼物博物館で、新しい収蔵品をお楽しみください。

2016年4月27日 (水)

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南山舎やいま文化大賞」「沖縄タイムス出版文化賞正賞受賞

  安本千夏『島の手仕事―八重山染織紀行―』の紹介
 粟国恭子(大学非常勤講師・沖縄文化史研究)

 沖縄の島々は、染織の文化の豊かな島といわれる。これまで同様なテーマの著作や論文などに目を通して解っていたつもりのその事を、本著の読了後に、改めて、しみじみと感じ入り、その静かに沁み込んでくる言葉の余韻にしばらく浸っていた。

 東京都出身の著者は、1998年に西表島に移住し、八重山織物の作り手として本格的に活動している。その暮らしの中で、八重山の島々の染織と関わる人々(個人、団体、施設)を取材し向き合った。西表や石垣島だけでなく竹富島や小浜、与那国、鳩間島の小さき島で布を生み出す人々。その中には戦後開拓で西表に移り住んだ人や著者と同様に八重山に魅了されて移り住んだ県外出身者の人、「島藍農園」を主宰する若物や、島の宝を個人博物館「南嶋民俗資料館」で代々受け継ぐ人、そして島の木材で織機や道具を製作に携わる人たちが紹介されている。
 著者は、その人達の人生の語りにある染織のプロの技術・知識と共に、それを支える静かな情熱や内なる誇り・思いを、丁寧に聞き寄り添い記録し、自身のまなざしと心根にきちんと沈めている。その表現は、抑制された言葉で綴られてはいるが、長年「島の手仕事」を支えた人々の語った言葉と、その存在を慕う著者の思いとが共振して、豊かな世界を読み手に届ける。
 また、表紙には、著者が織りあげた布の写真が使用され、文中の用語解説、「資料編」(苧麻や糸芭蕉などの糸素材、クールやフクギなど染料植物、八重山式高機など織物用具、島々の織物、制作過程など)、八重山織物の「参考文献」も収録されており、読み手への配慮も丁寧な誌面づくりがなされている。家人の大森一也の撮影した写真は、八重山の自然や、島で地域連携の役割をこなし生活しながら布を着こなす魅力的な人々と、織物文化の美しさを捉え、効果的に使われている。
さらに、八重山の地元出版社の質の高い編集力や、誌面のバランス(価格2,800円も含む)の良さも特筆に値する。テーマとする〈織物文化と島の手仕事〉を通して、島の暮らしの美意識をも表現する出版物として資料価値も高く、高質な総合力を持つ著作である。

 
*『島の手仕事ー八重山染織紀行―』(2015年9月、南山舎:石垣市、A5版、348頁、2800円)
 *上記の文章は『沖縄・八重山文化研究会会報』第246号(2016年4月17日発行)に<新刊紹介>で寄稿掲載したものです。

2016年3月22日 (火)

「人びとの記憶と記録に残るラジオ放送」公開講演会

 三島わかなさんから「人びとの記憶と記録に残るラジオ放送」講演会の案内が届きました。
 *期日:2016年3月30日(水)午後15:00~17:30
 *会場:沖縄県立博物館・美術館講堂(3F)
 *入場無料 
 *主催:「戦前の沖縄本島・八重山諸島・台湾のラジオ音楽番組における洋楽受容と郷土意識の形成」プロジェクトチーム、一般社団法人東洋音楽学会沖縄支部
 

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  *チラシはクリックすると拡大されます。

2016年1月13日 (水)

出版記念トーク・イベントのお知らせ in南風原

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南風原平和ガイドの会の秋山道宏さん(沖縄国際大学非常勤講師)から、出版(『18歳からわかる平和と安全保障のえらび方』)記念トーク・イベントの案内をいただきました。

*テーマ:「平和と安全保障のえらび方を語ろう 」
*期 日:2016年1月14日(木)午後6時~午後8時まで
*会  場:南風原文化センター・研究交流室
*ゲスト:梶原渉さん(本書編者、原水爆禁止日本協議会事務局)
*参加費:無料
 

2016年1月 9日 (土)

2016年新年の挨拶

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2016年1月 4日 (月)

雑誌『越境広場』1月号コラム寄稿

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「来るべき言葉のための巡航誌」といちづけられた雑誌『越境広場』1号が2015年12月25日に刊行されました。『越境広場』刊行委員会、237頁、定価1300円(税別)
1号は三つの特集が組まれ、特集1、《1995・沖縄>―何がはじまり、何が変わったのか特集2、追悼 真喜志務(TOM MAX)特集3、短編小説の力、その他には<状況への発言><クロストーク><コラム・交差点:><文化レビュー>にも多くの寄稿が掲載されています。
 私は、久しぶりに生まれ島の宮古島関連のコラム、粟国恭子「島に吹く<風>とウタの記憶―周辺のポリティクスー」を寄稿しました。
 現在着々と進む、先島防衛策の具体的な動きを憂いたコラムになりました。

*取扱いは、ジュンク堂書店那覇店ほか、ブックス・マングル―プ(http://mangroove.shop-pro.jp/)でネット購入
*雑誌『越境広場』1号の内容については、2016年1月5日(火)「沖縄タイムス」文化面誌面でも紹介されています。

2015年12月27日 (日)

1940年代雑誌『月刊文化沖縄』復刻版・解題

Photo_6 1940年~1944年の期間、沖縄で発刊された雑誌『月刊文化沖縄』が不二出版より復刻版が刊行されました。(詳しくは不二出版HPをご覧ください)
 
 復刻版刊行に合わせて「『月刊文化沖縄』解説・総目次・索引」も別冊として(1500円)刊行されています。カラー表紙総覧、解説文、総目次。索引など収録された別冊です。

 その解説、粟国恭子「1940年代前半の沖縄の雑誌『月刊 文化沖縄』について」を書きました。
 その他の解説は、近藤健一郎「1940年代前半の沖縄の雑誌『月刊文化沖縄』と『沖縄教育』、世良利和「映画・演劇から見る『月刊文化沖縄』」、新城栄徳「画家・金城安太郎」が担当しました。

Photo_7含蓄ある推薦文は仲程昌徳、阪井芳貴氏が寄せています。
 雑誌『月刊文化沖縄』については、推薦文を寄せた仲程昌徳先生による解題を試みた優れた先行研究があり、芸能・文学の分析など重要な指摘がなされています(仲程昌徳『雑誌とその時代ー沖縄の声 戦前・戦中編』ボーダーインク、2015)
今回の復刻版パンフレットは不二出版のHPからダウンロードできます。Bunkaokinawae1450759331792
http://www.fujishuppan.co.jp/newbooks/%E6%9C%88%E5%88%8A-%E6%96%87%E5%8C%96%E6%B2%96%E7%B8%84%E3%80%90%E5%BE%A9%E5%88%BB%E7%89%88%E3%80%91%E5%85%A84%E5%B7%BB%E3%83%BB%E5%88%A5%E5%86%8A1/

雑誌『越境広場』1号刊行 IN 沖縄

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 「来るべき言葉のための巡航誌」といちづけられた雑誌『越境広場』1号が2015年12月25日に刊行されました。『越境広場』刊行委員会、237頁、定価1300円(税別)
編集は、親川裕子さんほか若手の女性たち、我部望、作家の崎山多美や仲里功のベテランが支えています。
既刊0号は評判も良く増刷されたようです。
1号は三つの特集が組まれ、
特集1、《1995・沖縄>―何がはじまり、何が変わったのか( 田中康博、前嵩西一馬、玉城江梨子、仲里功らの座談会、沖縄出身者、アジア出身者など5本の論考が掲載)
特集2、追悼 真喜志務(TOM MAX)(山下洋輔、真久田巧、宮城明らの追悼文、作品)
特集3、短編小説の力(又吉栄喜、玉木一兵、田場美津子、崎山多美たちの短編小説と我 部望「戦後沖縄短編小説史概説」などが掲載)
その他には<状況への発言:金平茂紀><クロストーク:石川竜一×豊里友行><コラム・交差点:><文化レビュー>にも多くの寄稿が掲載されました。

*取扱いは、ジュンク堂書店那覇店ほか、ブックス・マングル―プでネット購入可
*雑誌『越境広場』1号の内容については、2016年1月5日(火)「沖縄タイムス」文化面誌面でも紹介されています。

2015年10月15日 (木)

仲程昌徳『雑誌とその時代―沖縄の声 戦前・戦中期編』書評

201508

沖縄近現代文学研究者の重鎮・仲程昌徳氏が15年戦争下に、沖縄で発刊された文芸雑誌につての分析をまとめた著作が発刊されました(2015年4月20日、ボーダーインク)。
その書評を地元の新聞に書きました。(2015年8月22日(土)「沖縄タイムス」)

2015年8月 5日 (水)

2015年うらおそい歴史ガイド養成講座「近世琉球の文化と浦添」

20150728

 2015年度「うらおそい歴史ガイド養成講座」(浦添市文化課主催)が、2015年7月28日(火)午後7時から浦添市中央公民館で開催されました。
 講師:粟国恭子(浦添市文化財調査審議会委員・沖縄国際大学・沖縄県立芸術大学非常勤講師)の「近世琉球の文化と浦添ー平敷屋・友寄事件(1734)を通してみる 歴史の記述・認識・言説ー」の題目です。

2015年6月29日 (月)

研究発表「沖縄民俗研究の視角を拓く-末吉安恭・南方熊楠熊楠の民俗研究・そして金城朝永へー」

20150627

  2015年度沖縄文化協会公開研究会が、2015年6月27日(土)、沖縄国際大学を会場に開催されました。
 今年は2会場に分かれ、24名の研究発表がありました、
 B会場午前に粟国恭子「沖縄民俗研究の視角を拓くー末吉安恭・南方熊楠の民俗研究・そして金城朝永へー」と題して発表しました。
 今年は、昨年の末吉安恭(麦門冬)没90年に続いて、金城朝永没60年の年。そして戦後70年でもあります。
この3人の交流や研究を詳細にたどることで、 従来の沖縄における民俗研究史の認識を修正し、沖縄からの主体的な民俗研究の過去のあり様を捉えるものであり、研究テーマの断絶の問題を取り上げます。20150627_2
 20年ほど前から手掛けるテーマ(例:性に関係する事例)と、新しく確認された金城朝永の仕事を紹介し、その視点は、末吉安恭の沖縄民俗研究に繋がるものであるという、内容の話をしました。
 今回はm末吉安恭の芸能関係の研究をする崎原綾乃さんも発表を行いました。
 

2015年6月13日 (土)

湊信幸氏講演会「美術の中のものがだり」 IN 浦添市美術館  

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例年になく梅雨入りも遅かった沖縄ですが、例年になく早く梅雨が明けました。
7月を思わせる、暑さと強い日差しの沖縄ですが、興味深い中国美術関連の講演会のお知らせです。講師の湊先生は、東京国立博物館副館長を歴任し、現在では沖縄にお住まいです・

*2015年6月14日(日)午後2時~4時まで
*会 場:芸術講堂浦添の博物館 
*講 師:湊 信幸 先生(東京国立博物館名誉会員·客員研究員)
*題 目:「美術の中のものがたり」"
*入場料: 無 料
*主 催:浦添市美術館

2015年6月10日 (水)

2015年6月6日 現代俳句協会沖縄支部沖縄忌 記念講演 

20150606 現代俳句協会沖縄支部では、毎年慰霊の日前後に<沖縄忌>にちなんで俳句大会を開催するそうです。
全国会員は約7000名、沖縄支部会員は47名ということでした。
 <沖縄忌>大会では、会員の皆さんが俳句をよみ約300の中から大賞等入賞作品が選ばれ、表彰式もありました。
 戦後70年の記念すべき大会13回の記念講演で、末吉安恭(麦門冬)の話をしました、

*2015年6月6日(土)午後2時~
*講師:粟国恭子
*題目:「末吉安恭(麦門冬)ー首里士族の教養の世界&近代の文化観ー」
*会場:沖縄県那覇市てぃるる
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末吉安恭
(麦門冬)の人とtなりを紹介し、38歳大正13年に亡くなった博覧強記の彼は、もっぱら俳人としての評価が高かったこと、そして正岡子規に影響されて『文庫』や、『スバル』といった雑誌に作品を投稿していたことなども紹介。
 20代前半の安恭の俳句や短歌の作品を紹介しました。

 私は俳句の素養が少ししかないので、専門家を前にいつもの講演よりは緊張しました。

2015年5月31日 (日)

発表「1876(明治9)年フィラデルフィア博覧会と琉球の織物」

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2015年5月15日(金)は、沖縄県立芸術大学の創立記念日で休講。第3金曜日には定例で沖縄染織研究会(会長:祝嶺恭子)が開催されます。
 私は、作家ではなく歴史的な事実確認と資料の視点から数年前から会員です。
久しぶりに発表しました。

*2015年5月15日(金)午後7時
*発表者:粟国恭子
*題 目 :1876(明治9)年開催のフィラデルフィア博覧会と琉球の織物」
*会場:沖縄県立芸術大学附属研究所2階20150515_2

2015年5月30日 (土)

2015年4月29日「歌の力・ウタの記憶ー<音>満つる島」企画・開催

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戦後70年記念のトーク企画「歌の力・ウタの記憶ー<音>満つる島ー」1945~2015を企画開催しました。20150429
 2015年4月29日(水)昭和の日。沖縄の<歌>をめぐって、メディア・評論・研究・プロデュースなど各分野で思考する10名のパネリストによる3部構成(オムニバス形式)の公開トークが繰り広げられました。会場:沖縄県立博物館・美術館1階講座室、午前から夕方まで約7時間という長丁場でしたが、楽しい時間でした。

 私(粟国恭子)は、Ⅰ部:戦後間もない時期
を対象に「戦後復興とウタの記憶―文化政策と女たちを焦点にー」と題して話ました。戦後文化部芸術課の活動、日本の文化行政に多用される宮古島出身の金井喜久子の活動、戦後アメリカとの交流・観光重視政策の中で表象される沖縄の女性たちの世界を紹介しました(後で画像が三分の1見えなかったことがわかり大変反省)。
 
その他は、後日取り上げられた記事を参照ください。
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2015年5月11日 (月)

大城弘明×仲里効トークセッション 2015年5月22日

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*「零度の眼ー写真と批評が出会うとき 大城弘明×仲里効トークセッション
*期 日:2015年5月22日(金)午後6時~
*会 場:沖縄県立博物館・美術館講座室
*入場無料
*主 催:フォトネシア沖縄 

2015年5月 1日 (金)

研究発表「金城朝永と若者たち」・第4回戦後沖縄研究コロキウム

 戦後70年企画第2弾、第4回戦後沖縄研究コロキウム
Aol_2を2015年4月28日(火)夕方、沖縄県立博物館美術館1階講座室で開催しました。
 先の3月15日開催した第3回コロキウムと同様に、在京(関東)に暮らす沖縄人たちが中心に発刊した雑誌『おきなわ』関連の<沖縄>をテーマに4名の研究者が発表。
 平日の夕方、当日は県民大会(県庁)も開催されてコロキウム参加後そちらに出向かれた研究者もいましたが、201504284 約60名の方が参加しました。

私(粟国恭子)は、第3回4回の開催の、戦後70年記念と金城朝永没60年記念の主旨に寄り添ったテーマで発表。

 内容は、第3回の戸邉・泉水氏の発表を受け、「金城朝永と若者たちー<その時>をめぐってー」と題して、1954年に発刊される沖縄県学生会編『祖国なき沖縄』をめぐる金城朝永及び宮城聰と若者たちの関係を、自身の見解とその周辺の新しい資料を提供しました。




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2015年4月20日 (月)

論文「鎌倉芳太郎と写真ー琉球芸術写真の文化史ー」

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 粟国恭子論文「鎌倉芳太郎と写真―琉球芸術写真の文化史ー」『沖縄芸術の科学』27号97頁~124頁(沖縄県立芸術大学附属研究所紀要、2105年3月31日:ISSN-0914-9074)を発表しました。近代沖縄の写真論です。

<内容>
はじめに
1、近代沖縄における<写真>
2、初期琉球文化調査の写真―琉球芸術との出会いー

 1)、琉球文化基礎調査―若き日の<美術>認識―
 2)東京美術学校と古社寺保存法
3、「琉球芸術調査」の記録写真―鎌倉の残した写真の特徴―
 1)鎌倉の写真と技術―森芳太郎との出会い―
 2)「琉球芸術調査」写真撮影のための写真機材
 3)「琉球芸術調査」と写真―鎌倉にとっての写真とはー
 4)写真の中の琉球芸術―「琉球芸術調査」の写真
 5)「新即物主義」写真理念を鎌倉流にー優秀な記録者・幸運な実現者
4、琉球芸術の調査写真における文化表象―評価の再構成・5つの波―
おわりにー今後の研究課題の視点―、

2015年4月 7日 (火)

「戦後沖縄の<洗骨>習俗の変化」 『壺屋焼物博物館紀要』16号

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 2015年3月発行の『壺屋焼物博物館紀要ー特集:厨子』16号(那覇市立壺屋焼物博物館発行に、小文を寄稿しました。
 粟国恭子「戦後沖縄の<洗骨>習俗の変化―伝統的ジェンダーと女性たちの選択―」(1頁~6頁)。
 2014年度企画展示会「沖縄宗教藝術の精華 厨子 ~門上秀叡・千恵子コレクション収蔵記念特別展~」(2014年11月1日~12月21日)の期間中開催された文化講座を担当した際の内容を論文仕様にしました。
<内容構成>は
はじめに、
1、沖縄の葬法について―複葬から火葬へー
2、戦後沖縄の女たちの選択―ジェンダー的平等へー
1)短い変化時期―戦後の約20年間―
2)戦前からの改良運動の継続―女たちの運動―
3)共同墓の変化―戦時下の死をめぐるポリティクス
4)戦後のジェンダー・ポリティクス
5)いくつものコンテキストからの理解
おわりに―葬法の自由の行方―
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***************
 その他の掲載論文は
*鈴木悠「門上コレクションの銘書について」
*吉田健太「甕型厨子における近世紀年銘資料」

の2本です。

2015年4月 5日 (日)

研究会発表「1870・90年代の沖縄と博覧会―石澤兵吾と木脇啓四郎ー」

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 2015年3月16日(月)に開催された、第2回河原田調査研究会(沖縄大会)でパネリストで発表しました。神奈川大学常民研の高江洲昌哉さん(歴史)が中心となるプロジェクトで、近代日本の行政官・河原田盛美関連の資料調査を進めている研究会。河原田著『沖縄物産志』(東洋文庫859・平凡社、2015年3月)の復刻・解題など担当した皆さんです。
 私は「1870・80年代の沖縄と博覧会―石澤兵吾と木脇啓四郎ー」と題して、話題を提供しました。
 話の内容は、2012年に発表した粟国恭子論文「1880年代の近代沖縄と石沢兵吾」と河原田盛美が沖縄物産を出品窓口となって開催される、明治9年フィラデルフィ博覧会の沖縄物産資料を紹介しました。

2015年4月 2日 (木)

2015年3月15日 第3回戦後沖縄研究コロキウム

Photo 2015年3月15日(日)に第3回戦後沖縄研究コロキウム(公開研究会)を開催しました。
 今回の大テーマは「戦後沖縄のはじまりのトライアングル・コンタクト―その時・その場所でー」(沖縄・日本・米国の1945~1955)としました。
 その内容に関してはHP「戦後沖縄研究コロキウム」をご覧ください。

 1950年から5年間発刊された在京(関東)の沖縄人 が中心となって発刊した雑誌『おきなわ』関連の多角的なテーマで5名の研究が発表しました。
 私(粟国恭子)は、「サンフランシスコ講和条約前後の雑誌『おきなわ』と沖縄研究者」と題して発表。
 関東地域に暮らす沖縄研究者たち(仲原善忠・比嘉春潮・金城朝永・島袋盛敏など)が、外務省やその他の団体交流の中で戦後10年間をすごしたのかを確認しました。 

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2015年4月29日「歌の力・ウタの記憶ー<音>満つる島」イベントのお知らせ

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 2015年4月29日(水)公休日「昭和の日」に、戦後70年企画「歌の力・ウタの記憶」を開催します。
*「歌の力・ウタの記憶ー<音>満つる島」
*期日:2015年4月29日(水)午前10時~午後6時
*会場:沖縄県立博物館・美術館1階博物館講座室
*入場無料
*主催:「歌の力・ウタの記憶」実行委員会
後援(五十音順):沖縄タイムス社、沖縄テレビ、沖縄文化・工芸研究所、沖縄文化の杜、ボーダーインク、琉球新報社、琉球放送、

 

*****************************

【プログラム】
主催者開催趣旨説明  仲里効(実行委員長) 100010:10  

<Ⅰ部:「敗戦間もない時期から」>

1、映像上映「戦争を笑えー命ぬ御祝事さびら!沖縄・伝説の芸人ブーテン」10:1011:15
  制作担当者解説     山里孫存(沖縄テレビ開発・常務取締役)
2、「戦後の復興とウタの記憶-文化政策の女たちを焦点に―」11:151145
  粟国恭子
(沖縄県立芸術大学・沖縄国際大学非常勤講師)


<Ⅱ部:「占領期のウタ」>
3、映像上映「かっちゃん~還暦越えのロックンローラー~」13:0014:00 
  制作担当者解説 大盛伸二(琉球放送報道制作局番組担当局長)
4、「占領期のウタの記憶―<抗い>のウタと流れるウタ」仲里効・當山忠
 *「<沖縄ロック>という記憶」當山忠(元『勢理客新聞』発行人) 14:0014:30
 *「<復帰運動・ベトナム戦争>当時のウタ」 仲里効(批評家) 14:3015:00
5、「戦後日本における<沖縄>の音楽表象」三島わかな(沖縄県立芸術大学非常勤講師15:0015:30

<Ⅲ部:「1980年代からのウタの記憶」>  15:4017:30
6、「ウタ唄い・ウタ創り」 久万田晋(沖縄県立芸術大学附属研究所所長)
                   真久田巧(沖縄タイムス社)
*キーワード:80年代から90年代の<ウタ>シーン 新城和博(ボーダーインク編集者)
7、「おきなわのウタ―2000年代以降-」  東風平朝成FM沖縄プロデューサー)

 *キーワード:沖縄インディーズ、Sakishima meeting(下地勇・新良幸人)ほか

<会場参加者との交流・それぞれのウタの記憶>
   17:30
18:00

 

2015年4月28日第4回戦後沖縄研究コロキウムのお知らせ

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2015 第4回戦後沖縄研究コロキウム(研究会)のお知らせです。

戦後70年企画・雑誌『おきなわ』復刻刊行記念・金城朝永没60年記念企画
「戦後沖縄のはじまりのトライアングル・コンタクト―いくつもの<沖縄>をつなぐもの―」 

期日:2015年4月28日(火)午後5時30分~午後8時30
会場:沖縄県立博物館・美術館 1階博物館講座室
*入 場:無 料
*主催・問い合せ:戦後沖縄研究コロキウム実行委員会

*事務局:粟国 E-mail: okinawacollquium@gmail.com
HPhttps://sites.google.com/site/okinawacollquium/
*後援:不二出版、沖縄タイムス社、沖縄文化・工芸研究所
*参加者:広く一般公開


<プログラム

コロキウム開催趣旨説明           午後5:305:40
1、
由井 晶子(ジャーナリスト・近現代史・女性史) :40~6:10
 「関東で出会った沖縄の人々」

2、仲程昌徳(元琉球大学教授・近現代文学)     6:106:40
 「雑誌『おきなわ』について」
3、大城冝武(キリスト教学院大学名誉教授・『うるまネシア』同人・社会心理学) :40~7:10
「サンフランシスコ講和条約をめぐる文化表象―マンガとメディア」
4、松下博文(筑紫女学園大学教授:近現代文学)   7:10~7:40
 「戦後の山之口貘」
5、粟国恭子(沖縄県立芸術大学附属研究所共同研究員:歴史民俗学・沖縄近現代文化史)7:40~8:10
 「金城朝永と若者たちー<その時>をめぐってー」
合同討議〉参加者質問・コメント8:10~8:30

 

2015年3月29日 (日)

2015年大城弘明・山城博明写真展 in沖縄県立博物館・美術館

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戦後70年目の沖縄で開催中の写真展のお知らせ。
 報道カメラマン・大城弘明(元沖縄タイムス社:1950年・現糸満生まれ)・山城博明(元琉球新報社:宮古島生まれ)写真展。写真展「二人が撮らえた沖縄ー終わらない戦後」。約530枚(1960年代後半から70年そして現在)の沖縄に寄り添った写真が、<戦後>の沖縄の不条理を厳しく、そして人々の暮らしの中で受け継がれてきた<根源>を温かく問いかけます。多くの方に見てほしい展覧会です。

*期間:2015年3月28日(土)~4月19日(日)
*時間:午前9時~午後6時(土曜日8時まで)
*会場:沖縄県立博物館・美術館
*料金:一般600円、大学・高校生400円、中学・小学生200円

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2015年3月25日 (水)

2015年3月26・7日我部政男先生講座 In 沖縄

20150326 2015年度末ですが、戦後70年に入りました。特別講座のお知らせです。
沖縄近現代史研究の重鎮・我部政男先生の講座が、2015年3月26日27日の両日開催されます。

*期日:2015年3月26日(木)27日(金)午後7時~9時まで  無 料
*会場:沖縄県立芸術大学附属研究所(首里金城キャンパス)3階小講堂
*内容:26日「言論統制と沖縄戦」
      27日「軍機保護法と内務省の沖縄統治」
*対象:附属研究所教員・共同研究員、沖縄県立芸大学生、一般県民
*定員:80名 *当日先着

 

2015年3月22日 (日)

新刊 仲里効著『眼は巡歴する―沖縄のまなざしのポリティーク』 沖縄映像論

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 戦後70年目にー沖縄の地で思考する批評家・仲里効の新刊『眼は巡歴する―沖縄のまなざしのポリティーク』(2015年3月10日発売、未来社:発行者・西谷能英)の紹介です。
 本の帯に書かれているように著者は「沖縄屈指の批評家」に違いない。また「沖縄へ 沖縄から越境する眼の思考」という言葉通りに、規定し硬直化される<境>への不信(それを「エッジ」とするのであろう)を携えた著者の思考の軌跡(「巡歴)。
 沖縄文学論『悲しき亜言語帯―沖縄・交差する植民地主義ー』(未来社・2012)のタイトルにもなった川満信一論「悲しき亜言語帯―川満信一の島と神話ー」、他山之口貘・崎山多美作品日批評の読了後、その批評の思考が<熟成>した感をもった。その後も川満信一論は「消失点、到来する共同隊―「死者的視点」から「異場の思想」まで」(『琉球共和社会憲法の潜勢力』2014、未来社)は重層的な深まりを増していく。その仕事は「沖縄屈指の批評家」の存在感を十二分に発揮したものだった。
 そして今回の新刊である。過去の<沖縄批評三部作沖縄映画論・沖縄写真家論・沖縄文学論>以後の映像論(東松照明、山田實、比嘉康雄、大城弘明、岡本太郎、島尾敏雄、森口豁など)をまとめた。特に収録された二つの比嘉康雄論(「無名の造型と母たちのレクエイム」「”シジ”を運び、”シジ”を撮る、結界のメディウム」)はさらに<熟成>度を増し、現時点では追従する比嘉康雄論は無いといっても過言ではない。大城弘明論、山田實論も共に優れた写真家批評である。 
 

2015年2月16日 (月)

20150315「第3階戦後沖縄研究コロキウム」のお知らせ

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2013年から年1回ペースで開催されている戦後沖縄研究コロキウムの第3回目が開催されます。
 戦後70年が始まりました。
 第3回目の今回は、戦後10年目、1950年~1955年の期間に東京で発刊(46号)された雑誌『おきなわ』の今年1月に復刻刊行を記念して、戦時そして戦後に在京(関東地方)に暮らした沖縄人たちと、地元沖縄、移民社会の<沖縄>、戦後1950年代のいろいろな<沖縄>のあり様を確認したいと思います。

 *「戦後のはじまりのトライングル・コンタクトーその時・その場所でー」
 *期 日:2015年3月15日(日)午後2時~午後6時30分
 *会 場:沖縄県立芸術大学当蔵キャンパス一般教育棟3階大講義室
 *入 場:無 料 資料第:300円
 *主催・問合せ
:戦後沖縄研究コロキウム実行委員会
 事務局 E-mail: okinawacollquium@gmail.com 

 *後 援:沖縄県立芸術大学附属研究所、不二出版、沖縄文化・工芸研究所
  *参加者:広く一般公開
<プログラム>
コロキウム開催趣旨説明   午後2:00~2:10

1、上地聡子(早稲田大学国際教養学部助手:近現代史)2:10~2:50
「雑誌『おきなわ』からみる「沖縄」の重層性―サンフランシスコ講和期の在ハワイ、在関西の沖縄人―」
2、戸邉秀明(東京経済大学:近現代史)  2:50~3:30
 「1950年代前半における「東京の沖縄」 ―雑誌『おきなわ』の隣にあるもの―3、泉水英計(神奈川大学:文化人類学)  3:40~4:20
 「二つのミンゾク学と琉球研究―金城朝永を焦点に―」
4、粟国恭子(沖縄県立芸術大学附属研究所:歴史民俗学、沖縄近現代文化史) 4:20~5:00
 「サンフランシスコ講和条約前後の雑誌『おきなわ』と沖縄研究者」
5、鳥山 淳(沖縄国際大学:社会学・沖縄現代史)5:00~5:40
 「戦後沖縄と雑誌『今日の琉球』」

復刻版雑誌『おきなわ』の解説文

Photo_3 戦後10年を迎えた1950年4月に雑誌『おきなわ』は発刊された。東京に暮らす沖縄出身の人々が、寄稿の中心となって1955年9月まで46号が発刊された。

 終戦間もない在京(関東地方)の<沖縄>を知る資料では、重要な雑誌といえる。
 この雑誌『おきなわ』が戦後70年2015年1月に不二出版から復刻刊行された。
 全6巻・別冊(解説・総目次)のセットで96,000円。別冊のみ分売可:1500円+税。

 解説文は、仲程昌徳、松下博文、粟国恭子、酒井直子の4人。
 私は「サンフランシスコ講和条約調印・発効時と「おきなわ」特集号」(p36-p42)と題して、特別号「領土問題号」15号、「児童・生徒号」17号、「沖縄現代史号」18号の関係を解説した。Photo_4
 1951年サンフランシスコ講和条約をめぐって、日本政府(外務省)、沖縄研究者(金城朝永ほか)たちがどのような時間を過ごしたのか、いくつもの<沖縄>をつなぐ役割をもった雑誌『おきなわ』発刊との関りを解説していた。
  

2014年12月 8日 (月)

脱清人・毛有慶(亀川盛棟)と末吉安恭・伊波普猷など

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 末吉安恭没70年にあたる1994年に『沖縄タイムス』で「人物列伝・沖縄言論百年 末吉麦門冬」を担当した際、1911年に安恭(麦門冬)が手にした脱清人・毛有慶(亀川盛棟)の詩集『竹陰詩稿』との関係を紹介し、伊波普猷や来沖した横山健堂(ジャーナリスト)に紹介した経緯(⑬8月30日、⑭8月31日)を紹介した。その後、毛有慶の『竹陰詩稿』詩の詩が伊波普猷の『古琉球』(1911)や横山『薩摩と琉球』(1914)に収録されることになる。
 末吉安恭や伊波普猷と脱清人・毛有慶との関係に触れた記事としては、私のこの連載記事は早いものであった。
 この脱新人・毛有慶の詩集とのエピソードもふくめ、1997年には論文「伊波普猷と末吉麦門冬(安恭)との交流」(『浦添市立図書館紀要N0、8』)にした。
 この毛有慶の詩(漢詩)が広く紹介されるようになったのは、その後新聞紙面で上里賢一先生が琉球漢詩の連載企画で紹介されたことによる。ちなみに『竹陰詩稿』そのものは確認されていない。Photo_2
上里先生は論文「琉球漢詩・最後の光芒;毛有慶(亀川盛棟)」(『文學』9巻3号、1998)をまとめられた。
 また、1879年の「琉球処分」から130年後の2009年には、この時期の琉球史が注目され、地元の新聞紙面でも多く連載があった。その中で『球新報報』の<「琉球処分」を問う>で、脱清人が注目された。連載は新報新書として2010年に刊行。「漢詩文から見る救国運動」を担当した上里賢一先生が、林世功の漢詩とともに、「毛有慶の憂憤ー反骨と芸術胸に二度渡清」と題して詳しく毛有慶の紹介をしている。
 

2014年12月 5日 (金)

末吉安恭と南方熊楠、そして金城朝永

,Photo_3  私が末吉安恭と南方熊楠の関係に興味を持ったのは、24年前のことだ。社会人になりたての頃で…。
 1990年7月から12月の半年間、沖縄地元の新聞紙『沖縄タイムス』の文化面コラム「唐獅子」を担当(13回)した時に「終わりの無い作業」(11月22日掲載)というタイトルで書いた時期だ。以下がその時の文章。

 「終わりの無い作業」
 人は、多々ある情報をどのように頭の中で整理しているのだろうか。
 未熟な判断から別々の整理箱の中に仕舞い込み関連性の薄いと思っていた情報が、時として重いもかけない展開で結びつくことがある。その偶然性が強いほど、刺激的に豊かなイメージが広がる経験は、一つの〈事件〉である。
 先日、1945年以前の県外発行雑誌の沖縄関連記事を集めた「沖縄学の萌芽展」が県立図書館で開催された。記事目録を見て気が付いた。
 南方熊楠が4編ほど沖縄関係の短い文章を書いている。人類学・民俗学から粘菌観察など幅広い博物学的な知識とその強烈な個性を持つ南方熊楠は、最近見直され、注目されている人物である。
 一つは、「出産と蟹」。その中で、沖縄のジャーナリストとして活躍した末吉麦門冬(末吉恭)の〈博覧強記〉を驚き、その考証を「凌駕(りょうが)するもの多し」と評価している。
 そのほか『球陽』を読みその内容を事例として紹介した「琉球の鬼餅」、石垣島や与那国の事例に触発されて書かれた「椰子蟹に関する俗信」や方言学、沖縄学研究者・金城朝永の「琉球の猥談」を読み書かれた「一目の虫」、「煉粉を塗る話」などがある。
 南方熊楠が小さいながら、〈琉球への視点〉を持っていた事を知り、そのきっかけを与えた末吉麦門冬や金城朝永を新しい側面から捉えられると思うと〈うれしい〉気分である。
 ある事柄への情報を持つ事は、一つ一つのパーツを組み立てて完成されるものでもない。
 偶然のわくわくする〈事件〉と出会いながら自由に、そしてしなやかな変化を続けていく種類のものである。その整理箱の中を引っかき回したり、時に中身をそこら中に散乱させたままでいたり、懲りもぜす腕組みをして箱の中に並び帰る作業に似ている。それは終わりの無い、けれどスリリングな作業である。

************************Photo_4
 終わりの無い作業は、その後1994年8月からの『沖縄たいむす』紙面での末吉麦門冬(安恭)についての連載36回に繋がっている。丁度安恭の没70年にあたる年であった。その年に和歌山県田辺市の南方熊楠宅にも訪問。熊楠資料整理プロジェクトに大勢の研究者が関わっていた。そこにお邪魔をして沖縄関係資料の調査をしたことが思い出される。

 そして今年は安恭没90年…終わりの無い作業はまだ続いている。

末吉安恭(麦門冬)の従来研究

末吉安恭のこれまでの研究の流れを紹介します。

*没50年(1974)以前→大城立裕『沖縄の百年第1巻 近代沖縄の人びと』「末吉麦門冬」で取り上げた(1969年)。人物紹介としては先駆けの仕事になる。

*没60年(1984)→実弟・末吉安久氏:著作集刊行計画。岡本恵徳・仲程昌徳・新城栄徳・伊佐眞一(『琉文手帖2号』)

* 没70年(1994)
→仲程・岡本恵徳・新城『沖縄近代文芸作品集』新沖縄文学別冊、1991)、粟国恭子(タイムス紙面連載36回・新聞資料発掘・南方熊楠資料・『球陽』写本・絵葉書)

* 没80年(2004)
→新城栄徳、南方熊楠(安恭書簡):池宮正治・崎原綾乃・小峰和行、粟国恭子論文(鎌倉芳太郎との交流)など。沖縄県立芸術大学附属研究所沖縄学講座でも担当(粟国) https://aguni-kyoko.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-49ca.html 

* 没90年(2014)→新城「琉文21」サイトで情報アップ。関連図書刊行への動き(今回の研究会)

 その他の末吉安恭関連の記述・刊行物は、ほとんど上記研究成果を参照に書かれています。2014年11月29日開催の公開研究会のパネリストの紹介。

1
、仲程昌徳(なかほど・まさのり)1943年 南洋テニアン島カロリナス生まれ。
 □所属・専門領域:元琉球大学教授(1973年~2009年同大学勤務) 近現代文学
□主な論文・著作『沖縄近代史詩研究』(新泉社、1986)、『伊波月城―琉球の文芸復 興を夢みた熱情家』(リブロポート、1988)、『沖縄の文学―1927年~1945年』(沖縄タイムス社、1991)、『新青年たちの文学』(ニライ社、1994)、『宮城聡―『改造』記者から作家へ』(ボーダーインク、2014)など

、伊佐眞一(いさ・しんいち)1951年 那覇市首里生まれ
□所属・専門領域:近代沖縄史家。1975年琉球大学法文学部経済学科卒。1977年〜2012年琉球大学在職。1981年〜82年カリフォルニア大学バークレー校在籍。近現代沖縄史・思想史
  □主な論文・著作:『アール・ブール― ―人と時代』(私家版、1991年)、『大田朝敷選集』(全3巻、第一書房、19931996年)、『謝花昇集』(みすず書房、1998年)、『伊波普猷批判序説』(影書房、2007年)など。その他、「沖縄と

日本

ヤマト

との間で―伊波普猷・帝大卒論への道」(『琉球新報』2010
10月〜2014年8月、140回連載)
 
3、阪井芳貴(さかい・よしき)
1957年 東京生まれ
 □所属・専門領域: 名古屋市立大学大学院人間文化研究科 教授 日本民俗学・日本文学・折口学
   □主な論文:「昭和戦前期の本土における沖縄芸能の受容」(2005)、「折口信夫と沖縄学と-折口信夫が沖縄で出会った人々-」(2006年)など。
 
4、粟国恭子
(あぐに・きょうこ)1963 宮古島(旧平良市)生まれ
□所属・専門領域:沖縄県立芸術大学附属研究所共同研究員、沖縄国際大学・沖縄県立芸術大学非常勤講師、沖縄文化・工芸研究所主宰 文化人類学、沖縄近現代文化史
   □主な論文・著作:「伊波普猷と末吉麦門冬(安恭)の交流」『浦添市立図書館紀要№8』(1997)、「南方熊楠と麦門冬」『文学第8巻第1号』(岩波書店、1997)、「近代沖縄の芸術研究①―末吉安恭(麦門冬)と鎌倉芳太郎」(『沖縄芸術の科学』第19号』、2007年)、「人物列伝・沖縄言論百年-末吉麦門冬1~36」『沖縄タイムス』(1994年8月11日~9月30)など

5、崎原綾乃(さきはら・あやの)
1977年 沖縄市生まれ
□所属・専門領域:沖縄県立芸術大学附属研究所共同研究員 琉球芸能史
□主な論文・著作:「南方熊楠宛 末吉安恭の書翰」翻刻(共著)、「末吉安恭の書簡 解題」(以上、『南方熊楠の学際的研究プロジェクト報告書』奈良女子大学大学院、2004) 

6、新城栄徳(しんじょう・えいとく)1948年 粟国島生まれ
□所属・専門領域:「琉文21」主宰、『琉文手帖』発行人 好事家

 □主な論文・著作:『琉文手帖1号 日本画家・金城安太郎-琉球風俗画60年―』(1984)、『琉文手帖2号 文人・末吉麦門冬―没60年―』(1984)、『琉文手帖3号 歌人・山城正忠』(1985)、『琉文手帖4号 沖縄近代文化年表―18681945(1999)

2014年12月 4日 (木)

末吉安恭没90年企画「近代沖縄における思想と文化の表情」

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 2014年11月25日は、明治・大正期に沖縄で活躍した人物・末吉安恭(麦門冬)の没90年にあたる。その記念の公開研究会「近代沖縄における思想と文化の表情」を企画主催し、運営 ・事務局も担当している。
 11月29日(土)午後1時~6時、沖縄県立博物館・美術館博物館1階講座室で開催した。
この研究会の広報記事は、新城栄徳『沖縄タイムス』11月26日、粟国恭子『琉球新報』11月27日紙面で掲載された。司会は粟国恭子。

 今回のパネリストは、この30年、末吉安恭の研究に従事してきたメンバー。
*仲程昌徳(近現代文学)「大正期の文学と末吉安恭」
*伊佐眞一(近現代沖縄史・思想史)「近代沖縄の新聞と末吉麦門冬」
*阪井芳貴(日本文学、折口学)「近代沖縄における文化研究」
*粟国恭子(歴史民学、近現代沖縄文化史)「末吉安恭と民俗学・民族学ー柳田国男・折口信夫・南方熊楠から金城朝永へ」
*崎原綾乃(琉球芸能史)「近代沖縄における琉球芸能の実践と末吉安恭」
*新城栄徳(好事家)6名。
 会場参加者は約100名の方が参加し、発表及び意見交換など和気藹々とした雰囲気で有意義な時間でした。多くの参加者から好評の意見をえた。
 大きな問題は、末吉安恭の文章など刊行物が1冊もないことで、早急に対応しなければならない課題が確認された。安恭研究者の社会的な責任かもしれません。
 厳しい出版業界にあって、どのような方法があるのかも可能性を探る意味も研究会を開催の目的のひとつになっている。

 さて、本来ならば余り記述などしたくないのですが…誤解のないようにあえて記すことにしました。
 この企画に対する反応・問合せの中に、「どこから予算を確保して活動しているのか」「何らかの予算があっての活動だろう」という声が少なくない。
 まったくの誤解なのであえて記しておくが、昨今の沖縄は一括交付金など公的な費用で、いろいろと文化事業や企画が目白押しでそれが主流の活動状況である。沖縄振興策として政府から降りてきたよさんである。
しかし、あえてそうした予算からも遠い位置を取り、「いかに自立した活動を展開するか」という事が重要に思う。そのスタンスで、今回は近代沖縄研究会を立ち上げ、その主催者として自費運営をしている。
 この自立した活動展開は、過去2回開催された「戦後沖縄研究コロキウム」の活動に関しても同様である。
 自由な活動は肩に力を入れなくてもよく、また楽しい。しかしそれがゆえに、刊行物などの実現にも苦労するわけで…。 

2014年11月15日 (土)

「沖縄の焼物と<女>たち・ジェンダーの文化表象」壺屋焼物博物館文化講座

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 現在那覇市立壺屋焼物博物館で開催されている「沖縄宗教藝術の精華 厨子」展(2014年11月1日~12月21日まで:無料)の関連企画・文化講座でお話をしました。
11月8日(土)午後2時~「沖縄の焼物と<女>たち・ジェンダーの文化表象」がテーマ。
若い学芸研究者・作家たちも参加して、こじんまりとした雰囲気でしたが、楽しく過ごしました。
内容は、「焼物と女性との関りを<洗骨習俗廃止運動>の歴史をふまえて」との依頼に応じて私なりに話ました。
 昭和15年に撮影された民藝・坂本万七が撮影した壺屋の女性たちをどのように評価するのか?時代背景を十分に理解してこの表象は語られる必要があること、戦後急速に広がった火葬のあり様は、沖縄・奄美の各地で行われていた葬送儀礼<洗骨>習俗に関わっていた女性たちが、廃止運動の中心となっていたこと…それは死の場面で<女の役割>としてのジェンダー問題が重要であったことなど解説し、現在の沖縄の<死>をめぐる文化を考える」というものだった。
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 女たちが選択した時代背景を知ることと、現代の問題として自然環境・島嶼社会の中で育まれた過去の習俗としての葬送儀礼の断絶?との問題を深く考える必要があるのではないかという意見も含まれている。
 講座内容の詳細は、本年度の壺屋焼物博物館紀要に原稿を寄せたので、刊行を待ちたい。

2014年11月11日 (火)

末吉安恭(麦門冬)没90年記念公開研究会のお知らせ

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2014年は、近代沖縄の代表的な知識人・末吉安恭(麦門冬)の没90年目にあたります。
大正13年11月25日に亡くなったとされます。当時は沖縄では伊波普猷・真境名安興・末吉安恭は、沖縄研究の三巨人と呼ばれました。
38歳の若さで亡くなった末吉安恭は、知る人ぞ知る多分野で活躍した知識じんであり、これまで多くの人々を魅了しました。
 末吉安恭を研究する有志が集い、末吉安恭を通し近代沖縄の思想・文化のあり様を考えます。近代沖縄文化研究会公開研究会のお知らせです。
 ぜひ、参加されてその博覧強記の世界に触れてください。
 
*研究会:「近代沖縄における思想と文化の表情ー末吉安恭(麦門冬)没90年ー」
*期 日:2014年11月29日(土)午後1時から6時
*会 場:沖縄県立博物館・美術館 1F博物館講座室
*入 場:無 料
*対 象:一般参加自由 
今回のパネリストは、この30年、末吉安恭の研究に従事してきたメンバー。
*仲程昌徳(近現代文学)「大正期の文学と末吉安恭」
*伊佐眞一(近現代沖縄史・思想史)「近代沖縄の新聞と末吉麦門冬」
*阪井芳貴(日本文学、折口学)「近代沖縄における文化研究」
*粟国恭子(歴史民学、近現代沖縄文化史)「末吉安恭と民俗学・民族学ー柳田国男・折口信夫・南方熊楠から金城朝永へ」
*崎原綾乃(琉球芸能史)「近代沖縄における琉球芸能の実践と末吉安恭」
*新城栄徳(好事家)6名。

2014年11月10日 (月)

雑誌『おきなわ』復刻版刊行のお知らせ


Photo_3  終戦から5年後の1950年4月に在京で創刊された雑誌『おきなわ』の復刻版がついに2015年1月に刊行されます。 終刊は1955年9月です。復刻版は全6巻(46号)・別冊1巻の構成です。
 セット価格で96,000円プラス税 Photo_5
 個人で購入するのは中々むつかしいかもしれませんが、別冊は別売り1500円+税で、そう目次(新城栄徳氏担当)及び解説(仲程昌徳「THE OKINAWAO:おきなわ」、・松下博文「『おきなわ』表紙孜」・粟国恭子「サンフランシスコ調印・発効時と『おきなわ』特集号」・酒井直子「回想ー笑顔の父・神村朝堅」)。推薦文(我部政男「孤高の音府と音色」・高橋敏夫「<小さい野心、大きなのぞみ>で、総合的=創造的沖縄人を捉える」)。

 別冊は別売り販売もされます。 別冊版をチェックして図書館などで復刻版の利用することが便利でしょう。

 『おきなわ』は、戦後10年間の後半を知る資料として、在京の沖縄人社会を知る資料として重要です。
  宣伝のチラシに利用されている、表紙は平良リエ子さんがモデルになっています。

2014年11月 9日 (日)

2014年「民衆史50年」色川大吉先生を囲む集い

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 2014年11月5日(水)に沖縄で、民衆史の大御所・色川大吉先生を囲む集いが開催されました。「<民衆史50年>色川大吉先生を囲む集い」(会場:ナハテラス)は、近代史研究の重鎮・我部政男先生、ジャーナリストの三木健さん、近代沖縄史家・思想史の伊佐眞一さんが中心となって開催実現しました。
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その他に、色川先生と交流のあった川満信一、新川明、仲宗根勇、高良勉、由井晶子さんなどなどの呼びかけで開催され、約50人程の参加でした。
 色川先生の「明治精神史」発刊から50年の記念すべき年で、89歳の先生は元気に民衆史との沖縄との関りを講演。
 1960年代の民衆史の思想に影響を受けた先輩方の参加が多かったように思えます。

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 まことに図々しいとは思ったが、またとない機会に所蔵の『明治精神史』初版、沖縄との関りのある『ある昭和史』、そして会場で販売されていた11月3日発売の新刊『色川大吉時評論集・新世紀なれど光は見えず』(日本経済評論社)にサインをいただいた。新刊には第一部「新世紀日記」で取り上げたのは2014年8月15日の日記が…歴史家として時代への思考をあらわす姿勢には感銘を受ける。第二部「憲法問題と戦争体験」では、「平和憲法の世界的意義」「生きるという防徨」「わが身に滲みる歴史の重み」「戦争と青年」など…非戦の思想と歴史家の哲学が詰まっている。

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会場には、色川先生の著書(三木さんの蔵書)が展示され、『新沖縄文学』紙面で新川明、川満信一、仲宗根勇各氏の思想「共和社会」への記事・対談記事が展示され学びの場にもなった。 その著作は約76冊で…スゴイ仕事だと…眺めていると色川先生がそばに来て解説などいただいた。いろいろお話できて恐縮と感激であった。
 会場では太田昌秀先生、上野千鶴子先生、仲宗根勇氏も挨拶。先輩方は気骨はスゴイ!と感じいった時間でした。
 来沖条件が辺野古への案内だったそうで…前日には辺野古と上野先生講演(琉球新報主催)に参加されてからの、<囲む集い>での講演、本当に頭が下がるとともに、自身のだらけたあり様に反省もした、貴重な時間であった。

2014年11月 7日 (金)

2014年那覇市立焼物博物館特別展文化講座の案内

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 現在那覇市立壺屋焼物博物館で開催中の「沖縄宗教藝術の精華 厨子」展に関連した文化講座の案内です。展覧会の厨子にまつわる様々な話題を研究者が解説します。
その他にも学芸員展示解説。古墓見学会など様々な企画があります。

*場所:那覇市立壺屋焼物博物館 3階図書講座室 申し込み不要

1回目 
*11月8日(土)午後2時から4時
*題目:「沖縄の焼物と<女>たちージェンダーの文化表象ー」
*講師:粟国恭子(沖縄県立芸術大学附属研究所共同研究員)
*内容:焼物と女性は深い関わりを持って歩んできました。戦後の女性たちによる洗骨廃止運動など、現在研究が進むジェンダーの分野から、沖縄の焼物を考えます。

2回目
*12月13日(土)午後2時から4時
*題目:「ボリビア―コロニア・オキナワにおける葬送儀礼」
*講師:中村顕(沖縄県立芸術大学附属研究所共同研究員)

3回目
*12月14日(日)午後2時~4時
*題目:「時代とともに変わる厨子~厨子研究の今~」
*講師:安斎英介(浦添市教育委員会文化課)

展示会「沖縄宗教藝術の精華 厨子」in那覇市立壺屋焼物博物館  

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 2014年度 那覇市立壺屋焼物博物館で現在開催中の「沖縄宗教藝術の精華 厨子」展の 御案内です。
 門上秀叡・千恵子コレクションとして約200点の厨子を所蔵している博物館、今回はその中から70点を展示しています。従来の厨子編年を検討が迫られる驚きの厨子の数々…。学芸員が<宗教藝術>の表現を使いたかったことがわかります。
16世紀~近代の沖縄の厨子の多様さをこの機会にご覧ください。


*展覧会:「沖縄宗教藝術の精華 厨子」
*期 間:2014年11月1日(土)~12月21日(日)10:00~18:00(月曜休館)
*会 場:沖縄県那覇市立壺屋焼物博物館
*入場料:無 料

2014年9月25日 (木)

2014年9月14・15日「さまよえる民主制」シンポジウム参加

2014年9月14・15日に早稲田大学アジア研究機構主催の「さまよえる民主制」シンポジウム(会場:沖縄県立博物館講義室)に、15日にパネリストで参加した。刺激のある時間で、日頃交流出来ない先生方の話を聞き、多くの事を学び楽しく過ごしました。
 早稲田大学アジア研究機構第8回次世代国際研究大会で、同機関の八尾祥平さんがコーディネート。
 大会趣旨「 いま、東アジア・東南アジアでは民主主義の成熟度や民主制のあり方を根底から問い直すことこそが求められている。2014年から2015年にかけて東アジア・東南アジアの各地で国政選挙が行われる。国政選挙によって政権交代が起こる国がある一方で、タイにおける民衆の直接行動にみられるような議会制のみでは反映しつくせない民意がわきおこる国もあらわれている。当大会では、こうしたアジア各地における民主制をめぐる現状を一国内の枠組みにとどめて分析するのではなく、国境を越えるグローバルな視座から、さらには「周縁」におかれる人びとの視点から捉えなおすことを通じて、東アジア・東南アジアにおける平和的な国際秩序構築を模索するための討議の場としたい。」

<プログラム> 総合司会:八尾祥平(早稲田大学)
◇9月14日(日) 13:00-18:20
* 開会の辞:小口彦太(早稲田大学)
* 記念トークセッション:  『永続敗戦論』を沖縄からみつめなおす  白井聡(文化学園大学)  × 仲里効(雑誌『EDGE』元編集長) × 長元朝浩(沖縄 タイムス) × 松元剛(琉球新報)
* 国際学生ワークショップ: 司会 八尾祥平 報告者:平井新(早稲田大学)、林彦瑜(国立台湾大学)、施懿倫(国立政治大学) コメンテーター:呉叡人(中央研究院)、陳姃湲(中央研究院)

◇9月15日(月) 13:00~
*記念講演: 「方法としてのゾミア(野生のデモクラシー)」 土佐弘之(神戸大学)
*報告セッション: 「アメリカの民主制・安全保障とアジア」
 ・報告者:マニュエル・ヤン 討論者:野入直美(琉球大学)
 ・総合討論: 司会 八尾祥平 討論者:粟国恭子(沖縄文化工芸研究所) 川満信一(詩人) 呉叡人 白井聡 土佐弘之 仲里効 マニュエル・ヤン 山田満(早稲田大学)

言語:日本語・北京語・英語 共催:科学研究費補助金基盤研究(A) 「二〇世紀東アジアをめぐる人の移動と社会統合に関する総合的研究」(研究代表:蘭信三[上智大学])、早稲田大学アジア研究機構
**************************
 コーディネーターの早稲田大学の八尾さんから参加依頼があった際に、「さまよえる民主制」で、どのようなコメントが出来るのかを少し考えたがいい機会なので引き受けた。
 これまでほとんど話してこなかった私が、なぜ沖縄で民族学(文化人類学)や民俗学を学び実践しているのか、それがどのような意味を持つのか自身の考えを短い間話した。人のあり様で<国家を超える>思考の中で時代と人々が自立する意味をよく考えられる学問だと考えていることを、これまで自身の過ごした時間と訪れた場所を紹介した。沖縄で思考することの今日的な意味を話したつもりである。
2014 1980年代後半から今日までの約25年…沖縄(ほとんどの有人等歩いた)を中心に台湾、韓国・九州・南九州の島々、インドネシア、中国など東アジアをうろうろしている。
1980年代にアジアへと向かう沖縄研究動向に影響されていることを改めて確認した。日本国家(対日本)の思考から逃れ、アジアへと拡散する思考こそ重要だったあの時代…しかし21世紀に入り、その思考(思想)は薄れどうも窮屈な言説が目立つ今日…改めて自身の行動・思考原点の大切にしたいと思っています。
 

2014年9月13日 (土)

2014年9月「さまよえる民主制」シンポジウムのお知らせ

早稲田大学アジア研究機構 第8回次世代国際研究大会 プログラム

日時:2014914日(日)・15日(月) 1300182
会場:沖縄県立博物館・講義室
大会テーマ:「さまよえる民主制」

趣旨:

いま、東アジア・東南アジアでは民主主義の成熟度や民主制のあり方を根底から問い直すことこそが求められている。2014年から2015年にかけて東アジア・東南アジアの各地で国政選挙が行われる。国政選挙によって政権交代が起こる国がある一方で、タイにおける民衆の直接行動にみられるような議会制のみでは反映しつくせない民意がわきおこる国もあらわれている。当大会では、こうしたアジア各地における民主制をめぐる現状を一国内の枠組みにとどめて分析するのではなく、国境を越えるグローバルな視座から、さらには「周縁」におかれる人びとの視点から捉えなおすことを通じて、東アジア・東南アジアにおける平和的な国際秩序構築を模索するための討議の場としたい。

<プログラム(敬称略)
総合司会:八尾祥平(早稲田大学)

◇9月14日(日)
13:00-13:05  開会の辞:小口彦太(早稲田大学)
131015:40 記念トークセッション:

 『永続敗戦論』を沖縄からみつめなおす 

 白井聡(文化学園大学)  × 仲里効(雑誌『EDGE』元編集長)

 × 長元朝浩(沖縄 タイムス) × 松元剛(琉球新報)
15501820 国際学生ワークショップ:

司会 八尾祥平
報告者:平井新(早稲田大学)、林彦瑜(国立台湾大学)、懿倫(国立政治大学) コメンテーター:呉叡人(中央研究院)、陳姃湲(中央研究院)

◇9月15日(月)
13:001415 記念講演:

「方法としてのゾミア(野生のデモクラシー)」 土佐弘之(神戸大学)

14:251540 報告セッション:

「アメリカの民主制・安全保障とアジア」
 報告者:マニュエル・ヤン 討論者:野入直美(琉球大学)
15501820 総合討論
司会 八尾祥平
討論者:粟国恭子(沖縄文化工芸研究所) 川満信一(詩人) 呉叡人 白井聡 土佐弘之 仲里効 マニュエル・ヤン 山田満(早稲田大学)

言語:日本語・北京語・英語

共催:科学研究費補助金基盤研究(A) 二〇世紀東アジアをめぐる人の移動と社会統合に関する総合的研究」(研究代表:蘭信三[上智大学])、早稲田大学アジア研究機構

 

2014年7月30日 (水)

190回シマ研究会発表 in 沖縄国際大学南島文化研究所発表

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 沖縄国際大学南島文化研究所の第190回シマ研究会で研究発表しました。

*期 日 :2014年7月14日(月)午後4時20分~5時50分
*会 場 :沖縄国際大学13号館1階会議室
*申込不要・無料
*内容タイトル:「近代沖縄と博覧会ー近代システムと文化表象ー」
*講 師 :粟国恭子氏(南島文化研究所特別研究員、沖縄国際大学・沖縄県立芸術大学 非常勤講師)
*コメンテーター:来間泰男氏(南島文化研究所特別研究員)
*司 会:石垣直氏(沖縄国際大学総合文化学部准教授) 

 発表は近年機会があるたびに話している「近代沖縄と博覧会ー近代システムと文化表象ー」の問題です。
 近代沖縄研究で研究成果のほとんどない初期県政から明治期の内国勧業博覧会と沖縄のモノづくりの世界を資料を提示して発表しました。この問題は東アジア・女性史などの領域ともリンクする重要な問題だと思っています。また新たな近代史研究の視点と思います。従来の沖縄歴史、地域史、民俗学の視点で欠落している部分で、自己反省を込めて近年資料を収集しています。
 琉球処分時から明治期には、旧慣温存期においても<近代システム>の中に沖縄社会が組み込まれていく(事実賛美をしているのでもなく事実確認が研究です)あり様を示しました。会場でのコメンテーターは、このテーマで九州八県連合共進会の研究をされている来間泰男先生(経済)、田名真之先生(琉球史)、石垣直先生(文化人類学)からコメントをいただきました。
*この発表は沖縄国際大学HPのニューストピックで、発表様子や会場の各先生のコメント様子など写真付きのニュースとして確認きたのですが、2014年12月段階ではなぜか確認できなくなっていました。不思議です。
記録ニュースとしては復活していただきたいと思います

2014年7月 9日 (水)

シマ研究会「近代沖縄と博覧会」in沖縄国際大学南島文化研究所

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 沖縄国際大学南島文化研究所の第190回シマ研究会のお知らせです。

*期 日 :2014年7月14日(月)午後4時20分~5時50分
*会 場 :沖縄国際大学13号館1階会議室
*申込不要・無料
*内容タイトル:「近代沖縄と博覧会ー近代システムと文化表象ー」
*講 師 :粟国恭子氏(南島文化研究所特別研究員、沖縄国際大学・沖縄県立芸術大学 非常勤講師)
*コメンテーター:来間泰男氏(南島文化研究所特別研究員)
*司 会:石垣直氏(沖縄国際大学総合文化学部准教授) 

2014年6月28日 (土)

講座「工芸の美意識」担当 (芸術人類学の試み)

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 平成26年度沖縄県立芸術大学附属研究所文化講座「沖縄の美意識」(全14回)の8回目「工芸の美意識」(6月11日水曜日:粟国恭子)を担当しました。
 梅雨の天気が不安定な時期ですが夜7時からの講座は、毎回100名程度の参加者です。
この「工芸の美意識」は主催者側で提供されたテーマになりました。
 担当するにあたって<美意識>という概念は近代的で、先ず<意識化>されているかどうかもという問題もそうですが、工芸の各分野の技術・文様・造形などの特徴を通して視る美ではなくて、<工芸>といった全般的なテーマに…かなり悩みました。
 話は、好きな第一尚氏に造られた龍潭池の世持ち橋(この場所に移されたのは1611年)の造形と、崇元寺の装飾、民具の造形、祭祀道具・装飾を通して<聖なるもの>のイメージとしての造形から東アジア・東南アジアに通じる文様と独自の感覚を説明しました。そして自然(空飛ぶもの)の表現の仕方(主に紅型)を通して、美意識の変化があった事にも触れました。
 悩んだ通り、少し大雑把な資料提示になってしまって多いに反省。 しかし私自身は多いに楽しみました。
 この後の紅型や絣、染織、陶芸、漆器、建築の美意識について専門の各先生方の話を通してしっかりと理解したいと思っています。
 
 「沖縄の美意識」内容はこちらを参考にしてください。http://okinawabunkakougei.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/2014-2d18.html

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