『沖縄の工芸 紙』
沖縄文化・工芸研究所発行の印刷物『沖縄の工芸 紙』は、沖縄の紙文化を紹介したビジュアル版。2003年に発足した「沖縄の紙を考える会」で編集。監修を沖縄文化・工芸研究所の粟国(紙を考える会の事務局)が担当している。「沖縄の紙を考える会」は職人や学芸員、研究者など約10ほどではじめたささやかな会。年に1回のペースで展示会を開催したりシンポジウムを開催する活動を行なっている。沖縄の工芸分野では、紙文化はマイナーなテーマ。研究者も職人や作家も少ない。「沖縄の紙文化に関してのわかりやすい資料をメンバーでもほしい」ということで、取材や編集まで自分たちで行ない発行することで、情報の共有をはかることにした。ほとんどの文章を書いた手前、監修が粟国になっている。ちなみに出版費用も私の方で出し…自費出版の20Pの薄い冊子だ。でも全てカラーで50P分ほどの情報をコンパクトにおさめた。展示会会場や一般の方達に提供するために1部800円で販売しようということになり、いろいろな事務手続きなども兼て個人事務所「沖縄文化・工芸研究所」設立にいたった。ささやかな活動のスタートのはじまりでした。そろそろ改訂版が必要になっていますが…ということで以下紹介です。
*『沖縄の工芸 紙』 A4版 20P フルカラー
*「沖縄の紙を考える会」編 監修:粟国恭子 発行:沖縄文化・工芸研究所
*発行日:2004年10月
*内容は 紙の歴史・和紙の産地、琉球紙の歴史、芭蕉紙の復元、首里の紙漉きと樋川・井戸、紙の素材・植物、手漉き和紙のできるまで、歴史資料の修復、紙の作家たちー沖縄の現代ー、沖縄の紙を考える会、現在の紙製作活動状況を取り上げています。
*定価:800円 *榕樹書林が販売元ですが、浦添市美術館、沖縄県立博物館(現在閉館中)のミュージアムショップ、おきなわワールド内紙漉き工房「紙芳」で購入出来ます。インターネットでも直ぐ検索できます。
最近のコメント