2025年12月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
ガジェットギャラリー
無料ブログはココログ

« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »

2007年6月

2007年6月25日 (月)

天の 蛇・幸せの虹

Photo_5  梅雨も明けたけれど、天気は時間によって不安定。梅雨を引きずっている。青空かと思うとどこからともなくどんよりした雲が…にわか雨的な雨がいつの間にか降ってくる。
 そんな天気だからなのか今日の夕方は、あちらこちらで虹が出ていた。写真は実は平行に二つの虹がでていたのを撮った写真(見にくいですね)…思わず車を止めてカメラを手にした。Photo_6
 水分の多い低い雲を通して青空の主人公の太陽の光が照らしだす…虹はきれいですね。
 沖縄ではそうでもないけれど…日本民俗文化の中には、虹の立つ(立ち上がる)ところに市場が立つという。幸せの虹だね。
 宮古の方言では虹のことを「天の蛇」と表現すると…。ロシアの言語学者・ネフスキーが感動して論文を書いていた。
 梅雨を引きずる空の水の中を泳ぐ天の蛇だね。今日はたくさん泳いでいた。空に現われたいくつかの虹を見ながら、少し幸せな気持ちになった。
 これから本格的な夏の到来です。

2007年6月24日 (日)

琉球花札と闘牛カード

Photo_8  先週、沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館で開催されていた「ユッカヌヒーアート展」は面白い作家・作品が展示されていてとても元気をもらった。
 その中のアートユニット「カニメガ」の作品、琉球花札と闘牛カードは噂には聞いていたが、丁寧で美しく、ユーモアセンスもこめられたものでコレクター心を刺激する作品であった。72_1
 宮古出身で同級生の池間さんと仲間さんの二人組。池間さんは琉球大学教育学部美工出身だそう。「カニメガ」は宮古の童名でポピュラーな名前。「宮古出身?」と質問したら二人ともそうだった。ちなみに私のひいおばあさんの名前はメガだった。闘牛ファン(初心者クラス)の私の質問に丁寧に答えてくれ挨拶代わりに闘牛カードをいただきました。嬉しい!。琉球花札や闘牛カードは、桜坂劇場のショップに出しているそうです。でも人気なので特に琉球花札は、製作が間に合わないそう。展示期間中に無理に注文して作ってもらいました。近日手元に入る。楽しみー。池間さん仲間さんこれからもいい作品を提供してください。
 

沖縄民俗学会6月例会

沖縄民俗学会6月例会のお知らせ。
 本当に一ヶ月は早い…、沖縄民俗学会6月例会のお知らせが届きました。
今月こそは参加できそう…。
今月の発表は琉球大学法文学部民俗学専攻教授(琉球大学は毎年のように学科専攻名が変化するので間違っていたらすみません)の赤嶺政信先生の発表。柳田国男の沖縄認識の再検討をされるよう…どんな切り口で再検討されるのか興味津々である。民俗学の王道テーマって感じですね。
 
*発表者:赤嶺政信氏(琉球大学)
*タイトル:「日本民俗学と沖縄ー柳田國男の沖縄認識の再検討ー」
*日 時:2007年6月30日(土)午後4時から
*会  場:沖縄県立芸術大学一般教養棟教養103教室
       那覇市首里当蔵町1-4
*参加費 :会員参加無料(非会員資料代200円)
*お問合せは事務局まで
 事務局:903-0213 沖縄県西原町字千原1番地 琉球大学 法文学部内 稲村務宛
     メール ok-minzoku@hotmail.co.jp
     学会HP:
 http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~tinamura/index2.htm 

宮古島市カママ嶺公園内の碑

 我が生まれ島・宮古島平良(現在宮古島市)にあるカママ嶺公園は、実家の目の前にある。35年程前はたくさんの蝶々やカエルの多い森だった。探険ごっこに明け暮れた森。公園整備されてからは、よく遊び散歩した公園。
 カママ嶺公園内に詩人・篠原鳳作の碑が建立されている。1971年11月、私が小学校1年生の時 …「しんしんと肺碧(あお)きまで海の旅」の詩が刻まれた碑。公園に遊びに行くたびに、何故だかその碑を眺めていた。大学生になってフィールドワークと称して、いろいろな島へ船旅をする度に思い出し、その詩の意味を、歌われた海の青さを実感するとこも…。ふるさとの思い出の場所だ。
 そのカママ嶺公園内に「憲法九条の碑」が建立され除幕式が慰霊の日にあったと『沖縄タイムス』紙面が伝えている。その記事によると「非戦の誓い」の文字と憲法九条の条文が刻まれた碑だという。もしも憲法が改正されたとしても、その碑は残る…。昔からファンの中沢新一氏(『憲法九条を世界遺産に』太田光との対談集、集英社新書・2006年)にいつの日か見てもらいたいものです。久々に帰省心を刺激するニュースだった。帰省したら見に行くべし…。  

慰霊の日

 6月23日(土)は、沖縄は慰霊の日。今年は土曜にあたりましたが、平日の慰霊の日は沖縄の小学校中学校高校はお休みです。平和について考える日になっています。県内各地で慰霊祭がとり行われ、12時には黙祷をささげます。スポーツ大会会場の試合中でも選手たちは、黙祷を行います。平和行進…それから糸満の平和祈念公園では慰霊の日の式典…公園内の平和祈念資料館では入場無料になります。今年はたくさんの人が入館しました。私が受け持つ大学の留学生向け講座では、5月15日の復帰の日から6月中沖縄の戦後や平和の問題を取り上げています。他の先生もこの時期沖縄戦について取り上げることが多いようです。
 今年の慰霊の日式典の祭壇について…沖縄県立芸術大学デザイン専攻の北村先生、赤嶺先生、翁長助手達がデザインしたもの。サトウキビをイメージした白い細長いポールが印象的です。梅雨が明けた白く強い日差しの中で、その無数のポールはより白さを際立たせました。人々が経験した過去につながれたまだ見ぬ未来へと考えがめぐります。
 今年は土曜日ということもありたくさんの人が参加したようです(私はお仕事でした)。教科書検定で日本軍関与の「集団自決」の記載が、住民判断の「集団自決」に修正がなされるニュースで地元の新聞、マスコミ、政治団体、議会、市民団体などの反発が強まる中での慰霊の日。米軍基地や自衛隊基地が増強されそうな、危うい沖縄の近い未来。愚直であろうが平和を祈る気持ち・非戦への誓いを自らの心に確認する一日です。
 当日のTVや新聞には、沖縄戦で亡くなった方の名前が刻まれた平和の礎の前で、遺族が花束や水など飲み物、ご馳走を広げその名前を手でなぞりながら涙したり合掌するたくさんの人の様子が報道されます。遺骨おさめた墓でもないモニュメントだけれど、人々は供物を手にその礎に向き合います。60年以上前になくなった人々に気持ちをささげます。その気持ちに心が打たれ涙が流れます。
 『沖縄タイムスの』(24日朝刊)の記事「礎に誓い」「<真実>刻み継ぐ」の見出しは、心に響きました。

2007年6月14日 (木)

『首里城研究』と首里城研究会

Photo_14 『首里城研究』は、首里城友の会で発刊されている首里城研究の文章を掲載した冊子。現在No9まで刊行されている。
 2ヶ月に1回、発表者を決めて研究会活動をしている。友の会の事務局が担当しお世話になっている。毎回、発表された研究テーマについて議論が展開される。歴史、考古、文学、建築、文化人類学、学芸などの分野のメンバーが自由に質問や発言できる研究会で、私は、1994年ごろから参加している。
 私は、『首里城研究』では、No3「耳盃について」(1997年)、4号に「琉球の錫について」(1998年)、5号に「金属文化の素描ー神女の簪についてー」(2000年)の沖縄の金属文化関係の論考を発表している。
 それまで研究の少なかった金属文化関係の思考を始めたのもこの機関紙である。未熟な分析も訂正内容も、その後の研究で気づいた点も多い論文たちであるが…。
 「耳盃」「錫」「簪」などをキーワードにこの10年間、金属文化を個人の重要なテーマとしてフィールドワークを進めてきた。考古学、歴史民俗学や美術工芸、文学などとリンクする情報を集め整理してきた。「何学の研究」ではなく「金属文化研究」としかいいようがない。途中3,4年離れていた時期もあったが、テーマの情報を集めて、年に1回は研究会で発表してきた。いろんな意見を聞いたり議論する中で、遅々としたものではあるが、課題や問題が見えてくるし、勉強になる。
 私の中の金属文化研究のスタートとなった首里城研究会…金属文化を研究しているとどこかで王権につながっていくこと…こうした経緯もあり専門の学会誌ではなく、この『首里城研究』に金属関係の論考は発表しようと自身の中で決めている。ここ数年は発表ばかりで論考にまとめていない…反省!しきりですが…。原稿料なども出ない(会費はちゃんと支払っています)、どこからも研究費などもでない個人的な研究の発表である。このへんは、知人達にも誤解されているようで…。「なぜ金属なのか」はいずれかの機会に…。
 ちなみに『首里城研究』のバックナンバーは首里城公園の首里杜館の売店で購入できます。

2007年6月11日 (月)

「ユッカヌヒー展のお知らせ

Img_1495_1 「ユッカヌヒーニライアート展」
  若手で精力的に展示会、体験講座などの活動を展開する張子玩具作家の豊永盛人氏が中心になって開催するユッカヌヒー展は今年で4回目。ご夫婦二人が沖縄県立芸術大学卒業され、首里に工房(ロードワークス)を構えているからか、芸大附属芸術資料館でのユッカヌヒー展は3回目ですね。毎年とても楽しい遊びの空間が展開されます。玩具展ではなく今年はアート展。遊び心満開のアートをお楽しみください。
以下は豊永盛人氏からのメッセージです。
琉球玩具Road Worksの豊永と申します。今年は6月18日が旧暦の5月4日(ユッカヌヒーにあたります)この日をはさんで5日間様々な分野のアーティストがユッカヌヒーや子どもををテーマにした作品を展示します。そんなグループ展を行います。どうぞ宜しくお願いします。
*期間:2007年6月15日(金)から19日(火)
     Am10:00からPM17:00まで
     17日(日)には2時半からナオキ屋によるライ
     ブとアーティストトークがあります。
*場所:沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館
      〒903-8602 那覇市首里当蔵町1-4
      TEL:098-882-5038 FAX:098-882-5068
*芸術資料館への問合せ
aguni@kigei.ac.jpです。
期間中、玩具Road Worksの店舗で展覧会に出品している作家さんの作品 を少しですが販売いたします。展示会場から5分ほど歩いて頂くことになりますが、興味を持って下さいましたらご足労下さい。
<参加作家紹介>
*上間司
ティッシュの箱をバスに見立てた造形の作品を出展.日曜日には一日中バスに乗っている彼の観察ポイントが作品の見所。
*上里浩也
世界の飛行機(ジャンボ)や国旗などをセロテープや色鉛筆を駆使した独自の技法で表現。
*奥山泉
立体や絵画、様々な素材を使った表現でタコやイカを作ることがあるほかにも犬や猫も作るし自分自身の経験の中から見えてくる風景を形にしていく作家。
*賀川理英
紅型工房橙(だいだい)。紅型という古典的な技術と現在的なデザインの融合が見所。
*カニメガ
池間さんと仲間さんの二人組、琉球花札や闘牛カードなど沖縄をモチーフにした作品のデザインの慎重さと明るさすばらしいアートユニット。
*狩俣明宏
路線バスに対するこだわりと愛が作品の核であり全てです。その広がりと深さが作品の魅力。
*喜舎場智子
金細工の装飾品の他にオブジェや実用品など表現としての金工の可能性をどんどん広げている作家。
*小孫哲太郎
陶芸家 現在千葉県で「ちばりよー」という工房を構えています。知識よりも技術力よりも人間味が表に出てくる彼の作品は、見ていてとても楽しいです。
*實藤ももこ
沖縄県立芸大卒の染織家、詩的な作品に込められたささやかなメッセージは見る人を選びます。今回はお手玉を出品。
*垂水健吾
写真家 色鮮やかな写真は、肉眼の一歩先の映像のように思います。その中にあるどこか現実的でおかしな部分が僕は好きです。と思っています。
*豊永美菜子
張り子作家の豊永盛人の妻。今回は娘のためのモビールを合作します。
*豊永盛人
古典的なものから創作ものまで色々な張り子を作っています。その他に平面や立体いろいろな素材も扱っています。
*中村真理子
琉球張り子を戦後に復刻した第一人者古倉保文さんの後継者こくら張り子のすべてを一手に引き受けています。
*東恩納侑
カラフルな針金を折り曲げただけでできたシンプルな造形ですがこれ以上何も必要としない完成度を感じます。
*古谷千佳子
写真家 対象物と向き合うことその慎重さと謙虚さがすごく伝わる写真です。
*宮城光男
シーサー作家 漆喰シーサーをメインとした様々なシーサーを作っています。他にも自分の感性に触れたものならどんなものにも挑戦していく恐いもの知らずな作家です。
*宮良耕史郎
久米島で五松工房という木工の工房を構えてオリジナルの家具やインテリアなどを作っています。今回は豊永盛人と合作でおもちゃ箱を展示します。
*吉田俊景
彫刻家 吉田さんの彫刻は物事には手順というものがあるんだけれどもそれはそれぞれの立ち場があってそれによって全然違ってくるんだけれども今自分の場所から見える範囲での正しい選択はしてきたと思うんだけどどう思う?と問われているような気になります。
*ナオキ屋
読谷村在住の音楽家 主に打ち込みと弾き語りによる単独での演奏活動を行っています。個人的なメッセージの個人的さ加減とライブパフォーマンスのクオリティの特殊さは唯一無二です。

展示会について、お電話でのお問い合わせは、098-887-4069  玩具Road Worksにお願いします。
玩具Road Worksの営業時間は火曜から日曜の10時から18時までです

2007年6月10日 (日)

『伊是名村銘苅家の旧蔵品および史料の解説書』

Photo_10 『伊是名村銘苅家の旧蔵品および史料の解説書ー公事清明祭をめぐる公文書とご拝領の品々ー』
 発行日:2007年1月  139P
 発 行:伊是名村教育委員会
      沖縄県伊是名村字仲田1385-1
     電話0980-45-2318
 編集:株式会社 国建
 目次:1、本書の背景ー尚円王を追憶する王国の論理ー
     2、銘苅家美術工芸品の解説
      *漆器(上江洲敏夫)*金工(粟国恭子)
      *陶器(津波古聰) *染織(与那嶺一子)
   3、公事清明祭に関する銘苅家文書の解説(高良倉吉)
   4、その他の銘苅家文書の解説(村史掲載資料)  (高良倉吉)
   5、伊是名玉御殿調査概報 (高良倉吉、安里進、田名真之) 
   コラム
  
 琉球国第二尚氏の尚円王の出身島、伊是名島は、首里城から遠きにありながらその存在は琉球王府にとっては重要な島であった。文献資料、王家ゆかりの墓、そして祭祀用具の品々が残っている。それらを写真や図などを多用しビジュアル化した上で、村史発行以後の最新の研究成果を元に作成された解説書。編集を担当している国建の西村氏(文化人類学)、大城涼子氏(歴史学)の力量も存分に発揮されている。
 金工品の解説を担当した。文書に見られる重要な金工品は多くは残っていないが(簪や耳盃など)、王府祭祀における金工品、香炉、茶道具などの解説を執筆。
 伊是名村教育委員会では、有料(2000円?)で販売している。問い合わせは村、教育委員会まで。
    

特別展図録『久米のきみはゑ500年』

Photo_9 特別展図録『久米のきみはゑ500年ー祭祀用具にみる神女の世界-』
 
編集・発行:久米島自然文化センター
 発行:2001年
 
 この図録は2001年(平成13)年11月3日(土)~12月9日(日)まで開催された特別展:久米のきみはゑ500年ー祭祀用具にみる神女の世界ーの図録である。
 沖縄民俗研究の中で論考の多い神女関係のテーマの中で、マテリアルな部分、祭祀道具からの研究が少ないとその必要性を地域史などの集まりで語ったり、自ら金工調査を祭祀道具の簪からすすめていた時期に開催された展示会であった。この展示会へも奄美の神女関係資料を、館長の上江洲均先生、担当の山里克也氏とともに資料調査段階から関わった。「神女の祭祀道具ー神女の簪ー」の文章を寄せた。シンポジウムにもパネリストで参加。
 久米島には琉球王国時代からの神女きみはゑ関係の祭祀や道具をはじめとした神女関係資料が多く残されており、現在も祭祀がおこなわれている。具体的に残された祭祀道具の中に、王府時代の技術史や芸術感や信仰の形がある。とても重要な分野で、現在もそのフィールドワークは続行中。東アジアへとつながる資料群でもある。

『東北学Vol6』「琉球王府の女たち」

Photo_8 『東北学Vol 6-特集<南>の精神史』
 発行:2002年4月
 発行人:赤坂憲雄    371P
 発行所:東北芸術工科大学東北文化研究センター
 発売所:株式会社作品社    定価 :2,000円
 ISBN4-87893-471-9

東北文化研究センターの赤坂憲雄氏が沖縄県立芸術大学附属研究所の波照間永吉所長や田場由美雄氏らの交友で
沖縄で集中講義などをされていた時期に立ち上がった企画ではなかったか?
 谷川健一・藤井貞和・赤坂憲雄氏の<「海上の道」と南島文化ー柳田国男の思想の再検討ー>の座談会と考古学、民俗学、歴史学、思想などの奄美・沖縄の地元研究者を中心に<特集「<南>の精神史」が組まれた。依頼の際の企画書をみて女性執筆者が2人ほどだったので「断ってはいけない」と自身に言い聞かせて、引き受けた。「琉球王府の女性たち」で論考を発表。「王権と民俗のはざま」をテーマに「王府と女性たちの関係」をーとの内容依頼であった。2001年『なは・女のあしあと』で執筆した内容事例を組み立てなおしての内容にしてある。
 特集とは別の巻頭座談会「<新しい歴史>とは何かー国民国家の帰趨と戦争の記憶ー」(姜尚中、上野千鶴子、三浦佑之、赤坂憲雄)があり、姜尚中と同じ雑誌に掲載されたことが感慨深かった記憶がある。

『那覇女性史(前近代編)なは・女のあしあと

Photo_7 『なは・女のあしあと 那覇女性史(前近代編)』
 編集:那覇市総務部女性室
 発行:2001年3月 定価:1800円    295P
 発行所:株式会社琉球新報社事業局出版部
 ISBN4-89742-038-5

 『なは・女のあしあと』は<前近代編><近代編><現代編>の全三冊が発行。<前近代編>は古琉球から1609年の島津侵入を経て、琉球王国末期(1879年の廃藩置県)までの那覇を中心として女性のあゆみを綴ったもの。近代編、現代編など資料も比較的ある時代と違い琉球王国時代の女性達の歴史に光を当てる作業。書き手も容易に引き受けない中で、編集委員を務めていた責任から第2章首里王府と女性の「王家の女たち」、第3章女の一生の「結婚とその形態」、第6章女性と信仰の「村落・祭祀」「仏教と女性」の執筆担当が半ば強制的に決定し担当することになった。歴史専門ではない私も、歴史文献と格闘しながら書いた記憶がある。
  小野まさこ、稲福みき子らの女性執筆者に加えて、田名真之、豊見山和行、真栄平房昭、池宮正治、古塚達朗氏らの男性執筆者が多いのも特徴である。
 「那覇女性史ではあるが、那覇を中心にしつつ琉球王国時代の女性たちの世界にも考慮して書いてください。」と編集を担当した宮城晴美さんは<沖縄女性史>の認識が強かったと思う。沖縄女性史の世界を取り上げた文献では、2001年段階ではよくまとまった本だと思う。また、その内容を引用、検討、批判などの作業がすすめられて、今後、多くの研究者がより沖縄女性史研究が深まっていくことを願わずにはおれない。

『沖縄を知る事典』

Photo_6  『沖縄を知る事典』「第16章沖縄の民俗・文化」執筆担当
 編集:「沖縄を知る事典」編集委員会
 発行:2000年5月発行 510p
 発行書:日外アソシエーツ株式会社
 ISBN4-8169-1605-9

 「沖縄を知る事典」は沖縄の地域史研究・特に近代・現代を研究している屋嘉比収、宮城晴美、新城栄徳、伊佐眞一、鳥山淳、宇根悦子、輿石正氏が編集委員をつとめ発刊されました。書き手も50人以上でほとんどが沖縄地元の書き手です。
 その中の第16章沖縄の民俗・文化の章執筆を担当しました。担当した項目は「解説」「シマと御嶽(ウタキ)」「清明祭(シーミー)と亀甲墓」「石敢當と獅子(シーサー)」「トートーメー(位牌)」「風水(フンシー)」「豊年祭・海神祭・イザイホー」「ユタ」「ウナイ・ノロ・カミンチュ(神人)」を担当。いずれも沖縄民俗文化を語る際にはキーワードとしてはずせない項目です。
 ちなみに、その後より現代的な問題項目を充実させた『深く沖縄を知る事典』が発刊されています。

『沖縄の工芸 紙』

Photo_12  沖縄文化・工芸研究所発行の印刷物『沖縄の工芸 紙』は、沖縄の紙文化を紹介したビジュアル版。2003年に発足した「沖縄の紙を考える会」で編集。監修を沖縄文化・工芸研究所の粟国(紙を考える会の事務局)が担当している。「沖縄の紙を考える会」は職人や学芸員、研究者など約10ほどではじめたささやかな会。年に1回のペースで展示会を開催したりシンポジウムを開催する活動を行なっている。沖縄の工芸分野では、紙文化はマイナーなテーマ。研究者も職人や作家も少ない。「沖縄の紙文化に関してのわかりやすい資料をメンバーでもほしい」ということで、取材や編集まで自分たちで行ない発行することで、情報の共有をはかることにした。ほとんどの文章を書いた手前、監修が粟国になっている。ちなみに出版費用も私の方で出し…自費出版の20Pの薄い冊子だ。でも全てカラーで50P分ほどの情報をコンパクトにおさめた。展示会会場や一般の方達に提供するために1部800円で販売しようということになり、いろいろな事務手続きなども兼て個人事務所「沖縄文化・工芸研究所」設立にいたった。ささやかな活動のスタートのはじまりでした。そろそろ改訂版が必要になっていますが…ということで以下紹介です。
*『沖縄の工芸 紙』 A4版 20P フルカラー
*「沖縄の紙を考える会」編 監修:粟国恭子 発行:沖縄文化・工芸研究所
*発行日:2004年10月
*内容は 紙の歴史・和紙の産地、琉球紙の歴史、芭蕉紙の復元、首里の紙漉きと樋川・井戸、紙の素材・植物、手漉き和紙のできるまで、歴史資料の修復、紙の作家たちー沖縄の現代ー、沖縄の紙を考える会、現在の紙製作活動状況を取り上げています。
*定価:800円  *榕樹書林が販売元ですが、浦添市美術館、沖縄県立博物館(現在閉館中)のミュージアムショップ、おきなわワールド内紙漉き工房「紙芳」で購入出来ます。インターネットでも直ぐ検索できます。

2007年6月 4日 (月)

祝!「空君の日記」単独ブログ開設

 沖縄文化工芸研究所のブログに、何故かコーナーがあった猫の「空君日記」は、このたび独立してブログ「空君の日記」になりました。里親探しで相談していた友人の皆様に、その後の空君近況報告で記事を書いていましたが、同居生活も当初予想していた時間よりも長い3ヶ月を越えてしまいました。ということで…今後とも「空君日記」ならびに「沖縄文化工芸研究所」のブログをよろしくお願いします。というわけで、これまでの記事も移動することになりました。

 「空君の日記」http://sora-okinawa.cocolog-nifty.com/blog/です。

« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »