特別展図録『久米のきみはゑ500年』
特別展図録『久米のきみはゑ500年ー祭祀用具にみる神女の世界-』
編集・発行:久米島自然文化センター
発行:2001年
この図録は2001年(平成13)年11月3日(土)~12月9日(日)まで開催された特別展:久米のきみはゑ500年ー祭祀用具にみる神女の世界ーの図録である。
沖縄民俗研究の中で論考の多い神女関係のテーマの中で、マテリアルな部分、祭祀道具からの研究が少ないとその必要性を地域史などの集まりで語ったり、自ら金工調査を祭祀道具の簪からすすめていた時期に開催された展示会であった。この展示会へも奄美の神女関係資料を、館長の上江洲均先生、担当の山里克也氏とともに資料調査段階から関わった。「神女の祭祀道具ー神女の簪ー」の文章を寄せた。シンポジウムにもパネリストで参加。
久米島には琉球王国時代からの神女きみはゑ関係の祭祀や道具をはじめとした神女関係資料が多く残されており、現在も祭祀がおこなわれている。具体的に残された祭祀道具の中に、王府時代の技術史や芸術感や信仰の形がある。とても重要な分野で、現在もそのフィールドワークは続行中。東アジアへとつながる資料群でもある。
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