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2007年9月

2007年9月24日 (月)

佐喜眞美術館の展示会

Photo  気持ちいいほど天気が続いた3連休。宜野湾市にある私設美術館の佐喜眞美術館(火曜日休館)にでむきました。現在美術館のコレクション展が開催されています。(http://sakima.art.museum/)
 「18人の沖縄の作家たち」(2007年10月15日まで)です。儀間比呂志5?点、内間安王星(あんせい)の6点や山城見信作品5点、若手の与那覇大智や照屋勇賢の紅型作品などなど…。国吉清尚の陶器や金城実の彫刻など…。Photo_4
 ゆっくり楽しみました。常設の丸木位里・俊の「沖縄戦の図」はやはり圧倒的…この美術館のコンセプトの「もの想う空間」 通り…いろいろな想いが立ち上がります。
 今回来館記念にミュージアムグッズの照屋勇賢紅型の一筆箋と昨年なくなられた岡本恵徳先生の著作集『「沖縄」に生きる思想』を購入して帰りました。
 現在、教科書検定の沖縄戦の「集団自決」記述をめぐって、議論が盛んに行われている沖縄ですが、県民大会が29日に行われます。

2007年9月14日 (金)

沖縄民俗学会9月例会

沖縄民俗学会9月例会のお知らせ。
 沖縄民俗学会は、8月は皆フィールドワークをすることを前提に例会がありませんでした。9月例会のお知らせが届きました。
時間が流れるのは、本当に早いものです。大学の夏休みも終わります。
今月の発表は、会員の板井英伸氏の発表。ヨット?船にも自ら乗られるという板井さん。沖縄の小型船・サバニについてのお話です。サブタイトルに「現在と未来」という文字が…未来のサバニ…。今週末は日本民具学会でもサバニのお話をされるとか…。精力的に研究されていますね。

*発表者:板井英伸氏(沖縄民俗学会会員)
*タイトル:「沖縄の準構造船 サバニーその現在と未来ー」
*日 時:2007年9月22日(土)午後4時から
*会  場:沖縄県立芸術大学一般教養棟教養103教室
       那覇市首里当蔵町1-4
*参加費 :会員参加無料(非会員資料代200円)
*お問合せは事務局まで
 事務局:903-0213 沖縄県西原町字千原1番地 琉球大学 法文学部内 稲村務宛
     メール ok-minzoku@hotmail.co.jp
     学会HP:
 http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~tinamura/index2.htm 

2007年9月 6日 (木)

「沖縄の金細工~うしなわれようとするわざ・その輝き」展によせて

2007年8月28日(火)『沖縄タイムス』に掲載

「沖縄の金細工~うしわれようとするわざ・その輝き~」展に寄せて

琉球では、金銀を扱う金細工(クガニゼーク)、錫・銅を扱う錫細工(シルカニゼーク)の金工職人がいた。彼らは、鉄を扱う鍛冶や琉球漆器職人と同時期の16世紀後半には存在していたことが、『球陽』や家譜資料の文献資料で確認できる。1592年に、金具師、玉貫工、錫工などの細工部門を統括する「金奉行」が王府内に設置された。その後、琉球の金工技術は、幾度となく中国や薩摩から導入され、外国から輸入した材料で金属製品が製作されていた。
 
王府で使用する調度品や漆製品の飾り金具や錫や銀製酒器、国王や神女たちの簪、その他にも社会階層によって素材の異なる簪、上流の女性の指先に揺れる銀製の房指輪、首里城やお寺などの建物を装飾する飾り金具など、さまざまな金工品が製作されている。
 
琉球の金属技術は、古琉球期から近代まで、脈々と生きてきた世界である。近代以降、そのほとんどの技術は途切れている。1879年、琉球国は沖縄県となり、日本の一地域の歴史を刻みはじめる。時代の流れて、消えてゆく工芸技術も少なくはない。その最も代表的なものが金属関係の技術であり、紙漉きの技術であった。技術を支える需要と生産の柱であった王府使用の品々が注文されなくなる。近代以降、王朝文化を支えた技術の中で断絶を生み、今日に繋がれていない芸術が金工と絵画分野に顕著である。王府組織でその役割が、明確であった芸術文化ほどその断絶は深い。
 金工文化に陰りが見えるのは、琉球王府の消滅がもたらす社会変化だけではなかった。沖縄の金属文化が急激に衰えたのは、第二次世界大戦が契機であったことも忘れてはならない。実は、伝統技術と沖縄社会との乖離は、現代の問題なのである。熱を加えると溶解し、新たな道具に容易に生まれ変わる金属の性質は、戦争や時代の開発思考と全く無関係ではない。例えば、戦時色の濃くなった1941(昭和16)年には、日本全国に金属を献納することを奨励する法律が適応されている。こうした金属献納の運動は、沖縄でも展開された。1944(昭和19)年には、「簪報国」運動の成果として、沖縄だけで短期間に7千数百本の簪が献納されている。この時期に、簪・指輪の装飾品、その他にも金属製の盃や梵鐘などを献納された。軍事に必要なものを産み出す目的で消えていった金工品がいかに多かったか。そして戦後の生活用品を得るためにどれほどの金属製品がリサイクルされていったのか。またこの問題は、東アジアの開発に伴う金属需要が急速にのび、日本の各地で金属製品の盗難事件が社会問題となっている現在の状況と繋がっている。このことに思いをめぐらせれば、金工文化の喪失は、いつの時代にも容易に、そして瞬時に起こりうる問題といえよう。
 
現在、金属工芸で継承されている技術は、銀を主体とした素材で指輪、房指輪、簪などの装飾品が中心である。錫製酒器や島々に残る銅製品を生み出した細工技術は途絶えてしまった。数人の金細工職人が作る簪や指輪などの装飾品の多くは、琉球舞踊の踊り手たちや個人の需要に支えられて製作されている。
 
古い技術は、社会の需要がなければその役割を変化させていく。代々続いた金細工屋の志と葛藤に近い熱い情熱から、そのわざの系譜をささやかに繋いでいる人々。また、多くの時間と労力と、何よりも失われてゆくものに深い思いを注ぎ込み、粘り強く金工品を収集してきた人々がいる。そして戦前に撮られた写真でのみ、その輝きやわざが確認できる現存しない世界がある。沖縄の金工の世界を通して、失われたもの、繋がれたもの、失われようとするものと向き合い、過去・現在と何よりも未来の時間を見つめていただきたい。

2007年9月 3日 (月)

沖縄県立芸術大学附属研究所の文化講座のお知らせ

「沖縄の自然と文化」シリーズ公開講座

 沖縄県立芸術大学附属研究所が平成19年度文化講座の参加者を受け付けています。波照間永吉教授が中心となって開催される公開文化講座の今年度のテーマは「沖縄の自然と文化」全10回、「自然」「環境」「文様表現」「動物」などをキーワードに歴史資料や絵図・民俗資料から沖縄の文化を紹介します。文学や歴史、工芸、地理、民俗の異なる分野の講師のお話が提供されます。以下具体的な内容です。詳しいことは下記の附属研究所までお問合せください。
*第1回 10月5日(金) 「おもろさうしにみる自然観」
             講師:波照間永吉(附属研究所所長・教授)
*第2回 10月12日(金) 「『琉球国由来記』にみる自然と文化」
             講師:波照間永吉(附属研究所所長)
*第3回 10月19日(金) 「那覇港鳥瞰図を読み解く」
             講師:小野まさこ(県立真和志高校教諭)
*第4回 10月26日(金) 「紅型文様にみる自然観ーその特徴ー」
             講師:平田美奈子(附属研究所共同研究員)
*第5回 11月2日(金) 「絵図資料にみる花と鳥」
             講師:渡久地健((財)沖縄協会嘱託研究員)
*第6回 11月9日(金) 「絵図資料にみるサンゴ礁」
             講師:渡久地健((財)沖縄協会嘱託研究員)
*第7回 11月16日(金) 「動物と生活文化ー牛・馬と象徴性ー」
             講師:粟国恭子(附属研究所共同研究員)
*第8回 11月30日(金)「空飛ぶものの文化ー白鳥・蝶・ふくろうー」
             講師:粟国恭子(附属研究所共同研究員)
*第9回 12月7日(金)「王と庶民の死後の世界(1)ーお墓と厨子の形と文様から考えてみると…」
             講師:安里進(県立芸大教授・共同研究員)
*第10回12月14日(金)「王と庶民の死後の世界(2)ー王の墓はニライカナイの王宮」
             講師:安里進(県立芸大教授・共同研究員)


*講座期間 2007年10月5日(金)~12月14日(金) 午後7時~9時 (全10回)
*場   所 沖縄県立芸術大学附属研究所(旧琉大女子寮跡)
*受講料   無  料

*申込締切: 2007年9月26日(水)午後5時まで
*申込方法: お名前、〒住所、電話番号を明記の上、ハガキ、FAX,、E-mailにて下記まで申し込んでください。
*申込・問い合せ:沖縄県立芸術大学附属研究所(事務室)
           〒903-0815 那覇市首里金城町3-6
           E-mail k-jimu@ken.okigei.ac.jp  FAX:098-835-5711

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