海洋博覧会記念硬貨
2000年に開催されたサミット沖縄大会を記念して、発行された紙幣2,000円も、「2,000円札を積極的に使用しよう」という地元のキャンペーンの割には、沖縄で生活していても手元に入ってくる機会は少ない。
お財布に2,000円札が偶然に2枚も入ることは、1年間にあるかないかではないでしょうか。
数日前に、お財布を開いて「こんなこともあるのかしらねー」と驚きました。
1975(昭和50)年に開催された海洋博覧会(エキスポ75)を記念して発行された100円硬貨が2枚も入っていました。
最近社会学などの分野や、観光関係の研究論文で取り上げられるほどの過去の出来事…。34年前の硬貨が偶然に2枚…。1972年に日本に復帰してから3年…。写真以上にピカピカです。(写真には撮影者の影が映っていて茶色っぽく見えますが…)
デザインは博覧会のシンボルマークと首里城の第2ゲート「守礼之門」と勢いのある波です。沖縄の「海洋文化」が強調されたイベントをPRする「らしい」デザインです。
30年以上も人々の手を経てつながれる記憶のツール。
それと、つくづくお金は<息の長い民具なのだ>と思いました。社会の階層や世代を超えて誰もが手にするものは以外に少ないですね。
メールがなかった時代通信手段のハガキや手紙に欠かせない「切手」も、民具の範疇で理解しています。
何だか、古い琉球切手の情報を紹介したばかりなので、何か不思議な偶然をも紹介せねば…と思いました。
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