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2010年4月

2010年4月15日 (木)

『伊是名村名嘉家の旧蔵品の解説書 』

Photo_4

  2009年8月に伊是名村に出向き、琉球王朝ゆかりの深い名嘉家の祭祀道具の調査をおこなった。教育委員会から委託を受けた国建スタッフの大城涼子さんと浦添美術館学芸員の岡本亜紀さんと同行。文化財指定は受けているものの、なかなか調査が出来なかった資料である。(過去の文化財報告書も存在するがー)。金工を中心とした祭祀道具、勾玉などの調査担当で出向く。
 3月末に報告書『伊是名村名嘉家の旧蔵品の解説書ー伊平屋の阿母加那志の衣装と諸道具ー』が届く。執筆・編集は国建(西村秀三、大城涼子ら)が担当し、私達は調査と原稿内容などの監修を担った。
 発行日:2010年3月  102P
 発 行:伊是名村教育委員会
      沖縄県伊是名村字仲田1385-1
     電話0980-45-2318
 編集:株式会社 国建
 目次:1、名嘉家美術工芸品を知るために
     2、名嘉家美術工芸品の解説
      *染織品編
      *道具類編
     3、名嘉家および伊平屋の阿母加那志に関する小論、雑話集
     4、特別寄稿「伊平屋の阿母加那志」という神職
  
 琉球国第二尚氏の尚円王の出身島、伊是名島は、首里城とも深く関わり残された資料には、美術工芸研究資料では重要なものが多い。
 以前紹介した『伊是名村銘苅家の旧蔵品および史料の解説書ー公事清明祭をめぐる公文書とご拝領の品々ー』に続く、充実内容の報告書になっている。
Photo_10 伊是名村教育委員会では、有料(1000円?)で販売している。問い合わせは村、教育委員会まで。
    

「琉球切手にみる文化表象」

Photo_2  沖縄・榕樹書林が発行する小冊子『がじゅまる通信』No61(2010年3月20日)に「琉球切手にみる文化表象」の小文を寄せた(約8000字)。Photo_3
 この「がじゅまる通信」榕樹書林が新刊を発刊する際に、挟み込まれる小冊子。編集の方が、問題にした琉球切手の写真を10点ほど紙面に載せてくれた。
 沖縄が米軍統治下時代の1948年7月から日本(本土)復帰の1972年までに257種沖縄で発行された郵便切手をめぐる<文化のポリティクス>の関係をまとめている。 
 「何故琉球切手なのか」。友人達から質問が多いが…①切手好き(コレクターではない)②沖縄の紙の文化として理解している、③階層性を問わず誰でも使用する通信の道具?(現代民具)として流通する(した)モノである。、④戦後沖縄の文化の在り様に興味がある、などなど理由はたくさんある。
 絵葉書と同様に<沖縄のイメージ><文化理解>の表象事例としては、なかなか面白いモノ資料ととらえている。 

「<近代沖縄>の知識人 島袋全発の軌跡」書評

 友人でもある屋嘉比収氏(沖縄大学)の新著『<近代沖縄>の知識人 島袋全発の軌跡』の書評を書いた。(2010年3月28日『琉球新報』http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-159927-storytopic-90.html)。

 思想系や近現代史の研究者でもない私に頼まれた書評。
 20年近く前に沖縄タイムス紙面で言論百年記念に特集が組まれ、近現代の言論人の掲載をしていたことがあります。
 屋嘉比さんが島袋全発、私が末吉安恭(麦門冬)、その他10人ぐらいで1年半に渡って掲載しました。
 たぶんに、屋嘉比さんは書評依頼によって、怠け者の私に末吉安恭論をまとめなさいという叱咤激励のメッセージを送ったのだと思います。

 書評以外に、この著作を紹介した記事(ブログ「沖縄文化工芸研究所」)では、本の内容(目次など)確認できます。http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=62452511&blog_id=247719 )

映画「密約」

Photo  4月10日から那覇市桜坂劇場で上映されている映画「密約」を観た。(4月23日まで上映)
 1972年の沖縄返還(本土復帰)に向けて、日本と米国での返還交渉の中で「密約」があったと 最近になって国が認めた(岡田外務大臣)。
 日米間の極秘通信文書を東日新聞社の石山記者が外務省事務官の筈見から入手し報道した事件は外務省機密漏洩事件として、裁判で裁かれた。「密約」の存在自体は国によって当時もその後も頑なに否定され続けた。新政権によって?事態は一変し政府がその存在を認めたことは沖縄の現代史にとっても重要なことである。
  この映画は1978年に制作、原作は澤地久枝(岩波現代文庫)。チラシにもあるように22年ぶりに沖縄でも緊急上映されている。Photo_3
 最近、国の密約を認めた直後に、当事者の石山氏と原作者の澤地さん、沖縄の研究者達が同席し、記者会見を開きコメントを発表していた。
 私も今回始めてこの映画を観たが、沖縄をめぐる日本国家との関係性において、「何が問われるべきなのか」をあらためて考えた。
 今日の迷走状態の普天間問題など、5月に政府方針が出されるようだが、5月には15日の復帰記念日もある。
 沖縄にとって復帰とは何だったのか?まさにタイムリーな映画上映かと思う。 多くの人に見てもらいたい。 
 
 

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