伊波普猷63回目の物外忌
何年かぶりに、伊波普猷の命日8月13日に浦添城址公園内のお墓を訪ねた。
この夏になって、久しぶりに伊波普猷の『沖縄よ何処へ』を読み返していた。昭和3年にだされたこの著作については、多くの言説で取りだたされている。その文末に柳田國男の「地方文化建設の序説」が長々と引用されている。このことが気になって考えをめぐらす時間が重なり、散歩がてら訪ねてみた。
1961年に、15周年忌をかねて遷骨式と顕彰碑序幕式が盛大に行なわれている(粟国恭子「伊波普猷顕彰碑について」1997年)。
顕彰碑には東恩納寛惇の撰文がきざまれている。
あれから50年近くの歳月が流れている。その言葉も風雨にさらされ、いささか薄らいでいる。
伊波普猷自身の存在も風化していくのだろうか?
午前中?に他の方々による物外忌のお参りがなされたようで、真新しい花が供えられていた。
しばらく、たたずんでいると一羽のアオスジアゲハがゆらゆらと墓前に現われた。
美しい蝶である。しばらくその空飛ぶ線の動揺を眺めていた。
魂の象徴としてあつかわれる蝶。
こんな美しい魂ならば悪くはない…





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