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沖縄の戦後、祭祀の世界をテーマに数多くの写真を撮り続けた比嘉康雄の展示会「母たちの神 比嘉康雄展」が開催されている。
比嘉氏との交流は、1990年頃沖縄民俗学会で私が宮古の祭祀について(卒論や修士論文)発表をしていた時期に始まる。
若輩であまりまわりのあり様を見回す余裕もなかったが、月に一度の例会に毎回出席することもない比嘉氏が、私の発表の時には出席して厳しいコメントをいただいた。その中でも「あなたは何のために研究をしているのか?島々で行なわれる祭祀のはるかな歴史性をどのように考えているのか?」という質問を受けたことがある。
現代の社会構造と宗教のあり様を、その頃学んだ欧米の理論のニュアンスに重きを置くことが意味があるのだと、幼い頭で考えていた私は、だぶん未成熟の思考で、ごまかしにも近い対応をしたにちがいない。比嘉氏は、少し失望にも近い表情で言葉を止めた。
その頃、比嘉氏はニライ社から「神々の古層シリーズ」で次々に沖縄の各地の祭祀・神女の写真群を刊行していた。いい著作シリーズである。その中の一冊宮古の「竜宮ニガイ」の書評を、私が担当することになった(1993年)。書評原稿は→ https://aguni-kyoko.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_9054.html 比嘉の仕事の二つの意味(祭祀世界の精神性・人、民俗世界の記録性)を短いながら評価したつもりだった。そのスタンスは今も変わらない。
民俗学会の厳しいコメントをいただいただけに、書評原稿を比嘉氏がどのように受けとめるのか不安だったが、沖縄市で開催された仲間内の出版祝賀会に顔を出すと、喜んでくれ、「書評のコピーを会場の人々に配ったよ!」と…安心した。
今回の写真展では、三つのシンポジウムか開催される予定だそう。写真史の中での写真作家・比嘉康雄像、テーマだった祭祀世界、そして「今、なぜ比嘉康雄か」というテーマで語られるという…。
戦後沖縄の代表的な写真家の比嘉康雄の仕事を、私なりに改めて整理し考えてみたい。
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