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2011年5月31日 (火)

沖縄民俗学会5月例会発表

 5月にしては猛烈な台風2号が接近する中2011年5月28日(土)に沖縄民俗学会5月例会が開催(沖縄県立芸術大学103教室、午後4時~)され、「近代沖縄のものづくりと人類学的ポリティカル・エコノミー ―博覧会・殖産興業・先島・台湾―」と題して発表を行いました。
 あいにくの天候でしたが、<沖縄のものづくり>関連ということもあり、芸大関係の先生や学生さん、歴史分野からも参加されていました。ご参加いただいた皆様には感謝です。

 近代の沖縄の人々のあり様を、モノ作り(明治期・大正期を中心に)の視点から発表。琉球処分(明治12年)を待たずに国内外の近代博覧会に参加していく沖縄について<女性史>の視点も交えながら、新しい資料を紹介しました。
 歴史・経済学分野では社会経済史、産業経済史という枠組みにも関わりある内容になります。従来の近代沖縄のとらえ方(旧慣温存期のスタティックなイメージとは異なる)で風穴を開けられたのではないかと思います。近代史や近代思想史研究者にもっと聞いていただきたかったと…。
 ちょっとよくばりすぎて、資料が多すぎたという反省はありますが…。
 明治8年から幾多の博覧会で個人名で褒賞されていく布を織る先島の女達の<個>のあり様に、八重山と宮古のあり様の違いに従来の沖縄研究からのアプローチが弱かった点、そういう意味での
「問われなかった記憶」の問題を語りました。
 また大正10年に先島を巡見した柳田國男が那覇で「世界苦と孤島苦」の講演の背景にもふれました。「海南小記」をこの旅の紀行文として残していますが、別の厳しい視点を指摘しました。
 早いうちに原稿にまとめたいと思います。

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