柳宗悦没50年 5月3日(2011)
5月3日は憲法記念日でもあるが、民藝運動の柳宗悦の命日でもある。1961年5月3日午前4時2分に永眠。
2011年の5月3日は、柳の没50年目にあたっている。(没50年目のカウントが私が間違いなのか、昨年2010年度に日本民藝館は没50年企画を開催している。ブログでも紹介したが…1962年が一周忌ならば2011年が没50年なのだが???)
GWに入って鶴見俊輔の柳宗悦論に改めて目を通した。(『鶴見俊輔集・続4 柳宗悦・竹内好』収録論は「柳宗悦」「学問の位置」「重心の移動」「失われた転機」「時代への視線」「民芸の中の民芸と民芸の外の民芸」)。
今年から大学で<民俗学>講座(概説)を担当している。4月の1回では、生活物質研究の研究史の中で渋沢敬三、宮本常一の民具研究と柳宗悦の民芸運動について紹介した。
沖縄とも関わりの深い人物である。沖縄では柳たち民芸一行と県行政との「方言論争」が注目も多く先行研究も多い。
個人的には、戦後復興期の沖縄と柳・民芸運動との関わりに関心がある。
サンフランシスコ講和会議で、沖縄が日本から決定的に分断された1947年から50年代にかけての動き…。柳田國男の『海上の道』に収録されている文章もこの時期に書かれている。
柳宗悦没50年…思考と続けてみたいと思っている。
こうした節目?の時期に沖縄でも関連展示会が開催されないものだろうか?
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