論文「琉球切手に見る沖縄文化表象ー描かれた沖縄・首里城ー」
『首里城研究No.13』(首里城研究会編、首里城公園友の会、2011年3月)に、論文「琉球切手に見る沖縄文化表象ー描かれた沖縄・首里城ー」を寄稿しました。
戦後アメリカ統治下の沖縄で発行される琉球切手(257種)を、沖縄の文化認識とからめて、「誰が誰(何を)何のために描き代弁(代表)するのか、そして、その表現した側と表現された側(もの)、さらに読む(観る)消費する側の関係性へのあり様はどのようなものか」という文化表象論の視点からまとめた論考である。
沖縄の戦後文化現象の考察を今後展開するにあたってのきっかけになればと思っている。
<構成>は
はじめに
1、琉球切手について
2、琉球切手の文化認識ー<琉球表象>をめぐってー
(1)表象としての<琉球>
(2)戦前から繋がれた文化認識ー歴史・民俗文化と表象ー
3、琉球切手と<首里城>と<琉球大学>
おわりに
同じ号には勝連晶子氏の「近世琉球における医療活動の諸相<序説>-医官・医役の活動を中心にー」という近世医療関係の資料データーベースの充実した長編論文が収録。
また、1994年5月から始まった首里城研究会も101回を数えるが、101回の発表内容リストも掲載されている。ちなみに私はそのうちの11回を金属関連テーマに発表した。
『首里城研究』バックナンバーは、首里城公園内の売店(無料エリア)で販売されています。
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こんにちは はじめまして 「琉球切手」の語句をネットで検索していましたら本HPにたどり着きました。当方、沖縄の古い歴史に興味があり、特にペリー総督と沖縄との関係。そして琉球切手収集です。是非首里城研究No.13の琉球切手に見る沖縄文化表象ー描かれた沖縄・首里城の論文を拝読したいと考えています。どのようにすれば良いか教えて下さい。可能であれば代金先払いで郵送を考えています。
メールにて連絡いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
投稿: 上地 雅樹 | 2011年7月31日 (日) 18:45
上地 雅樹さん
ブログ「沖縄文化工芸研究所 2」のエントリー「論文「琉球切手に見る沖縄文化表象ー描かれた沖縄・首里城ー」についてコメントありがとうございます。
上地さんが興味をもっているペリー関係の琉球切手には触れていませんが…。
それでもよろしければ…。
この文章を掲載した『首里城研究』は、首里城友の会が発行していて
首里城公園内売店での販売になっています。
お手数ですが、担当者へ問い合わせの上、できれば読んでいただきたいと思います。
以下、友の会担当の方に連絡してみてください。
……………………………………………………………………
(財)海洋博覧会記念公園管理財団 首里城公園管理センター
〒903-0815 沖縄県那覇市首里金城町1-2
℡ 098-886-2020 fax 098-886-2919
つたない文章ですが、感想などうかがうことができましたら幸いです。
投稿: Aguni Kyoko | 2011年7月31日 (日) 23:49