第36回日本民具学会発表 in山口県周防大島
民俗学者・宮本常一の没30年ということで、氏の故郷山口県周防大島で、第36回日本民具学会が開催されました。2011年10月29日(土)~10月30日(日)。宮本常一資料が所蔵されている資料館など興味深く観覧しました。
参加記念に発表しました。
発表題目は「 ピボディ・エセックス博物館所蔵の沖縄民具ー収蔵背景についてー」
30分ほどの発表でしたので、明治10年代から40年代にかけてモースや手島精一、ラングトンウォーナーによって収集された民具(先行研究に上江洲均、高安藤)の、人類学民族学資料が収集される背景と、沖縄側での対応の資料を紹介しました。
ピボディ・エセックス博物館に所蔵されているモースや手島精一によって収集された日本民具についての研究は1980年代から90年代に盛んに行われました。しかし彼らによって収集された沖縄の民具やウォーナーによって収集された民具に関しては、民具学会の中では紹介されていない現状でしたので、あえて沖縄に搾った形で発表を行いました。
近代沖縄の重要なテーマと思います。原稿で形にしたいと思っています。
周防大島は、ハワイ移民も多くでた島で移民資料館にも関係資料が豊富で、道の駅にはアロハ専門店などあったりして…。ハワイアン大会も行われるようです。
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