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2012年1月20日(金)に開催された 第74回沖縄染織研究会で「明治30年代の沖縄の麻織物ー第5回内国勧業博覧会と全国・宮古・八重山ー」と題した研究発表を行いました。(午後7時~9時、沖縄県立芸術大学首里金城キャンパス附属研究所2回AV講義室)。
昨年の「近代沖縄殖産興業政策と宮古上布」について発表した、第二弾です。昨年は明治10年代と27年、明治35年以降の近代沖縄の殖産政策と上布がどのようなあり様を示すのかといった内容を、博覧会、共進会の参加状況を紹介しました。
今回は明治30年代、人頭税制度が廃止されて間もない明治30年代の時期、宮古・八重山の地域でどのような布の生産んがなされているのかを、宮古八重山の各間切ごとにあり様を示すことで、従来宮古・八重山といった大枠で語られる上布・織物生産をもう少し地域社会に照らし合わせて理解したいと思い資料整理。
また、従来の沖縄研究では、第5回内国勧業博覧会(明治36、大阪開催)では人類館事件についての言説が多く展開しているものの、実は博覧会本来の性格に即した沖縄の近代資料は無視されており、内国勧業博覧会各回への沖縄県参加状況の具体的な内容は十分に検討されていません。
今回の発表では第5回内国勧業博覧会に参加した沖縄の織物関係事情を見るとともに、その中での<麻織物>分野で、参加した沖縄以外の地域の全国の麻織物と沖縄の麻織物への評価について資料を紹介した。また、各県の販売所の一角に設けられた沖縄県販売所の写真なども紹介しました。
発表原稿は、4月頃に研究会会報で紹介されます。
近代沖縄の著作紹介。
*平良勝保(たいらかつやす)『近代日本最初の「植民地」沖縄と旧慣調査』藤原書店、2011,11,30。価格:6800円+税
著者は宮古島出身、専門は近世琉球史、近代沖縄史、先島史。第19回沖縄文化協会賞(比嘉春潮賞)受賞。この著作は沖縄大学大学院で第1回現代沖縄研究奨励賞受賞論文(代Ⅱ部)に、大幅に加筆した内容となっています。
<章立て>
第Ⅰ部 近代沖縄の成立と地域社会
第1章 近代沖縄の成立ー琉球国併合としての沖縄県設置
第2章 旧慣期の民衆
第3章 地域から見た近代沖縄ー西原間切(村)を中心に
第Ⅱ部 近代沖縄の旧慣・内法調査
第4章 近代沖縄の旧慣調査とその背景
第5章 1884(明治17)年の沖縄県旧慣調査とその背景
第6章 内法の起源と近代の内法調査・届出(成文化)
第7章 内法史料の伝存状況と内法の史料的性格
第8章 内法と地域社会(村
第9章 旧慣調査と東アジアー旧慣・内法調査の意義
(資料) 旧琉球藩租税法
1月28日(土)午後6時から、那覇市の八汐荘で出版記念祝賀会が開催されます。
沖縄関係の著作出版状況は、活発です。
昨年度発行された中でも、安渓遊地・当山昌直編『奄美沖縄環境史資料集成』南方社発行、は魅力ある著作でした。渡久地健、木下尚子、盛口満氏といった多くの魅力的な研究者の論文・資料集です。
1月16日のタイムス紙面で「第32回タイムス出版文化賞」受賞作品が発表され、この著作は、正賞に決まっています。
ほか
*特別賞=『使琉球録』訳注・原田禹雄、三浦国雄、発行・容樹書林
*『竹富方言辞典』著者・前新透、編者・波照間永吉、高嶺方祐、入里照男、発行・南山舎
*児童部門賞=『絵本 ひめゆり』著者・ひめゆり平和祈念資料館、絵・三田圭介
*『あけもどろの空』著者・高柳杉子、発行・こどもの未来社
『竹富方言辞典』は今年度の菊池寛賞も受賞されています。また編集を手がけた波照間永吉氏(県立芸術大)は確か3年連続の関係者表彰ではないでしょうか。
表彰・祝賀会は、1月24日(火)午後6時30分から、場所はパシフィックホテル沖縄で会費は3500円です。
さて、県内出版文化も活発な状況は喜ばしいのですが、昨今の県内公立図書館の状況では、予算上の問題からか、県内公立図書館が既に購入した著作は、重複して購入しないようにする傾向が強く、県立図書館窓口に問合せても他市町村の図書館を紹介される。電子システムによる検索が容易になったの背景とは思うが、良質な図書に関しては惜しみ無く購入していただきたいものである。それは未来への文化資料として所蔵する義務も重要だと思う。
第74回沖縄染織研究会のお知らせです。
*日時:2012年1月20(金)午後7時~9時
*場所:沖縄県立芸術大学首里金城キャンパス附属研究所2回AV講義室
*研究テーマ:明治30年代の沖縄の麻織物ー第5回内国勧業博覧会と全国・宮古・八重山ー
*話題提供者:粟国恭子
*内容:人頭税制度が廃止されて間もない明治30年代の時期、宮古・八重山の地域でどのような布のせいさんがなされているのかのあり様を示すとともに、近代期の両地域のこの時期の特徴について考えてみたい。
従来の沖縄研究では、第5回内国勧業博覧会(明治36、大阪開催)では人類館事件についての言説が多く展開しているものの、内国勧業博覧会各回への沖縄県参加状況の具体的な内容は十分に検討されてこなかったことをふまえ、今回の発表では第5回内国勧業博覧会に参加した沖縄の織物関係事情を見るとともに、その中での<麻織物>分野での全国の状況と沖縄の麻織物への評価について資料を紹介したい。
昨年の「近代沖縄殖産興業政策と宮古上布」について発表した、第二弾です。
お時間・関心のある方、ご参加ください。
2012年1月7日(土)に開催された「琉球絵図・図像研究セミナー」で40分でしたが、 「近代の風俗絵図―描かれる身体の記憶―」というテーマで発表してきました。
このセミナーは主催が琉球大学国際沖縄研究所(中期計画達成プロジェクト・豊見山和行)で会場は 沖縄県立博物館美術館・講座室。歴史学からの発表が3人(渡辺美希、得能壽美、深澤秋人)、美術分野から1人(平川信幸)、考古学1人(安里進)、文化人類学・民俗学から1人(粟国恭子)の発表でした。
各発表のテーマなどは
http://okinawabunkakougei.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-8d3f.html を参照してください。
歴史学の分野では1990年代に盛んになった分野だと認識しているが、沖縄研究では充実している分野とは言いがたい。
私の発表は、昨年芸大で開催されたコロキウムでの発表に関連しての内容となりました。
近代以降、人々の生活を描く<風俗絵図>がたくさん描かれるようになったことについての、美術分野からの研究も少ないなか…。従来の研究は<沖縄風俗絵図>の個別資料紹介(所在、内容紹介)程度のものがほとんどで、全体的な概要把握もほとんど無い現状です。
こうしたことをふまえて、風俗絵図の中で描かれる同じようなモチーフ(女性)の中に、時代変化、文化価値、当時の絵師達の心性まで触れるような切り口を提示できたと思っています。その中でのキーワードの一つに<ハジチ・針突>を入れました。奄美沖縄の女性達が成人する過程で手の入れていた入墨です。
民俗学では<ハジチ・針突>研究は結構な事例紹介を含め多く存在します。今回はその枠の中に、<文化表象>としての<描かれる女性のハジチ>の文化評価と近代を新たに組み込んでの切り口で紹介。<女性像の文化表象>の問題は大正・昭和・戦後と沖縄文化には重要なテーマだと思っています。
各自の発表後に、全体討議があったのですが、私の発表への反応は従来の<ハジチ・針突>研究成果への質問に終止しており、<文化表象>への意図は理解してもらったのか疑問に残りました。
「琉球絵図・図像研究セミナー」
主催、IIOS:琉球大学国際沖縄研究所(中期計画達成プロジェクト)
日時:2012年1月7日(土) 13:00~17:45
場所: 沖縄県立博物館美術館・講座室(1F)
<入場・配付資料無料>
開会あいさつ:豊見山和行(琉球大学)
【研究発表・1】13:05~14:50
・渡辺美季(神奈川大学助教)「生活絵引について―南島編を中心に―」
・得能壽美(法政大学非常勤講師)「近世八重山の村と生業―村絵図と蔵元絵師画稿から考える―」
・平川信幸(沖縄県教育庁文化財課主任)「肖像画で探る近世琉球期の人々の姿」
【研究発表・2】15:00~16:45
・深澤秋人(沖縄大学准教授)「『渡閩航路図』の陸域情報―閩江下流域と福州城外の水路」
・安里進(沖縄県立芸術大学教授)「近世琉球における測量技術の画期と「首里古地図」―絵図の首里城正殿唐破風と焼物厨子の唐破風―」
・粟国恭子(沖縄県立芸術大学非常勤講師)「近代の風俗絵図―描かれる身体の記憶―」
【全体討議】16:45~17:45
問合せ先、IIOS:琉球大学国際沖縄研究所
TEL(098)895-8475
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