<近代と甘み>の研究
今年のバレンタイン記念?に、比較的新しい女性の研究書を中心に目を通しました。
その前に古典的な著書
*シドニー・ミンツ『甘さと権力ー砂糖が語る近代史ー』1988年、平凡社
*カナダの歴史学者、エリザベス・アボット『砂糖の歴史』2011年5月、河出書房新社。513P。
*武田尚子『チョコレートの世界史』中公新書、2010年12月、中央公論社
両書とも面白かった。
日本で始めてチョコレート・ココアがつくられたのが明治11年(1878)、日本橋米津風月堂が売り出したそう。そしてバレンタインデーは神戸モロゾフが1936年頃に広告を出して売り出したそう。
最近目を通すことが多くなった博覧会関係資料にも、新作お菓子を発表する記事も多く見かけます。キャラメルとかカルピスとか…
まさに、近代と<甘み>の世界です。
となると、ある程度蓄積のある沖縄砂糖産業発展史も、この辺からアプローチすると、今日的な課題になると思うのですが…。
近代沖縄の砂糖産業は、グローバル化と植民地・開発・などのキーワードともに、日本人の味覚食文化と繋がるまさに近代史の重要な構造があると思います。
しかしある機会にR大の博士課程歴史学の学生さんに研究テーマこれにしたら…というと「そんな古いテーマの砂糖なんて…」なんていわれました(笑)
しかしありましたありました、近世期を中心にはしていますが…。刺激的な琉球史論文をたくさん出している真栄平房昭さんの論文「砂糖をめぐる世界史と地域史」(『日本の対外関係6 近世的世界の成熟』2010年、吉川弘文館)で、さすがです。
文化研究では、愛の告白から、義理チョコ、友(達)チョコ、絆チョコ、自分チョコと変化した日本のバレンタインのあり様もなかなか分析がいがあると思いますが…。
それから上記の著作で知ったのですが…最近は受験生のお供の「キットカット」チョコ。「きっと勝つ」の音の響きが重宝されているようで…郵便局には特別受験生仕様のチョコもあります(笑)。
その「キットカット」チョコが外国で1935年発売され以降の様々な戦略の中で世界に定着した過程とか、労働者や戦争(戦士)とチョコレートなどなど…。なるほどなーと…。いろんな切り口がまだまだ残っていると思います。
その他にも現在フェアトレイドなど厳しい問題をかかえつつ…の、チョコの季節が過ぎてゆきました。



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