沖縄民俗学会6月「<民俗写真>と沖縄・近代と戦後」発表
2012年6月30日(会場:沖縄県立芸術大学首里キャンパス)午後4時~、沖縄民俗学会6月例会の発表を担当しました。
発表タイトルは「<民俗写真>と沖縄・近代と戦後」と題して、近代以降、学術調査や写真家が沖縄を写真で撮影してきたのかをテーマに近代の流れを紹介。個人的には重要なテーマとして思考を続けています。
昭和15年に来沖した、日本民藝協会の琉球観光団の写真家・坂本万七や土門拳などの撮影した沖縄文化を表象する写真資料。撮影時のまなざしと国際状況コンテキストを説明。
その後に行われた柳田国男と座談会で「民俗写真とは」を議論したことを紹介した。
この座談会時点で持っていた写真認識を、戦後その認識を変えていく土門拳などの事例を紹介。(*写真は発表スライド(粟国作成)の一枚です)
ちょうこの時期には沖縄県立博物館・美術館で土門拳写真展が開催されたばかりでした。
また、戦後学術調査(民俗調査)と写真の関係性、特に1960年代後半から柳田・民俗学ブームの中で、民俗学者と写真家たちの撮影する沖縄民俗関係の写真がある意味<共生関係><補強関係>性を強めていく流れを説明しました。
芸術関係の方も多く参加されていましたが、民俗学系の方の反応は薄かった印象があります。
« 「<民俗写真>と近代沖縄」 沖縄民俗学会6月例会 | トップページ | 講演会「アジアのなかの沖縄の工芸」のお知らせ »
「文化人類学・民俗学」カテゴリの記事
- 特集<「平良孝七展」を再考・再審する> 雑誌『越境広場』13号(2024年4月28日発行)(2024.05.02)
- 雑誌『越境広場』12号(2023年8月10日発行に寄稿(2023.08.17)
- 「ピ―ボディ・エセックス博物館(米国)所蔵の沖縄民具―収蔵背景についてー」『しまたてぃ』104号(2023.04.20)
- ニコライ・ネフスキー宮古島来島100年記念文集(2023.01.10)
- 『沖縄県史 民俗編』2020年3月刊行(2020.04.28)
「沖縄文化研究」カテゴリの記事
- 特集<「平良孝七展」を再考・再審する> 雑誌『越境広場』13号(2024年4月28日発行)(2024.05.02)
- 「ピ―ボディ・エセックス博物館(米国)所蔵の沖縄民具―収蔵背景についてー」『しまたてぃ』104号(2023.04.20)
- 「敗戦と<愛の教具>」『しまたてぃ』103号(2023.02.01)
- 復帰50年「平良孝七展」in 沖縄県立博物館美術館(2022.12.14)
- 「敗戦と文化財⑵ー略奪・返還、文化再建・贈与の物語ー」『しまたてぃ』102号(2022.11.03)
「沖縄戦後文化」カテゴリの記事
- 特集<「平良孝七展」を再考・再審する> 雑誌『越境広場』13号(2024年4月28日発行)(2024.05.02)
- 雑誌『越境広場』12号(2023年8月10日発行に寄稿(2023.08.17)
- 仲里効『沖縄戦後世代の精神史』刊行(2022.12.15)
- 「敗戦と文化財⑵ー略奪・返還、文化再建・贈与の物語ー」『しまたてぃ』102号(2022.11.03)
- 2022年10月25日から「東恩納博物館展」inうるま市立石川歴史民俗資料館(2022.10.24)
「文化史・文化表象」カテゴリの記事
- 特集<「平良孝七展」を再考・再審する> 雑誌『越境広場』13号(2024年4月28日発行)(2024.05.02)
- 雑誌『越境広場』12号(2023年8月10日発行に寄稿(2023.08.17)
- ニコライ・ネフスキー宮古島来島100年記念文集(2023.01.10)
- 「敗戦と文化財⑵ー略奪・返還、文化再建・贈与の物語ー」『しまたてぃ』102号(2022.11.03)
- 連載「敗戦と文化財(1)」『しまたてぃ』101号発刊(2022.08.01)
「2012年」カテゴリの記事
- 沖縄民俗学会6月「<民俗写真>と沖縄・近代と戦後」発表(2012.07.01)
- 展示会「土門拳の昭和と沖縄」関連「土門拳の目」原稿(2012.06.08)
- 論稿「1880年代の近代沖縄と石澤兵吾」(2012.06.11)
- 沖縄学講座「末吉安恭(麦門冬)」 担当(2012.06.11)
- 書評 宮本常一『私の日本地図8沖縄』 (2012.05.24)
« 「<民俗写真>と近代沖縄」 沖縄民俗学会6月例会 | トップページ | 講演会「アジアのなかの沖縄の工芸」のお知らせ »
コメント