文化講座「沖縄からみた奄美文化」シリーズ担当
平成24年度沖縄県立芸術大学附属研究所公開文化講座「沖縄からみた奄美文化」シリーズ(7回)が、2013年1月~2月に開講されました。
その中の第3回(1月24日木曜)「奄美の聖なるものと女たちの身体ー祈りの形・絵図・写真ー」をテーマに担当しました。
奄美のフィールドワークを始めたのは1980年代後半から…山深い奄美を歩いていると、沖縄の島々を歩いている時とは異なる感覚を覚える。奥深い場だと思う。
祭祀道具の調査や人々の暮らしと生死観を中心にして、近代以降にも続いた(薩摩化されない文化として特筆される)女性の身体(入墨)の文化と、沖縄との比較をしながら話をした。
象徴人類学・クリフォード・ギアツに影響された認識を懐かしく思い出しながら話しました。
久しぶりに奄美に出向きたくなった。
私もこの講座シリーズ受講してみた。講座は第4回が渡久地健氏(琉球大学)の「奄美の自然と田中一村作品ー沖縄の絵画との比較をふくめつつー」も新年正月にふさわしい清清しい内容と緻密なフィールドワークの仕事に感動…。その他平良勝保(歴史)、西岡敏(言語)、豊見山和行(歴史)、久万田晋(芸能音楽)の話しもそれぞれ興味深く聞いた。
2012年に復帰40年を迎えた沖縄だが、奄美は2013年で本土復帰60年を迎える。断絶と復帰の意味を考える時間であった。
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