2014年 鎌倉芳太郎関連展示会「麗しき琉球の記憶」
「麗しき琉球の記憶ー鎌倉芳太郎が発見した美ー」は、沖縄県立博物館・美術館で2014年5月20日~6月22日(日)まで開催されている展覧会です。
展覧会準備のお手伝いをしました。個人所有の森芳太郎、鎌倉自身の著作なども展示提供しました。
鎌倉資料関係の展示会は、戦後6回ほど開催されていますが、今回は鎌倉資料紹介というよりも、鎌倉が東京美術学校を卒業して沖縄女子師範学校に赴任した大正10年からのべ6年間に魅了され調査された(写真や調査ノートなどの資料)琉球芸術の世界を紹介しています。戦後残された資料と合わせて展示することで時代の中で、また戦争でうしなった<琉球の文化>の美に触れる目的で開催されています。
戦前に記録された琉球芸術の写真などとそれらが戦禍をくぐりぬけて断片的な形で残され展示されている会場にたたずむ時、<破壊>をもたらす戦争の意味を考えます。
約70年前は、沖縄戦末期。この時期に沖縄社会が失った人々・もののをどのように今日の沖縄が身体化された記憶として継承できるかが問われている時代ではないでしょか?
« 図録『麗しき琉球の記憶ー鎌倉芳太郎が発見した美ー』 | トップページ | 論考「鎌倉芳太郎が残した琉球芸術の写真」 »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 講座「工芸の美意識」担当 (芸術人類学の試み)(2014.06.28)
- 2014年3月第2回戦後沖縄研究8うコロキウム 発表「戦後沖縄における工芸復興と観光」(2014.03.16)
- 2014年6月14日の鎌倉芳太郎展関連シンポジウム「”琉球芸術”への今日的視座」(2014.06.27)
- 2014年 鎌倉芳太郎関連展示会「麗しき琉球の記憶」(2014.06.22)
- 2013年度法政大学「沖縄を考える」講座担当(2013.11.04)
「沖縄文化研究」カテゴリの記事
- 復帰50年「平良孝七展」in 沖縄県立博物館美術館(2022.12.14)
- 「敗戦と文化財⑵ー略奪・返還、文化再建・贈与の物語ー」『しまたてぃ』102号(2022.11.03)
- 『沖縄県史 各論編7 現代』(2022年7月)発行(2022.08.15)
- 「すぐわかる沖縄の美術」4刷発行(2022.05.10)
- 『沖縄県史 図説編 前近代編』刊行記念シンポジウム 2019年7月14日(日)(2019.07.13)
「管理人活動・研究報告」カテゴリの記事
- 「美ら島おきなわ文化祭2022」公式ガイドブック(2022.10.15)
- 『沖縄県史 図説編 前近代編』刊行記念シンポジウム 2019年7月14日(日)(2019.07.13)
- 上江洲均先生 追悼文掲載 『民具研究』157号(2018.04.21)
- 「ミシンをめぐる沖縄技術史」三回目『しまたてぃ』83号(2018.02.01)
- 『沖縄県史各論編8 女性史』コラム「戦後八重山への出稼ぎ」執筆担当(2016.05.06)
「2014年」カテゴリの記事
- 190回シマ研究会発表 in 沖縄国際大学南島文化研究所発表(2014.07.30)
- 展覧会「南への風―沖縄・台湾―」展評記事 2014年2月(2014.02.15)
- 脱清人・毛有慶(亀川盛棟)と末吉安恭・伊波普猷など(2014.12.08)
- 末吉安恭と南方熊楠、そして金城朝永(2014.12.05)
- 「沖縄の焼物と<女>たち・ジェンダーの文化表象」壺屋焼物博物館文化講座(2014.11.15)
« 図録『麗しき琉球の記憶ー鎌倉芳太郎が発見した美ー』 | トップページ | 論考「鎌倉芳太郎が残した琉球芸術の写真」 »
コメント