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2015年

2015年12月27日 (日)

1940年代雑誌『月刊文化沖縄』復刻版・解題

Photo_6 1940年~1944年の期間、沖縄で発刊された雑誌『月刊文化沖縄』が不二出版より復刻版が刊行されました。(詳しくは不二出版HPをご覧ください)
 
 復刻版刊行に合わせて「『月刊文化沖縄』解説・総目次・索引」も別冊として(1500円)刊行されています。カラー表紙総覧、解説文、総目次。索引など収録された別冊です。

 その解説、粟国恭子「1940年代前半の沖縄の雑誌『月刊 文化沖縄』について」を書きました。
 その他の解説は、近藤健一郎「1940年代前半の沖縄の雑誌『月刊文化沖縄』と『沖縄教育』、世良利和「映画・演劇から見る『月刊文化沖縄』」、新城栄徳「画家・金城安太郎」が担当しました。

Photo_7含蓄ある推薦文は仲程昌徳、阪井芳貴氏が寄せています。
 雑誌『月刊文化沖縄』については、推薦文を寄せた仲程昌徳先生による解題を試みた優れた先行研究があり、芸能・文学の分析など重要な指摘がなされています(仲程昌徳『雑誌とその時代ー沖縄の声 戦前・戦中編』ボーダーインク、2015)
今回の復刻版パンフレットは不二出版のHPからダウンロードできます。Bunkaokinawae1450759331792
http://www.fujishuppan.co.jp/newbooks/%E6%9C%88%E5%88%8A-%E6%96%87%E5%8C%96%E6%B2%96%E7%B8%84%E3%80%90%E5%BE%A9%E5%88%BB%E7%89%88%E3%80%91%E5%85%A84%E5%B7%BB%E3%83%BB%E5%88%A5%E5%86%8A1/

2015年10月15日 (木)

仲程昌徳『雑誌とその時代―沖縄の声 戦前・戦中期編』書評

201508

沖縄近現代文学研究者の重鎮・仲程昌徳氏が15年戦争下に、沖縄で発刊された文芸雑誌につての分析をまとめた著作が発刊されました(2015年4月20日、ボーダーインク)。
その書評を地元の新聞に書きました。(2015年8月22日(土)「沖縄タイムス」)

2015年8月 5日 (水)

2015年うらおそい歴史ガイド養成講座「近世琉球の文化と浦添」

20150728

 2015年度「うらおそい歴史ガイド養成講座」(浦添市文化課主催)が、2015年7月28日(火)午後7時から浦添市中央公民館で開催されました。
 講師:粟国恭子(浦添市文化財調査審議会委員・沖縄国際大学・沖縄県立芸術大学非常勤講師)の「近世琉球の文化と浦添ー平敷屋・友寄事件(1734)を通してみる 歴史の記述・認識・言説ー」の題目です。

2015年6月29日 (月)

研究発表「沖縄民俗研究の視角を拓く-末吉安恭・南方熊楠熊楠の民俗研究・そして金城朝永へー」

20150627

  2015年度沖縄文化協会公開研究会が、2015年6月27日(土)、沖縄国際大学を会場に開催されました。
 今年は2会場に分かれ、24名の研究発表がありました、
 B会場午前に粟国恭子「沖縄民俗研究の視角を拓くー末吉安恭・南方熊楠の民俗研究・そして金城朝永へー」と題して発表しました。
 今年は、昨年の末吉安恭(麦門冬)没90年に続いて、金城朝永没60年の年。そして戦後70年でもあります。
この3人の交流や研究を詳細にたどることで、 従来の沖縄における民俗研究史の認識を修正し、沖縄からの主体的な民俗研究の過去のあり様を捉えるものであり、研究テーマの断絶の問題を取り上げます。20150627_2
 20年ほど前から手掛けるテーマ(例:性に関係する事例)と、新しく確認された金城朝永の仕事を紹介し、その視点は、末吉安恭の沖縄民俗研究に繋がるものであるという、内容の話をしました。
 今回はm末吉安恭の芸能関係の研究をする崎原綾乃さんも発表を行いました。
 

2015年6月10日 (水)

2015年6月6日 現代俳句協会沖縄支部沖縄忌 記念講演 

20150606 現代俳句協会沖縄支部では、毎年慰霊の日前後に<沖縄忌>にちなんで俳句大会を開催するそうです。
全国会員は約7000名、沖縄支部会員は47名ということでした。
 <沖縄忌>大会では、会員の皆さんが俳句をよみ約300の中から大賞等入賞作品が選ばれ、表彰式もありました。
 戦後70年の記念すべき大会13回の記念講演で、末吉安恭(麦門冬)の話をしました、

*2015年6月6日(土)午後2時~
*講師:粟国恭子
*題目:「末吉安恭(麦門冬)ー首里士族の教養の世界&近代の文化観ー」
*会場:沖縄県那覇市てぃるる
 20150606_2
末吉安恭
(麦門冬)の人とtなりを紹介し、38歳大正13年に亡くなった博覧強記の彼は、もっぱら俳人としての評価が高かったこと、そして正岡子規に影響されて『文庫』や、『スバル』といった雑誌に作品を投稿していたことなども紹介。
 20代前半の安恭の俳句や短歌の作品を紹介しました。

 私は俳句の素養が少ししかないので、専門家を前にいつもの講演よりは緊張しました。

2015年5月31日 (日)

発表「1876(明治9)年フィラデルフィア博覧会と琉球の織物」

20150515
2015年5月15日(金)は、沖縄県立芸術大学の創立記念日で休講。第3金曜日には定例で沖縄染織研究会(会長:祝嶺恭子)が開催されます。
 私は、作家ではなく歴史的な事実確認と資料の視点から数年前から会員です。
久しぶりに発表しました。

*2015年5月15日(金)午後7時
*発表者:粟国恭子
*題 目 :1876(明治9)年開催のフィラデルフィア博覧会と琉球の織物」
*会場:沖縄県立芸術大学附属研究所2階20150515_2

2015年5月 1日 (金)

研究発表「金城朝永と若者たち」・第4回戦後沖縄研究コロキウム

 戦後70年企画第2弾、第4回戦後沖縄研究コロキウム
Aol_2を2015年4月28日(火)夕方、沖縄県立博物館美術館1階講座室で開催しました。
 先の3月15日開催した第3回コロキウムと同様に、在京(関東)に暮らす沖縄人たちが中心に発刊した雑誌『おきなわ』関連の<沖縄>をテーマに4名の研究者が発表。
 平日の夕方、当日は県民大会(県庁)も開催されてコロキウム参加後そちらに出向かれた研究者もいましたが、201504284 約60名の方が参加しました。

私(粟国恭子)は、第3回4回の開催の、戦後70年記念と金城朝永没60年記念の主旨に寄り添ったテーマで発表。

 内容は、第3回の戸邉・泉水氏の発表を受け、「金城朝永と若者たちー<その時>をめぐってー」と題して、1954年に発刊される沖縄県学生会編『祖国なき沖縄』をめぐる金城朝永及び宮城聰と若者たちの関係を、自身の見解とその周辺の新しい資料を提供しました。




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2015年4月20日 (月)

論文「鎌倉芳太郎と写真ー琉球芸術写真の文化史ー」

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 粟国恭子論文「鎌倉芳太郎と写真―琉球芸術写真の文化史ー」『沖縄芸術の科学』27号97頁~124頁(沖縄県立芸術大学附属研究所紀要、2105年3月31日:ISSN-0914-9074)を発表しました。近代沖縄の写真論です。

<内容>
はじめに
1、近代沖縄における<写真>
2、初期琉球文化調査の写真―琉球芸術との出会いー

 1)、琉球文化基礎調査―若き日の<美術>認識―
 2)東京美術学校と古社寺保存法
3、「琉球芸術調査」の記録写真―鎌倉の残した写真の特徴―
 1)鎌倉の写真と技術―森芳太郎との出会い―
 2)「琉球芸術調査」写真撮影のための写真機材
 3)「琉球芸術調査」と写真―鎌倉にとっての写真とはー
 4)写真の中の琉球芸術―「琉球芸術調査」の写真
 5)「新即物主義」写真理念を鎌倉流にー優秀な記録者・幸運な実現者
4、琉球芸術の調査写真における文化表象―評価の再構成・5つの波―
おわりにー今後の研究課題の視点―、

2015年4月 7日 (火)

「戦後沖縄の<洗骨>習俗の変化」 『壺屋焼物博物館紀要』16号

201403

 
 2015年3月発行の『壺屋焼物博物館紀要ー特集:厨子』16号(那覇市立壺屋焼物博物館発行に、小文を寄稿しました。
 粟国恭子「戦後沖縄の<洗骨>習俗の変化―伝統的ジェンダーと女性たちの選択―」(1頁~6頁)。
 2014年度企画展示会「沖縄宗教藝術の精華 厨子 ~門上秀叡・千恵子コレクション収蔵記念特別展~」(2014年11月1日~12月21日)の期間中開催された文化講座を担当した際の内容を論文仕様にしました。
<内容構成>は
はじめに、
1、沖縄の葬法について―複葬から火葬へー
2、戦後沖縄の女たちの選択―ジェンダー的平等へー
1)短い変化時期―戦後の約20年間―
2)戦前からの改良運動の継続―女たちの運動―
3)共同墓の変化―戦時下の死をめぐるポリティクス
4)戦後のジェンダー・ポリティクス
5)いくつものコンテキストからの理解
おわりに―葬法の自由の行方―
Photo
***************
 その他の掲載論文は
*鈴木悠「門上コレクションの銘書について」
*吉田健太「甕型厨子における近世紀年銘資料」

の2本です。

2015年4月 5日 (日)

研究会発表「1870・90年代の沖縄と博覧会―石澤兵吾と木脇啓四郎ー」

20150316

 2015年3月16日(月)に開催された、第2回河原田調査研究会(沖縄大会)でパネリストで発表しました。神奈川大学常民研の高江洲昌哉さん(歴史)が中心となるプロジェクトで、近代日本の行政官・河原田盛美関連の資料調査を進めている研究会。河原田著『沖縄物産志』(東洋文庫859・平凡社、2015年3月)の復刻・解題など担当した皆さんです。
 私は「1870・80年代の沖縄と博覧会―石澤兵吾と木脇啓四郎ー」と題して、話題を提供しました。
 話の内容は、2012年に発表した粟国恭子論文「1880年代の近代沖縄と石沢兵吾」と河原田盛美が沖縄物産を出品窓口となって開催される、明治9年フィラデルフィ博覧会の沖縄物産資料を紹介しました。

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