ニコライ・ネフスキー宮古島来島100年記念文集
ロシア出身の言語・民俗研究者のニコライ・ネフスキ―は宮古に1922、26、28年の三度来島した。生誕130年と宮古島来島100年の節目に記念文集が刊行(編集委員会代表・宮川耕次)された。長年文化活動を担った市民が主体的に呼びかけ編集員会を立ち上げ、賛同者からの寄付を支えに、宮古島教育委員会の後援で400部が刊行された。
三部構成の記念文集は、一部「ネフスキーを知る」は、ネフスキーの人となり、宮古との関わりの100年を示す記録(文章、写真、マップ)で、広く共有したい内容となっている。二部は地元の研究者、島外で研究活動する宮古出身者、八重山、国内の研究者、ポーランドの研究者による〈人物・社会〉4論文、〈言語〉6論文、〈民俗〉4論文、〈神話〉及び〈口承文芸〉5論文、〈歴史〉2論文、多様な視点からの最新の論考の計21本が集録されている。三部は、書き手の感性が自在に綴られたネフスキーにかかわる9編のエッセイが集録されている。また文集は、幅広い年齢層で宮古研究・文芸活動がなされていることも気づかせてくれる。
私は、「沖縄とロシアへの交錯する時間とまなざしー1920年代の研究事情―」を寄稿しています。
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