講座「工芸の美意識」担当 (芸術人類学の試み)
平成26年度沖縄県立芸術大学附属研究所文化講座「沖縄の美意識」(全14回)の8回目「工芸の美意識」(6月11日水曜日:粟国恭子)を担当しました。
梅雨の天気が不安定な時期ですが夜7時からの講座は、毎回100名程度の参加者です。
この「工芸の美意識」は主催者側で提供されたテーマになりました。
担当するにあたって<美意識>という概念は近代的で、先ず<意識化>されているかどうかもという問題もそうですが、工芸の各分野の技術・文様・造形などの特徴を通して視る美ではなくて、<工芸>といった全般的なテーマに…かなり悩みました。
話は、好きな第一尚氏に造られた龍潭池の世持ち橋(この場所に移されたのは1611年)の造形と、崇元寺の装飾、民具の造形、祭祀道具・装飾を通して<聖なるもの>のイメージとしての造形から東アジア・東南アジアに通じる文様と独自の感覚を説明しました。そして自然(空飛ぶもの)の表現の仕方(主に紅型)を通して、美意識の変化があった事にも触れました。
悩んだ通り、少し大雑把な資料提示になってしまって多いに反省。 しかし私自身は多いに楽しみました。
この後の紅型や絣、染織、陶芸、漆器、建築の美意識について専門の各先生方の話を通してしっかりと理解したいと思っています。
「沖縄の美意識」内容はこちらを参考にしてください。http://okinawabunkakougei.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/2014-2d18.html
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