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書籍・雑誌

2023年1月10日 (火)

ニコライ・ネフスキー宮古島来島100年記念文集

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 ロシア出身の言語・民俗研究者のニコライ・ネフスキ―は宮古に1922、26、28年の三度来島した。生誕130年と宮古島来島100年の節目に記念文集が刊行(編集委員会代表・宮川耕次)された。長年文化活動を担った市民が主体的に呼びかけ編集員会を立ち上げ、賛同者からの寄付を支えに、宮古島教育委員会の後援で400部が刊行された。
 三部構成の記念文集は、一部「ネフスキーを知る」は、ネフスキーの人となり、宮古との関わりの100年を示す記録(文章、写真、マップ)で、広く共有したい内容となっている。二部は地元の研究者、島外で研究活動する宮古出身者、八重山、国内の研究者、ポーランドの研究者による〈人物・社会〉4論文、〈言語〉6論文、〈民俗〉4論文、〈神話〉及び〈口承文芸〉5論文、〈歴史〉2論文、多様な視点からの最新の論考の計21本が集録されている。三部は、書き手の感性が自在に綴られたネフスキーにかかわる9編のエッセイが集録されている。また文集は、幅広い年齢層で宮古研究・文芸活動がなされていることも気づかせてくれる。
 私は、「沖縄とロシアへの交錯する時間とまなざしー1920年代の研究事情―」を寄稿しています。

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2022年12月15日 (木)

仲里効『沖縄戦後世代の精神史』刊行

 

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 「復帰」50年目の2022年は様々な企画が展開された。
  個人的にも敗戦後10年間の沖縄文化について多くの文章を発表したが、著作刊行物の中で年末に刊行された仲里効『沖縄戦後世代の精神史』(未来社)によって「復帰」とその後の50年を考える事が出来て良かったと思う。
 沖縄の敗戦後の精神史や思想史に重要な著作となる。沖縄の50年代から60年代初めに言論活動をした世代と著者の60年代後半から70年代若者だった世代の違いやその変化、「沖縄」をめぐる言説の状況について取り上げた沖縄の人々の言葉に向き合う。上質な評論である。
 1部旅する〈沖縄〉、残影のチジュヤー で取り上げられたのは中屋幸吉、友利雅人、松島朝義、佐渡山豊、島尾伸三 、6本の評論
 2部地図にない邦へのジントヨーで取り上げられたのは真久田正、上間常道、金城朝夫、川田洋、伊礼孝・木下順二・谷川雁の5本の評論

2022年5月10日 (火)

「すぐわかる沖縄の美術」4刷発行

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沖縄美術の魅力が全てわかるの一冊として2007年に発行されたた「すぐわかる沖縄の歴史」(東京出版)の内容を修正加筆した4刷が発行されました。

 今年は戦後27年の米国施政権下で歴史を刻んだ沖縄が1972年5月15日に日本へ「復帰」して50年目になります。記念の特別展「琉球」が東京国立博物館や九州国立博物館で開催されます。 

2afde9e605384b1bbb0cb48ebef0e26b 私が執筆担当したのは、「グスク(城)」(写真も提供)「首里城」、「鎌倉芳太郎と首里城の復元、「沖縄の民家」(写真も提供)、「琉球の庭園」(写真も提供)「琉球の金工」、民藝運動と沖縄の民具」です。

#沖縄 #粟国恭子 #金属文化 

2021年4月10日 (土)

写真集「沖縄・宮古島島尻の秘祭 ウヤガン」

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 沖縄で活動する写真家の大城弘明さんが、1972年前後に撮影した宮古島島尻の祭祀のウヤガンの写真集を発刊しました(榕樹書林 1430円)。

49年前の1972年に撮影された貴重な民俗写真です。大城さんは当時地元の新聞社・沖縄タイムス社の報道カメラマン記者で、特集誌面記事の文章は、宮古島出身の記者・川満信一さんが書いています。写真集にはその文章も収録されてます。

沖縄は戦後27年間の1972年に日本に「復帰」しました。その後急速に島々の有り様は変化していきます。約50年前の宮古島の祭祀文化も社会の変化と共に消えつつあります。

2018年5月20日 (日)

上江洲均『おきなわの民俗探訪』刊行と『がじゅまる通信』82号追悼文

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2017年12月17日に永眠された、沖縄の民俗学者・上江洲均先生の最後の著作が刊行されました。2018年5月15日に榕樹書林から刊行されたこの著作は、二校目まで原稿に目を通された上江洲先生でしたが、病気で亡くなられて刊行を見届ける事がありませんでした。
 簡略ですが、収録の年譜は学恩に感謝を込めて粟国恭子が簡易ですが担当しました。

Photo_4 榕樹書林の発行本には、『がじゅまる通信』と呼ばれる本に関わる研究者の原稿が編集されて冊子が発行されます。
 今回は上江洲均先生の追悼号(『がじゅまる通信』82号)に、関わりの深かった11人が原稿を寄せています。沖縄県立博物館の歴史、沖縄民俗学会の歴史、沖縄県文化行政、久米島文化研究などなど故人の思い出と共に貴重な歴史資料となっています。

*宜保榮次郎「上江洲均さんの思い出」
*宮城篤正「上江洲均大兄の思い出」
*朝岡康二「上江洲均さんとのこと」
*津波高志「沖縄民俗の知恵袋」
*稲福みき子「上江洲先生を偲んで」
*赤嶺政信「上江洲均さんをしのぶ」
*盛本勲「上江洲均先生と民具研究」
*萩尾俊章「上江洲先生との思い出」
*粟国恭子「上江洲均先生への感謝の言葉」
*山城勇人「上江洲均先生との出会い」
*宮良みゆき「旅の途中」
*武石和美「上江洲均先生の本をめぐって」

2018年4月21日 (土)

「ミシンをめぐる沖縄技術史」 4回目 『しまたてぃ』84号

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雑誌『しまたてぃ』(編集・発行:沖縄しまたてぃ協会、年4回発行)に連載してきた粟国恭子「ミシンをめぐる沖縄技術史」も84号(2018年4月)で最終回です。
 今回は、<時代の技術④ー1960年代~1972年前後>のミシンをめぐる沖縄社会のあり様をまとめました(40-43頁)。
 連載の4回ともに課題の多いテーマであることを確認しました。

『しまたてぃ』84号の表紙写真は、大正年間に鎌倉芳太郎撮影の沖縄の「円覚寺仏殿」。沖縄戦で消失した16世紀の琉球文化遺産の一つでした。

上江洲均先生 追悼文掲載 『民具研究』157号

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沖縄の民具研究の第一人者である上江洲均先生が2017年12月17日に永眠されました。
その追悼文を先生が長年参加活動された日本民具学会の機関誌『民具研究』157号(2018年3月30日発行)に、追悼文を寄稿しました。
 追悼「沖縄の民具と向き合ってー上江洲均先生追悼ー」粟国恭子(99P)

学生の頃から大先輩からの学恩は大きく、亡くなられて本当に寂しい。多くの後輩たちも同様の気持ちであろう。ご冥福をお祈りいたします。

2018年2月27日 (火)

『脈96号』「特集:芥川賞作家・東峰夫の小説」 2018年2月発行

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比嘉加津夫さんが編集・発行している雑誌『脈96号』は、作家・東峰夫特集号です。依頼があったので、文学については力不足ですが、フィリピンに生まれ、戦後沖縄に移住した東の青年期頃に視点を注ぎ、「内観し続ける作家・東峰夫―「魂の青年」の頃」を寄稿しました。

*脈 96号 芥川賞作家・東峰夫の小説」比嘉加津夫・編集(
A5判/240頁 定価1400円+税 脈発行所)
*目次
 特集 特集 芥川賞作家・東峰夫の小説
    東峰夫   父母に捧げる散文詩
    仲程昌徳  言葉を入れる、言葉を繋ぐ―東峰夫の作品姿勢
    内田聖子  東峰夫の夢
    川満信一  沖縄で気の合う作家
    松島 淨  東峰夫ノート
   乙部宗徳  東峰夫さんインタビュー
          「『オキナワの少年』を書いた頃」をめぐって
    青柳瑞穂  のんびり屋の思索者 東峰夫 怠けて生きたい私たち(13)
    松原敏夫  沖縄出身作家・東峰夫の生成と変貌
    坂口 博  「オキナワの少年」―原作と映画のあいだ
    伊野波優美 要請され仮定された作者―東峰夫の『オキナワの少年』論
    粟国恭子  内観し続ける作家・東峰夫―「魂の青年」の頃
    樹乃タルオ 『オキナワの少年』―帰還と脱出―
    豊里友行  私のコザ語り―「オキナワの少年」から見えてきた街
    比嘉加津夫 東峰夫という作家―インタビュー記事を中心にして
    東峰夫年譜
   俳句 仲本彩泉   「記憶は影絵」(3)
  詩  仲本 瑩   白い丸テーブル(他1編)
      波平幸有   那覇港のどこか(他3篇)
   小説 伊良波盛男  雨音
      仲本 瑩   バラードの斧ひかりの檻(44~47)
      杼該 至矢  密室(1)
   論考
      村上一郎   村上一郎未発表日記と『試行』(8)
              (佐伯修 編・註)1962(昭和37)年の日記(7)
      山口弘子   『無名鬼の妻』その反響と晩晴
      松岡祥男   言葉の力を信じて 吉本隆明さんのこと(16)
      安里昌夫   虚無的な倦怠感の内実―梅崎春生の「桜島」について
      比嘉加津夫  乱読・断録
 

2017年10月27日 (金)

連載「ミシンをめぐる沖縄技術史」2回 『しまたてぃ』82号

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 『しまたてぃ』82号新北風(2017年10月、沖縄しまたて協会))が刊行になり、81号につづき粟国恭子「ミシンをめぐる沖縄技術史―時代の技術②戦時下~終戦直後ー」が掲載されました。
 1、戦時下のミシンのある風景
 2、終戦直後の沖縄社会ー人口の不均衡―
 3、戦後の生活を支えるミシン
 4、戦後日本のミシン産業
 5、洋裁学校の増加―1950年代ー
の構成(文章・写真6枚)です。

 こうしたコンパクト紙面(4頁)の字数の少ない原稿は、集めて文章の根拠にした元資料を展示することもできず、原稿の3分の2(この回だけで)くらいを削って紙面に反映しました。
特に補給物資修繕屋関連のその他の資料も発掘しましたが、紙面には反映できませんでした。
今回も課題確認の意味が強い原稿になっています(訂正:*注4 1945年は文中通り1949年)

同号には「沖縄の戦後を歩く」シリーズ連載もあり今回で25回目で「那覇市(国際通り下)」がも掲載されています。編集室取材の紙面は人気もあります。今回は聞き取りによって作成されたマップには洋裁店などミシンに関係した店舗などの情報も掲載されています。

最近の『しまたてぃ』は、天然記念物の動植物の写真が表紙に採用されていていいですね。82号はダイトウウグイス(大島うぐいす)。1922年に捕獲確認され、1984年以降確認できず絶滅とされていのすですが、2008年に喜界島で見つかった貴重なうぐいすだそうです。貴重な南西諸島固有亜種。鳴き声にも調味がありますね。

2017年8月28日 (月)

『脈』94号ー特集:沖縄の詩人・思想家 川満信一

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 沖縄で長年、文芸・思想の論考を掲載する雑誌『脈』94号が、2019年8月20日に発刊されました。今回の特集は「沖縄の詩人・思想家 川満信一」です。川満さんと同郷宮古島出身の書き手をはじめ、13人の文章が掲載されています。私も(粟国恭子)も大先輩へ届ける文章を書きました。恐縮です。
 編集の比嘉加津夫さんお疲れ様です。

「脈 94号 特集・沖縄の詩人・思想家 川満信一」比嘉加津夫・編集
 A5判/238頁 定価1300円+税 脈発行所

*目次
 特集 沖縄の詩人・思想家 川満信一
  仁衡琢磨  島尾、川満、奄美に逢う――島尾敏雄生誕100年記念祭参加記
  黒島敏雄  時代の同伴者―古代的な陰影と全人的対応
  仲里 効  1968年沖縄・夏の分れ歌――川満信一と伊礼孝の分水界を巡って
  坂口 博  川満信一の詩――「飛翔」と「風葬」をめぐって
  新城兵一  川満信一論序説―〈時後〉思想としての〈反復帰論〉
  かわかみまさと 母語なき時代の超「骨」の思想家――ヤポネシア論を越えて
  松原敏夫  詩は手套のような―川満信一の詩と思想
  仲程昌徳  「母」なるもの――川満信一の詩
  後多田敦  川満信一をめぐる断想「しまのねあがり」としての川満信一
  伊良波盛男 さとりと無碍の人
  仲宗根将二 川満信一大兄とふるさと宮古
  粟国恭子  呟く川満信一さんへ届ける断章―見えない縁を巡って
  比嘉加津夫 川満信一と島尾敏雄

  *
川満信一年譜

 俳句 仲本彩泉  記憶は影絵
 詩  仲本 瑩  フロリダの男(他三篇)
    東木武市  若い頃のメモ帳より
 小説 伊良波盛男 ニルヤカナヤ王国
    仲本 瑩  バラードの斧ひかりの檻(全100)(3739
 論考 村上一郎  村上一郎未発表日記と『試行』6(佐伯修 編・註)
 1962(昭和37)年の日記(5
    松岡祥男  『吉本隆明全集』第37巻に触れて
           吉本隆明さんのこと(13)
    深谷 考  野呂邦暢、風土へのヴィジョン(6)
    金田久璋  「眼の華」とはなにか―島尾敏雄「眼華」補論
    青柳瑞穂  篭川京の「怠けのすすめ」怠けて生きたい私たち(11)
    比嘉加津夫 甲状断録
    安里昌夫  日々の断章(8
    編集後記

*表紙写真 川満信一氏提供(本文写真含む)
 題字= 比嘉良治 本文カット= ヒガカツオ

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