下地イサム 「スマフツ THE GOLDEN LANGUAGE」 CDアルバムはいい
シンガーソングライターの下地勇(今回は下地イサム)のCDアルバム『スマフツ THE GOLDEN LANGUAGE 』(1500円)が凄くいいのです。友人のRさんにすすめられて聴いてみた。涙あり、笑いあり…。
「スマフツ」とは直訳すると「島の口」で、宮古諸島の人々は島で使われている言葉を「スマフツ」と呼んでいる。
ここ数年沖縄の方言保護の「シマクトゥバ」(島の言葉)活動が盛んでるが…宮古の人はその言葉は使わない。「スマフツ」である。
このCD「スマフツ」は、3つのン楽しみ方が盛り込まれている。①日本の名作童謡を宮古のスマフツに翻訳し歌った世界、②下地勇のオリジナル作品で島の心情風景を歌った世界、③スマフツの語りも存分に、島の人の切ない情感やユーモアをこれでもかと言うほど生き生きと表現した世界 どちらも素晴らしい。小さな島に寄せる波や風や光が…鮮やかに立ち上がる。
現代的な音楽・演出に乗せて、豊かなスマフツの世界が奥深く広がる。宮古出身者・関係者、宮古に興味のある人は、是非聴いてほしい。
1、椰子の実 (名作童謡の椰子の実を スマフツに翻訳し歌う)
2、あめふり (「あめあめふれふれかあさんか…」の同様をスマフツに翻訳し歌う)
3、うさぎとかめ (童謡をスマフツに翻訳し歌う)
4、波ゆらの里 (作詞作曲歌:下地勇)
5、夏の夜 (語り)
6、もうひとつのうりずんの島( オリジナル曲)
7、浜辺の歌 (名作歌謡をスマフツに翻訳し歌う)
8、島の季節 (オリジナル曲)
9、旅前夜 (語り)
10、400m走実況中継 (語り)
10の「400m走実況中継」の早口のスマフツを聞き取り、その爆笑実況中継の世界に即反応できる方は、宮古スマフツの上級ですね。日本語の古い「パピプペポ」のP音のスマフツは、聴きごたえあります。
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