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文化人類学・民俗学

2023年8月17日 (木)

雑誌『越境広場』12号(2023年8月10日発行に寄稿

12 <来るべき言葉のための巡航誌>を指向する雑誌『越境広場』12号(越境広場刊行委員会編集・発行)が2023年8月10日に刊行されました。沖縄から発刊されている雑誌ですが、書き手は沖縄、日本、台湾、韓国系の方と幅広い視点が特徴です。
 特集:沖縄戦と出会い直すー”ならん”を繋ぐ、■東アジアを戦場にしないために ■琉球弧の島々の軍事化に抗して など多くの執筆者が寄稿しています。編集委員会の皆さんお疲れ様です。12_20230817094501
 特集に「過去の戦争と未来を繋ぐ文化表象論-丸木位里・俊の作品を中心に」(粟国恭子)を執筆しました。丸木夫妻の「原爆の図」や「沖縄戦の図」を取り上げました。
 長年大切にしていたテーマで、大学講義でも取り上げてきました。

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販売は、沖縄県内ではじのん、ジュンク堂で扱っています。ネットではブックス・マングローブで購入できます。最新号12号は8月下旬に確実に取り扱いできるのではないでしょうか。

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2023年4月20日 (木)

「ピ―ボディ・エセックス博物館(米国)所蔵の沖縄民具―収蔵背景についてー」『しまたてぃ』104号

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 『しまたてぃ』104号(2023年4月刊行)に「ピ―ボディ・エセックス博物館(米国)所蔵の沖縄民具―収蔵背景についてー」を寄稿しました。 201110月第36回日本民具学会で発表した内容をダイジェスト版でまとめました。

<内容>
 はじめに
 1、先行研究について
 2、明治期収集の沖縄民俗資料に関わる人物
 3、ピ―ボディ・エセックス博物館資料
      1)日本関係資料
  2)沖縄民俗資料コレクション
  3)ラングドン・ウォーナー収集資料
 4,ウォーナーの沖縄調査と交流した人々
   さいごにー今後の課題

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2023年1月10日 (火)

ニコライ・ネフスキー宮古島来島100年記念文集

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 ロシア出身の言語・民俗研究者のニコライ・ネフスキ―は宮古に1922、26、28年の三度来島した。生誕130年と宮古島来島100年の節目に記念文集が刊行(編集委員会代表・宮川耕次)された。長年文化活動を担った市民が主体的に呼びかけ編集員会を立ち上げ、賛同者からの寄付を支えに、宮古島教育委員会の後援で400部が刊行された。
 三部構成の記念文集は、一部「ネフスキーを知る」は、ネフスキーの人となり、宮古との関わりの100年を示す記録(文章、写真、マップ)で、広く共有したい内容となっている。二部は地元の研究者、島外で研究活動する宮古出身者、八重山、国内の研究者、ポーランドの研究者による〈人物・社会〉4論文、〈言語〉6論文、〈民俗〉4論文、〈神話〉及び〈口承文芸〉5論文、〈歴史〉2論文、多様な視点からの最新の論考の計21本が集録されている。三部は、書き手の感性が自在に綴られたネフスキーにかかわる9編のエッセイが集録されている。また文集は、幅広い年齢層で宮古研究・文芸活動がなされていることも気づかせてくれる。
 私は、「沖縄とロシアへの交錯する時間とまなざしー1920年代の研究事情―」を寄稿しています。

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2020年4月28日 (火)

『沖縄県史 民俗編』2020年3月刊行

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 「沖縄県史 民俗編」が2020年3月に刊行されました。大勢の執筆者がさまざまない内容で自然や日々の暮らしの有り様を描いています。

 現代の読者にとって「民俗」とは何だらうかを考えさせられます。

  筆者は、王府祭祀の「神女の祭祀道具」と歴史民俗視点から王府時代職人構造と近代以降の変化特に金属文化にもふれた「技術と職人の民俗」、従来研究の少ない「戦争と民俗」の文章執筆を担当しました。

 

2019年7月13日 (土)

『沖縄県史 図説編 前近代編』刊行記念シンポジウム 2019年7月14日(日)

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 2019年3月に『沖縄県史 図説編 全近代』が刊行されました。発行記念のシンポジウムのお知らせです、
ふんだんに絵図や地図、発掘された遺物、文献資料などを駆使し、テーマも従来の歴史では語られなかった音や匂いなどを採り入れー琉球の新しい歴史像を提示した画期的な県史です。単なる美術研究と異なり、歴史史料としての非文字資料のモノや絵図資料を通して琉球歴史を考察する試みとしては、日本の各県史をみても画期的な刊行物です。

*喜重 :2019年7月14日(日)15時~17時
*会場 :沖縄県立図書館3回ホール
*参加費:無料
*第1部 貴重報告
     里井洋一「ここが面白い!図説編前近代」
  弟2部 :どう見る?どう使う?新たな視点と活用法」
    コーディネーター・里井洋一(琉球大学教授)
    パネリスト
    豊見山和行(琉球大学教授)
    粟国恭子(沖縄国際大学・沖縄県立芸術大学非常勤講師)
    安里 進 (元沖縄県立博物館・美術館館長)
    麻生伸一(沖縄県立芸術大学准教授)
*主催  沖縄県教育委員会

2019年6月 5日 (水)

2019年6月15日トーク企画「六月の群蝶ー<サバルタン(subaltern)>のうたー」

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 那覇市前島にある「本の虫」から、第6回 本の虫夜会のご案内がありました。

*日 時: 2019年6月15日(土)午後5時より
*場 所:本の虫(那覇市前島2-14-28グリーンマンション2階 )
     TEL:070-5810-5415  (検索は「ジンギスカン 羊やさん」1階店舗で)
*会 費:1000円(1ドリンク+資料代)
*ゲスト:粟国恭子(大学非常勤講師・文化論・沖縄文化・工芸研究所主宰)
*話 題:「六月の群蝶ー<サバルタン(subaltern)>のうたー」
*世話人:上原幸三、久万田晋、渡久地健

<本の虫>地図
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2018年5月20日 (日)

上江洲均『おきなわの民俗探訪』刊行と『がじゅまる通信』82号追悼文

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2017年12月17日に永眠された、沖縄の民俗学者・上江洲均先生の最後の著作が刊行されました。2018年5月15日に榕樹書林から刊行されたこの著作は、二校目まで原稿に目を通された上江洲先生でしたが、病気で亡くなられて刊行を見届ける事がありませんでした。
 簡略ですが、収録の年譜は学恩に感謝を込めて粟国恭子が簡易ですが担当しました。

Photo_4 榕樹書林の発行本には、『がじゅまる通信』と呼ばれる本に関わる研究者の原稿が編集されて冊子が発行されます。
 今回は上江洲均先生の追悼号(『がじゅまる通信』82号)に、関わりの深かった11人が原稿を寄せています。沖縄県立博物館の歴史、沖縄民俗学会の歴史、沖縄県文化行政、久米島文化研究などなど故人の思い出と共に貴重な歴史資料となっています。

*宜保榮次郎「上江洲均さんの思い出」
*宮城篤正「上江洲均大兄の思い出」
*朝岡康二「上江洲均さんとのこと」
*津波高志「沖縄民俗の知恵袋」
*稲福みき子「上江洲先生を偲んで」
*赤嶺政信「上江洲均さんをしのぶ」
*盛本勲「上江洲均先生と民具研究」
*萩尾俊章「上江洲先生との思い出」
*粟国恭子「上江洲均先生への感謝の言葉」
*山城勇人「上江洲均先生との出会い」
*宮良みゆき「旅の途中」
*武石和美「上江洲均先生の本をめぐって」

2018年4月21日 (土)

「ミシンをめぐる沖縄技術史」 4回目 『しまたてぃ』84号

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雑誌『しまたてぃ』(編集・発行:沖縄しまたてぃ協会、年4回発行)に連載してきた粟国恭子「ミシンをめぐる沖縄技術史」も84号(2018年4月)で最終回です。
 今回は、<時代の技術④ー1960年代~1972年前後>のミシンをめぐる沖縄社会のあり様をまとめました(40-43頁)。
 連載の4回ともに課題の多いテーマであることを確認しました。

『しまたてぃ』84号の表紙写真は、大正年間に鎌倉芳太郎撮影の沖縄の「円覚寺仏殿」。沖縄戦で消失した16世紀の琉球文化遺産の一つでした。

上江洲均先生 追悼文掲載 『民具研究』157号

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沖縄の民具研究の第一人者である上江洲均先生が2017年12月17日に永眠されました。
その追悼文を先生が長年参加活動された日本民具学会の機関誌『民具研究』157号(2018年3月30日発行)に、追悼文を寄稿しました。
 追悼「沖縄の民具と向き合ってー上江洲均先生追悼ー」粟国恭子(99P)

学生の頃から大先輩からの学恩は大きく、亡くなられて本当に寂しい。多くの後輩たちも同様の気持ちであろう。ご冥福をお祈りいたします。

2018年1月13日 (土)

フォーラム「戦前・戦後の沖縄写真」in國學院大學 のお知らせ+

20180121

 2018年1月に東京の國學院大學で開催されるフォーラムのお知らせです。

沖縄研究、民俗学・民族学、民俗写真関連に関心のある皆さま、寒い日が続いていますがご参加ください。

國學院大學 学術資料センター研究フォーラム 「戦前・戦後の沖縄写真―画像アーカイブの意義と活用―」

 日時 2018年  121日(日) 1317

 会場 國學院大學 渋谷キャンパス 学術メディアセンター棟 常磐松ホール

13001330 (1)小川直之(國學院大學教授)「折口信夫の沖縄民俗採訪と写真」

13301400 (2)粟国恭子(沖縄県立芸術大学附属附属研究所共同研究員)「鎌倉芳太郎と写真―琉球芸術写真の文化史」

14001450 ■映画上映「イザイホウ 神の島・久高島の祭祀」(海燕社)

14501500  休憩

15001530 (3)齋藤ミチ子(元國學院大學日本文化研究所助教授)「久高島・1978年度のイザイホー写真」

15301600 (4)狩俣恵一(沖縄国際大学教授)「竹富島・種子取祭の敬称と映像について」

16001610  休憩

16101700 ■討論

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