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写真・映像

2023年5月 4日 (木)

東松照明写真展「キャラクターP」2023in沖縄

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  写真家東松照明写真展「キャラクターP」が那覇市で開催されています。沖縄初公開の写真作品29点が展示。21世紀直前の1999年11月から2000年1月にかけて開催された展覧会「日本ゼロ年」(水戸芸術館 現代美術ギャラリー)に出品した作品から29点が展示されている。ちなみにこの展覧会には会田誠、飴屋法水、大竹伸朗、岡本太郎、小谷元彦、できやよい、東松照明、成田亨、村上隆、ヤノベケンジ、横尾忠則らが作品出品した。
 「現代美術」という概念を問い直す展覧会に、pc基盤部品材料を使い東松自身が製作した複数の「キャラクターP」が、様々な人工物が時間をかけて自然と溶け込んだ人工物の風景の中で配置されて独特の世界を写しとった作品。現代の創作される多くのpcグラフィックアートの世界と見間違えるが、現実にある色彩豊かな風景にある表情をとらえ撮影された作品は、哲学的な世界を表出し、観覧者は上質な美意識に触れるであろう。

 *展覧会  東松照明写真展「キャラクターP」
 *期 間 2023年5月4日(木)~6月4日(日) 13:00ー18:00 (月・火・水は休み)
 *入場料  500円
 *会   場  INTERAFAFCEーShomei Tomatsu Lab. (沖縄県那覇市牧志1-3-18 エトワール牧志101)那覇市沖映通りをバラダイス通りに  
                                                 入る

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2022年12月15日 (木)

仲里効『沖縄戦後世代の精神史』刊行

 

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 「復帰」50年目の2022年は様々な企画が展開された。
  個人的にも敗戦後10年間の沖縄文化について多くの文章を発表したが、著作刊行物の中で年末に刊行された仲里効『沖縄戦後世代の精神史』(未来社)によって「復帰」とその後の50年を考える事が出来て良かったと思う。
 沖縄の敗戦後の精神史や思想史に重要な著作となる。沖縄の50年代から60年代初めに言論活動をした世代と著者の60年代後半から70年代若者だった世代の違いやその変化、「沖縄」をめぐる言説の状況について取り上げた沖縄の人々の言葉に向き合う。上質な評論である。
 1部旅する〈沖縄〉、残影のチジュヤー で取り上げられたのは中屋幸吉、友利雅人、松島朝義、佐渡山豊、島尾伸三 、6本の評論
 2部地図にない邦へのジントヨーで取り上げられたのは真久田正、上間常道、金城朝夫、川田洋、伊礼孝・木下順二・谷川雁の5本の評論

2022年10月 8日 (土)

東松照明 写真展「〈11時02分〉NAGASAKI] ln 沖縄・那覇

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  1970年前後沖縄の基地や島々の暮らし・祭祀の写真を撮り晩年を沖縄で過ごした写真家・東松照明の写真展。これまで沖縄で開催された東松の写真展は、沖縄の写真作品であった。今回の写真展は沖縄で初めて展覧する被爆地の長崎を撮った作品27点である。
 1945年8月に広島と長崎に原爆力爆弾が投下された経験は、人類初めての経験で多くの人々が亡くなり、被爆している。東松が長崎の被爆者・廃墟を撮影したのは終戦から10年余経過した時期である。東松は「私は、人間のなかにも廃墟があることを教えられた」と記す。戦争・原爆の悲惨さをリアルに撮影する視点と芸術作品としてテーマを昇華させた写真。東松はその後も撮影した人や家族と交流し8年間長崎でも暮らしている。
 2022年の沖縄では、「復帰50」年関連で様々な企画が表出されている。同時にロシアによるウクライナ侵攻も続いている中で「核兵器の使用」や国内でも核抑止力議論が盛んだ。今まさに核のタブーが脅かされている。 
 人類が初めて経験した77年前の米軍による日本への原子力爆弾投下の戦争の記憶と共に沖縄戦の記憶さらに被爆国の日本・米軍基地のある沖縄の今・未来を考えてみたい。そんな問いや祈りを込めた写真展である。

 今回の企画は、長きにわたって東松と共に写真制作を続けてきた遺族の妻・泰子氏。東松没後の現在でも沖縄で生活し展覧会や講座や若者たちに向けて写真教室など「写真」の活動を地道に続けている(INTERFACEーShomei Tomatsu Lab 那覇市牧志1丁目3-18エトワール牧志101) 。
 
*展示期間 2022年9月8日から10月16日 13:00ー18:00 (定休日:月・火・水)
*料 金 一般 500円、高校生以下 無料 

2022年5月 9日 (月)

勇崎哲史追悼写真展「光の記憶」

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写真家の勇崎哲史さんは2021年7月1日に亡くなられました。享年71。1971年に沖縄の写真を撮った勇崎哲史さんの写真展が開催されます。戦後27年間の米国占領・施政権下の歴史を歩んだ沖縄は1972年5月15日に日本へ「復帰」しました。その前年に来沖した勇崎さんは沖縄の写真を撮りました。中でも宮古諸島の小さな大神島に滞在して「大神島・記憶の家族」の写真集を残しています。

☆2022年5月10日から15日
☆会場:沖縄県立博物館・美術館 1階県民ギャラリー
☆入場無料

2021年4月10日 (土)

写真集「沖縄・宮古島島尻の秘祭 ウヤガン」

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 沖縄で活動する写真家の大城弘明さんが、1972年前後に撮影した宮古島島尻の祭祀のウヤガンの写真集を発刊しました(榕樹書林 1430円)。

49年前の1972年に撮影された貴重な民俗写真です。大城さんは当時地元の新聞社・沖縄タイムス社の報道カメラマン記者で、特集誌面記事の文章は、宮古島出身の記者・川満信一さんが書いています。写真集にはその文章も収録されてます。

沖縄は戦後27年間の1972年に日本に「復帰」しました。その後急速に島々の有り様は変化していきます。約50年前の宮古島の祭祀文化も社会の変化と共に消えつつあります。

2019年5月20日 (月)

〈「宮古」をめぐる写真文化史ー終戦直後を中心にー〉

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一般社団法人フォトネシア沖縄が開催している沖縄写真史講座で発表します。
昨年6月にも、沖縄戦中及び終戦直後の時期の沖縄本島周辺離島の写真をこの講座で発表しました。
昨年の発表の一部は記事にしました(「『YUNK』の中の沖縄」『しまたてぃ』2019年4月発刊)。

今回は、出身の宮古島の戦後状況をふまえて「<宮古>をめぐる写真文化史ー戦後直後を中心にー」で発表します。
チラシも自身で作成。使用した写真は私が2016年3月に撮影した宮古の風景です。

テーマ:「宮古」をめぐる写真文化史ー終戦直後を中心にー
期  日;2019年5月25日(土)18:00~19:30
話  者:粟国恭子(大学非常勤講師・沖縄文化・工芸研究所主宰)
場  所:INTERFACE-Shomei Tomatsu Lab
参加費:500円

2018年11月 5日 (月)

鎌倉芳太郎の残した琉球芸術写真『しまたてぃ86号』

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 2018年10月に発刊された『しまたてぃ』No86に「鎌倉芳太郎が残した沖縄文化・芸術写真」(粟国恭子)を寄稿しました。編集・発刊は一般社団法人沖縄しまたてぃ協会。
 季刊誌でもある『しまたてぃ』は、今年の表紙写真に大正期に撮影された鎌倉芳太郎の沖縄文化財の写真を採用しています。

 表紙の写真を残した鎌倉芳太郎と沖縄の関係、その写真資料の意義などを紹介する内容となっています。構成は以下
 1、鎌倉芳太郎と沖縄文化
 2、琉球芸術と鎌倉写真
 3、写真と技術ーそのように撮影されたかー
 4、鎌倉写真と時代の評価

 内容詳細は、粟国恭子「鎌倉芳太郎と写真ー琉球芸術写真の文化史ー」『沖縄芸術の科学』27号、沖縄県立芸術大学附属研究所紀要に2015年に発表された論文の概略にもなっています。
 紀要掲載の論文は附属研究所HPにデジタル版でご覧になれます。
 

2018年8月 7日 (火)

2018年8月「東松照明写真展ー沖縄・宮古1972~1983」 in宮古島

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 日本を代表する写真家・東松照明は、沖縄や東南アジアで撮影した作品を多く残している。沖縄の宮古島で撮られた写真作品の展示会のお知らせです。

 今回は1972年~1983年の間に撮影された作品。チラシには「40年前、子どもだったあなたは今どうしていますか?」と書かれています。被写体の宮古島の人々(子ども達)と、時を越えて出会える機会になるのではないでしょうか?

*展覧会名:「東松照明写真展ー沖縄・宮古 1972~1983」
*期   間:2018年8月10日(金)~9月16日(日)
*会   場:宮古島市総合博物館
        沖縄県宮古島市平良字東仲宗根1166-287 
*入館時間:9:00~16:00 閉館16:30 休館日 毎週月曜日
*入 場 料:一般300円、大学・高校生 200円 小学生100円
*主    催:宮古島市教育委員会 主管:宮古島市総合博物館
 
 

2018年8月 3日 (金)

201808仲里効×大城弘明写真二人展「ボーダー&パンセ」のお知らせ

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 フォトネシア沖縄が企画する沖縄写真史プロジェクト特別企画連続写真展、仲里効×大城弘明二人展「Boder&Pense'es」のお知らせです。
 大城弘明氏の「路上のパンセ」(写真大城・文J)は1988年7月から1989年4月までの9ヶ月の40回、仲里効氏の「ラウンド・ボーダー」(写真・文とも仲里)は1993年6月から1994年12月までの1年6か月78回、沖縄タイムス紙面毎週1回土曜日文化面で企画掲載された。
 沖縄写真史を語る中でも89年~90誌年代の重要な写真企画であった。沖縄における写真批評シーンに一石を投じた企画でもあった。
 今回はその時に発表された両氏の写真とその後に撮影された作品が一人約80点程展示され、時期を変えリレー風な個展となっている。

 
201808_2仲里効写真展「ラウンド・ボーダー
 期間:2018年8月13日(月)から8月21日(火)
 *仲里効氏トーク8月18日(土)午後6時
 
◆大城弘明写真展「路上のパンセ」
 期間:2018年8月23日(木)~8月31日(金)
 *大城弘明×仲里効氏トーク8月26日(土)午後6時~
*会場:フォトスペース・ラーゴ
 那覇市牧志2-7-18(モノレール牧志駅より徒歩1分)
*会場時間:13時~19時入場無料 トーク
         は入場500円
*問合せ:フォトネシア沖縄
        080―9108-  3966

2018年6月 9日 (土)

フォトネシア沖縄写真史講座「占領と沈黙の肌触りー」2018年6月30日

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 月に一回開催されている「フォトネシア沖縄」主催の沖縄写真史講座6月のお知らせ

*期 日:2018年6月30日(土)PM6:00~7:30
*タイトル:「占領と沈黙の肌触りー<写真>の時代を読み解く・文化史の視点から」
*話 者:粟国恭子(沖縄文化・工芸研究所主宰、沖縄国際大学・沖縄県立芸術大学非常勤講師)
*内容:
 近代に広く普及した写真機は、近代から現在に至るまで多くの「沖縄」を写し出してきた。写真家や学術研究者、記者一般の人と様々な位相で撮られた「沖縄」写真が無数に存在する。その写真自体は、いずれも無音で語りの言葉を持たない。
 
撮る側と撮られたもの、そして観る者の「眼差し」と「語り」の関係は、互いに揺れ動き続けて変化し時を刻む。
  今回は、沖縄戦時中終戦直後に撮影された「沖縄」の写真を中心に、1945年から1950年代の「沖縄写真史」を考える。
 
米軍・米国の占領期に圧倒的な「強き眼差し」で撮られ残された写真の中にある「沈黙の肌触り」を感じとること。そして写り込まれた時間の意味や沈黙の向こう側に聞こえる人々の声を拾うことーー70年以上の時を超えた今、撮られた沖縄と時代を「語る」視座を問う。
*会 場:フォトスペース「Reago」(ラーゴ)
      那覇市牧志2-7-18 3F モノレール牧志駅1分
*受講料:500円
*主 催:一般社団法人フォトネシア沖縄